http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161013-OHT1T50013.html
Jリーグ理事会が12日、都内のJFAハウスで行われ、賞金や配分金の変更などが承認された。来季のJ1優勝賞金は3億円で、J1クラブには均等配分金として一律3億5000万円を支給。さらに使途を練習施設の充実や育成費に絞った強化配分金を新設。総額約28億円(最長3年で支給)が4位までに分配され、1位には最大15億円が支給される。優勝クラブが手にすることができる総額は最大21億5000万円となり、今季の4億6000万円から4倍以上の額となる。
今夏に英動画配信大手パフォーム・グループと10年間で約2100億円の大型契約を結び、賞金や配分金が大幅に増えた。今回の増額で、特に強化配分金は大きな存在。契約途中の主力選手が国内移籍する場合、移籍金に数億円が必要となるケースが多い。これまでは資金不足が原因で“引き抜き”が起きにくかったが、今後は増えていくだろう。
Jリーグ側は海外の有名選手獲得にも期待を寄せるが、実現にはハードルが高い。資金が潤沢な中国や中東クラブと競うことは難しく、ゼニト(ロシア)から上海上港に移籍したブラジル代表FWフッキの移籍金は約64億とけた外れ。この増額はすぐ革新を起こすには足りないが、リーグの活性化と魅力を高めるための準備には十分な額と言える。