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明治安田J1 1st 第8節
ホームで連勝ストップの痛恨劇。柏に、0-2と完敗。
金崎を累積警告で欠いた鹿島が、ホームのカシマで痛恨の敗戦を喫した。序盤、柏のパスワークに翻弄されると前半終了間際にカウンターから失点すると、後半は追いつくべく必死に戦うも追加点を食らい、0-2と力尽きた。
前線の金崎を欠く鹿島は持ち前の前からのプレッシャーに迫力がなく、序盤は柏にボールを支配される。相手の細かいパスワークでマークをずらされる場面が目立ったが、逆に耐えながら修正を図った。
その後ほぼ互角に戦い、前半終了間際、土居がエリア内で倒されるがこれがノーファウルの判定。その直後にカウンターから俊足の伊東へ決められ、1点ビハインドで後半に入った。
後半、「まずは1点。相手の背後をつくような攻撃を続けていこう」という石井監督の指示通り、赤崎、土居らが相手の背後をつく動きを見せるが後一歩が足りない。逆に63分、崩されて武富に決められ、追加点を献上してしまった。
その後、柴崎を中心に積極的に前へ出るも、最後の決定力がなく、ゴールが奪えない。結局、今季リーグ戦最多となる2失点で0-2の完敗を喫した。
首位の川崎Fが浦和に0-1と負け、順位が入れ替わり、この敗北で鹿島は3位に転落した。4位には広島が勝ち点差2で迫る。試合前、「これからが重要な戦い」と石井監督がいったように今後、厳しい戦いが続く。ここで意地を見せられるか。栄光のために全員がもう一度戦う姿勢を示す時だ。
【この試合のトピックス】
・キックオフ前、平成28年熊本地震災害で犠牲に遭われた方へ哀悼の意を表し、黙祷。
・杉本が今季公式戦初のベンチ入り。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・まずは1点。前半のように相手の背後をつくような攻撃を続けていこう。
・サイドのスペースでしっかり受けて、そこから効果的に展開していこう。
・前の選手がアクションを起こして、しっかりボールを要求すること。
柏レイソル:下平 隆宏
・後半もプレッシャーをかけつづけ、良いアタックを続けること。もう1点取りにいこう!
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日は立ち上がりで少し柏のボールまわしに戸惑ってしまった。途中から積極的に前にプレッシャーをかける形から、落ち着いて対応できるようになった。前半の終了間際に自分たちの攻撃の形から、カウンターで失点してしまい、そこが今日の試合で一番痛かった。2失点目は崩されての失点だったので、そこは修正が必要。全体的に、自分たちのペースで試合を進めることができた。チャンスも作っていたが、決めきれなかった。15,000人を超えるファン、サポーターがスタジアムに来てくれたが、勝利を見せることができなくて残念だった。
Q 失点したことで、ハーフタイムにどのような指示をだしたか?
A 失点に関しては、ペナルティエリア内のジャッジのところでプレーが止まってしまった影響があったので、そこは切り替えていこうと話した。必ず後半、自分たちのペースになる。相手陣内でもっと落ち着いて、サイドを起点としてサイドチェンジを使おうと話した。
Q 柏が守備と攻撃でシステムを変える変則的な戦い方だったが、やりづらさがあったか? 柏は好調だが印象は?
A 後ろ3枚で回してくる形に対して、どうプレスをかけていくかで戸惑った部分があった。2トップの2人とサイドバックをいかせる形ではっきりさせた。ある程度対応できたと思う。柏は攻撃のところで、パスのテンポが非常によかった。若い選手も多く運動量もあった。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げて中へ攻撃することをねらっているように感じた。今日はその形は少なく、逆にうちのサイドバックの背後に流れる形が多かったと思う。それは、うちの守備がある程度しっかり制限できていたからだと思う。
柏レイソル:下平 隆宏
アントラーズはアグレッシブで非常に強いチームだった。前半苦しい時間帯があったなかで、終了間際にカウンターで1点取れたことが大きかった。後半、大津を投入して、前線に動きをつけ、起点になることをねらった。押し込まれる時間も増え、苦しい時間が続いたが、最終ラインで跳ね返し続けた。少ないチャンスをものにして2-0で勝てたことは非常によかった。
選手コメント
[試合後]
【西 大伍】
試合の最初のほうで回されてはいたけど、最後にやられなければと思っていた。あれだけ点がとれないと勝てない。2点目も簡単にやられてしまった。これではダメ。早く切り替えてやらないといけない。
【土居 聖真】
倒れずにやれということだと思う。(相手に)かけられても決められる力強さのある選手にならないといけない。自分の責任で負けた。もっともっとゴールに向かうプレーを多くしていかないといけない。焦りや力みもあったと思う。負けている場面で、より多く流れ込んで、頭はクールにできればもっとよくなる。相手のDFもいい守備をしていたので難しいところはあるが、僕の力不足。みんなに申し訳ない。
【遠藤 康】
(1失点目は)チーム全体が切り替えられなかった。立ち上がりがよくなかった。石井さんはいつも判定を気にせずプレーしようと話している。(そこに左右された)僕たちが悪かったと思う。
【山本 脩斗】
相手の特長は分かっていたが、それでもやられてしまった。特に2点目はマークを見失った。2点目がすべてだった。自分としては重く受け止めないといけない。前半からやられていたので、対応を改善していかないといけない。やられていたら話にならない。相手がどうこうより勝ち続けていかないといけない。