http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/05/30/kiji/K20160530012683490.html
明治安田生命J1第1S第14節 鹿島4―0甲府 (5月29日 カシマ)
各地で9試合を行い、2位の鹿島はホームで甲府に4―0で快勝した。体調不良が癒えて公式戦3試合ぶりに復帰した日本代表FW金崎夢生(27)が1得点1アシストの活躍。後半28分に右足で出場3試合連続ゴールを決めて、チームの3連勝に貢献した。リーグ戦の残りが2試合多い3位浦和は敵地で鳥栖と対戦し、スコアレスドロー。首位の川崎Fはホームで磐田に1―0で競り勝った。
離脱の影響を感じさせないパフォーマンスだった。公式戦3試合ぶりに出場した金崎が力強いプレーを見せた。2―0の後半6分に右サイドでのパスカットから柴崎に横パスを通してアシストを記録。3―0の後半28分には右サイドを突破した伊東の浮き球のパスを右足で蹴り込んだ。これで出場した試合は3戦連続でゴール。今季7得点目で優勝争いを演じるチームの3連勝に貢献した。
14日の横浜戦後に発熱。関係者によると、せきが止まらない症状が続き、一時は肺炎の直前の状態に陥ったという。21日の名古屋戦、25日のナビスコ杯磐田戦の2試合を欠場。26日から全体練習に合流したばかりだったが、2得点した土居に並ぶチーム最多タイの5本のシュートを放つなど存在感を示した。
30日からはキリン杯に向けた日本代表合宿に合流する。メンバーが発表された26日は鹿島で全体練習に合流した日だった。ハリルホジッチ監督は「夢生には疑問を抱いている。ファウルも誘う、点も取る。かなりクオリティーはあるが、コンスタントではない。ケガもよくするし、病気もよくする。A代表では定期的に良いパフォーマンスを出さないといけない。彼とディスカッションしたい」と不満を示しているが、復帰直後の状態で招集に踏み切ったのは期待の表れに他ならない。
試合後、金崎は取材に応じることなくスタジアムを後にしたが、日本代表合宿ではハリルホジッチ監督から体調面に関する“取材”を受けることになる。今回のメンバーにはU―23世代の浅野ら若手有望株も選出されており、FWの定位置争いはし烈だ。キリン杯を前に、体調が万全の状態に戻ったことを示す意味でも価値ある一撃だった。