http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160305-OHT1T50251.html
◆J1第1ステージ第2節 鹿島1―0鳥栖(5日・カシマスタジアム)
明治安田生命Jリーグは、鹿島のFW金崎夢生(27)が前半31分、視察したバヒド・ハリルホジッチ日本代表の監督(63)の前で決勝点を奪い、勝利に貢献した。
FW金崎がホーム開幕戦でエースの仕事を果たした。前半31分、右サイドで得たFK。DF山本の折り返しを相手選手に挟まれながら競り合い、頭でゴール左に押し込んだ。「(山本)脩斗くんからの良いクロスを決められて、良かった。良いシュートだった」。ピンチこそ少なかったが、鳥栖相手にリズムをつかめない時間帯に、開幕2連勝に導く今季初ゴールを決めた。
ヒーローインタビューでは「夢生ワールド」全開だった。サポーターへのメッセージを求められると、唐突に「シャツを入れたいんだけど、いいですか」とマイクでアピール。今季からユニホーム背面の裾に「理想科学工業」のロゴが入った影響で、試合中は裾を出さなければいけない。恩師の教えを守ってシャツを入れてきた金崎はクラブの方針に従っていたが、違和感はぬぐえないようだ。
昨年のナビスコ杯優勝後、場内インタビューで「パパ、(誕生日)おめでとう」と叫ぶなど、奔放な性格で知られるストライカー。視察に訪れた日本代表のハリルホジッチ監督は「戦う意識と、戦うリズムはかなり良かった」と高い評価。鹿島、そして日本代表で受ける期待は、日増しに大きくなる中、金崎は「今日は(試合)内容的にもよくなかったので頑張ります」と誓った。(内田 知宏)