http://www.sanspo.com/soccer/news/20160417/jle16041705020004-n1.html
明治安田J1第1ステージ第7節最終日(16日、湘南0-3鹿島、BMW)勝利後のインタビュー。鹿島の守備のヒーローは、号泣していた。熊本・宇土市出身のU-23日本代表DF植田直通(21)は熊本地震に触れられると、言葉を絞り出した。
「育ったところ、いままで見てきたところがあのようになり衝撃を受けた」
宇土市は市役所が半壊するなど大きな被害を受けた。実家は海沿いにあり、16日未明の揺れの際に、家族は高台に避難。車の中で一晩を過ごしたという。
「サポーターも戦っている。戻って何かしたいけど、サッカーで熊本を元気にしたい」
試合ではセンターバックとして湘南の攻撃陣に仕事をさせず、3-0勝利に貢献。昨季2敗を喫した相手に完勝してチームは首位川崎から勝ち点1差の2位をキープした。サポーターからの「植田コール」を受けながら、故郷を案ずる男は前を向いた。 (一色伸裕)