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2016年6月15日水曜日
◆【U23】スピードの藤春!マルチな塩谷!ポストプレーの興梠!リオOA決定(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20160614-OHT1T50172.html
日本サッカー協会は14日、リオデジャネイロ五輪に出場するU―23日本代表の24歳以上のオーバーエージ枠(OA)にDF藤春広輝(27)=G大阪=とDF塩谷司(27)=広島=が内定したと発表した。2人はそれぞれにリオへの抱負を語った。また残り1枠はFW興梠慎三(29)=浦和=が決定的で、近日中にも正式発表されるとみられる。
リオ五輪に出場する手倉森ジャパン最大の関心事だったOA選考が一気に動いた。日本協会は、最終候補5人に入っていたDF藤春と塩谷の内定を発表した。
手倉森誠監督(48)は最大3枠のうち、山中亮輔(23)=柏=や岩波拓也(21)=神戸=らけが人が続出するDFラインに2枠を行使した。「五輪はタフさが求められる。藤春はアップダウンの活動量、塩谷は対人の強さと高さを兼ね備えている。間違いなくU―23年代の選手より経験があるし、レベルを引き上げて欲しい」と選考理由と共に、期待のコメントを寄せた。
都内のJFAハウスで取材に応じた霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND、49)は「誰を呼べば確実に戦力アップ出来るかというところでこの2人の名前が出た。藤春のスピードや突破力は世界でも通用するし、塩谷はセンターバック、サイドバック、ボランチもできる」と説明。1枠を残した異例の先行発表については「(2人は)早く決まったので、Jリーグに集中してもらえるように」と明かした。
最終候補のFWには興梠のほか、大迫勇也(26)=1FCケルン=、大久保嘉人(34)=川崎=もリスト入りしているが、複数の関係者によると、興梠の選出が決定的だという。1月の五輪アジア最終予選後、手倉森監督は興梠の周囲を生かしたポストプレーを高評価。9日にブラジル視察から帰国後も熱烈なラブコールを続け、本人も五輪出場への意欲が増したという。浦和側は「第1ステージ終了(25日)までに本人を交えて話をして、クラブとして結論を出す」と本人の意思を尊重する構えを示している。
懸念されたOA3枠も固まり、1968年メキシコ五輪以来48年ぶりのメダルを目指す手倉森ジャパンの輪郭がようやく見えてきた。
◆塩谷 司(しおたに・つかさ)1988年12月5日、徳島県生まれ。27歳。徳島商―国士舘大を経て11年にJ2水戸入団。12年8月にJ1の広島に移籍。14年4月の代表候補合宿で初招集された。J1通算110試合出場、12得点。182センチ、80キロ。
◆藤春 広輝(ふじはる・ひろき)1988年11月28日、大阪府東大阪市生まれ。27歳。東海大仰星高―大体大を経て11年にG大阪に入団。15年3月に日本代表初選出。J1通算115試合出場、2得点。175センチ、60キロ。
◆興梠 慎三(こうろき・しんぞう)1986年7月31日、宮崎市生まれ。29歳。鵬翔高では2年時に選手権8強。05年に鹿島入りし、08年9月に日本代表初選出。13年に浦和移籍。J1通算295試合出場、92得点。175センチ、72キロ。