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2016年10月23日日曜日
◆J1通算100得点達成のFW興梠、一番印象に残るゴールは「怒られるかもしれないけど…」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?201479-201479-fl
[10.22 J1第2ステージ第15節 新潟1-2浦和 デンカS]
節目となる一発でチームに劇的な勝利をもたらした。
試合前、浦和レッズFW興梠慎三がJ1で積み上げてきたゴール数は98だった。そして、新潟戦の前半7分に自身J1通算99得点目となる先制点を奪取する。最終ラインからDF遠藤航がロングボールを蹴り出すと、「オフサイドかなと思ったけど、航から良いボールが来た」と興梠が反応。鮮やかなトラップでボールを落ち着けると、「ディフェンスが来ていないのが分かったので、持ち替えてGKを見て冷静に決められた」と落ち着いて左足で流し込んだ。
前半15分に同点に追い付かれて1-1のまま試合は進み、引き分けかと思われた終盤の後半45分に再び興梠がネットを揺らす。左サイドからMF関根貴大が切れ込んでゴール前にボールを送ると、ニアサイドに走り込んだFW李忠成がスルー。「関根がサイドから切れ込んだときに、チュン(李)がニアでつぶれてくれたおかげで僕がフリーになった」。李がスルーしたボールをきっちりと左足で蹴り込み、劇的な決勝点を奪った。
このゴールが自身J1通算100得点目。史上12人目の快挙となった。「今年は100ゴールを個人的な目標にしていたので、達成できて良かった」と安堵の表情を見せた点取り屋は、100点の中で記憶に残るゴールを「これを言ったら申し訳ないけど」と苦笑しながらも挙げた。
そのゴールとは09年12月5日、J1第34節鹿島対浦和。当時鹿島に在籍していた興梠が、DF内田篤人のクロスをダイビングヘッドで合わせてネットを揺らし、チームを史上初の3連覇へと導いたものだった。
「鹿島のときに、浦和相手にヘディングを決めたゴールだけど、これを言っちゃうと怒られるかもしれない」とおどけつつも、「でも今年、大事な試合、チャンピオンシップ決勝で決めて、それが一番印象に残るゴールと言えるようにしたい」と浦和を頂点に導くゴールを決めたいと力強く語った。
(取材・文 折戸岳彦)