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2016年7月24日日曜日

◆浦和、李の2発で上位対決に逆転勝利…鹿島は早くも第2ステージ2敗目(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160723/471557.html?cx_cat=page1



 2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第5節が23日に行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦した。

 年間順位2位の鹿島が、同3位の浦和をホームに迎える大一番。ファーストステージ王者の鹿島はセカンドステージに入って2勝1分け1敗の7位とやや安定感を欠いており、優勝を争うライバルを倒して勢いに乗りたいところ。一方の浦和はセカンドステージで3勝1分け、首位の横浜F・マリノスと同勝ち点の3位と好調を維持している。

 両者からはリオデジャネイロ・オリンピックに出場する日本代表にそれぞれ2名選出されており、鹿島はGK櫛引政敏とDF植田直通が、浦和はMF遠藤航とFW興梠慎三が一時的にチームを離れる。鹿島は植田が抜けたセンターバックにDFファン・ソッコを起用。浦和は遠藤のポジションにDF那須大亮、最前線にはFWズラタンが入った。

 最初にチャンスを作ったのは鹿島。エリア内左でパスを受けた土居聖真が個人技で相手DFをかわして右足でシュートを放ったが、ここは枠の上に外れた。一方の浦和は27分、敵陣でインターセプトしたボールがエリア内右のズラタンにつながると、ズラタンは振り向きざまに右足ダイレクトでシュート。しかし枠の右に逸れてしまった。

 33分には鹿島にチャンス。パスを繋いでカウンターを仕掛けると、エリア内右で受けた遠藤康が右足で狙う。しかし枠の右を捉えたシュートはGK西川周作にキャッチされた。ピンチを凌いだ浦和は38分、ハーフウェイライン付近からドリブルで前線に持ち上がった武藤雄樹が左サイドに展開。これを受けた関根貴大がマイナス方向に折り返したボールをエリア手前中央の阿部勇樹が左足ダイレクトで狙ったが、シュートはDFにブロックされ、先制点とはならない。

 一進一退の攻防となった試合は0-0のまま前半を折り返す。

 浦和はハーフタイムにズラタンを下げて李忠成を投入。さらに57分には高木俊幸に代えて青木拓矢をピッチへ送り出した。

 試合が動いたのは69分。左サイドから攻撃を仕掛けた鹿島は、金崎夢生からパスを受けた山本脩斗が右足でクロスを供給。マークを外してゴール前に走り込んだ土居が右足アウトで合わせると、GKの手を弾いたボールがゴール右に吸い込まれた。

 しかし直後の62分、スルーパスで右サイドの裏に抜け出した柏木陽介が右足で正確なクロスを入れると、エリア内中央の李が冷静に右足ダイレクトで流し込み、浦和がすぐさま試合を振り出しに戻した。

 追い付いた浦和は68分、関根が左サイドからドリブルを仕掛け、右足でミドルシュート。GKが弾いたボールがエリア内左の李の足元へこぼれたが、李が右足で放ったシュートは大きく枠の上に外れてしまった。決定機を逃した李だが、73分に逆転ゴールを奪う。カウンターで左サイドに抜け出した武藤がエリア内左に侵入し、左足でグラウンダーのシュートを放つと、GK曽ヶ端準がキャッチミス。これを見逃さなかった李が左足で押し込み、スコアは2-1となった。

 追いかける展開となった鹿島は失点直後に中村充孝と西大伍を下げて鈴木優磨と伊東幸敏を投入。対する浦和は武藤に代えて石原直樹を送り出し、交代枠を使い切る。

 鹿島は83分、柴崎岳の縦パスを受けた遠藤が落としたボールをエリア内右の山本が右足で狙ったが、シュートはクロスバーの上に外れた。試合はこのまま終了を迎え、浦和が逆転で大一番を制した。

 次節、鹿島は30日にサガン鳥栖と、浦和は同日にヴァンフォーレ甲府と、それぞれ敵地で対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1-2 浦和レッズ

【得点者】
1-0 60分 土居聖真(鹿島)
1-1 62分 李忠成(浦和)
1-2 73分 李忠成(浦和)