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J1鹿島は5日、ブラジル人MFカイオ(22)=本名カイオ・ルーカス・フェルナンデス=がアラブ首長国連邦(UAE)のアルアインへ完全移籍すると発表した。同日、カイオは鹿島のクラブハウスに姿を見せ、チームメートやスタッフに別れのあいさつをした。
カイオは移籍を決めた理由について「自分自身だけのオファーなら断っていたが、家族のこともあり決断した」と説明。アルアインから、家族の生活を保障する条件も提示されていたことが決め手になった。
カイオは6月中旬にもアルアインからオファーを受け、その時は「愛している鹿島でプレーを続ける」と残留を明言。しかし、同月下旬に再びオファーが届くと一転、今月2日のG大阪戦を欠場し、UAEに赴き契約交渉した。
カイオは練習前のミーティングで涙を浮かべチームメートやスタッフに別れを告げ、「自分がここまで成長できたのは鹿島でプレーできたから」と感謝を口にした。見学のサポーターに自ら足を運び、サインや記念撮影に応じた。
新天地では「恐れずチャレンジする」。鹿島への恩義は忘れていないとし、「今回のオファーがあったのも、鹿島が多くのチャンスを与えてくれたからこそ。もし、いつか声を掛けてくれれば、また戻ってプレーさせてもらいたい」と話した。
カイオは2014年に鹿島加入。抜群のスピードと技術を武器に1年目から活躍。今季はリーグ戦16試合で5得点を挙げていた。J1通算は78試合23得点。 (藤崎徹)