http://www.sanspo.com/soccer/news/20161214/jle16121405020001-n1.html
開催国王者の鹿島は、14日に行われる南米王者ナシオナル・メデジン(コロンビア)との準決勝(吹田ス)に向け13日、大阪市内で調整した。
南米王者を封じ込める。前戦で歯を折った鹿島の日本代表DF昌子源(24)は、準決勝に強行出場する意欲を示した。
「ヘディングのときは痛いけど、慣れるしかない。あの痛みを経験したら何でも耐えられる」
第2戦マメロディ・サンダウンズ戦(11日、◯2-0)で相手と接触し、前歯の一部を破損。神経がむき出しとなり激痛の中でプレーした。
試合後は大阪府内の総合病院の口腔(こうくう)外科に直行。医師から「よくプレーしたね」と驚かれ、応急処置を受けた。同日は24歳の誕生日。クラブが用意したケーキも食べられずに、たこ焼きを1つ食べて就寝する有様だった。
翌12日に大阪市内の歯科医院で治療を受けたが、本格的な修復はできない。準決勝では再び折れる可能性のあるプラスチックの“仮歯”をはめ込み臨む決意だ。
この日は3食とも、粥となったが、「意地でも(夕食は)細かくしたおかずを入れる」と決戦に向け、痛みに耐えながら栄養を補給した。
相手には1メートル90台の大型選手が4人いるが、臆することはない。「しっかり体を当てて、絶対にやらせない」と自信を見せた。(一色伸裕)