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2016年8月13日土曜日
◆[SBS杯]U-19日本代表は後半終了1分前にFW吉平同点弾も、PK戦で静岡ユースに敗れる(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?196244-196244-fl
[8.12 SBS杯国際ユース第2日 静岡ユース 1-1(PK4-2)U-19日本代表 愛鷹]
U-19日本代表とU-19スロバキア代表、U-19コスタリカ代表、そして静岡ユースの4チームが総当りのリーグ戦で優勝を争う2016 SBS国際ユースサッカーは12日、静岡県沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で大会2日目の2試合を行った。U-19日本代表は静岡ユースと対戦。前半34分に静岡ユースFW遠野大弥(藤枝明誠高)に先制点を許したU-19日本代表は後半終了1分前の39分に交代出場FW吉平翼(大分)が決めて同点に追いつく。だが、PK戦を2-4で落とし、2連敗となった。
ともに前日の初戦で敗れ、黒星スタートとなった両チーム。4-4-2システムのU-19日本代表はGKが廣末陸(青森山田高)で4バックは右からゲーム主将の古賀太陽(柏U-18)、濱大耀(札幌U-18)、杉岡大暉(市立船橋高)、西本卓申(鹿島ユース)。中盤は高橋壱晟(青森山田高)と野田樹(神戸U-18)のダブルボランチで右SHが梶山幹太(名古屋U18)、左SHが針谷岳晃(昌平高)。2トップは中村駿太(柏U-18)と田川亨介(鳥栖U-18)がコンビを組んだ。
一方、静岡ユースは前日の5-4-1システムからこの日は4-2-3-1へシステム変更。攻撃的な布陣を採用してアグレッシブに白星を奪いに行く。U-19日本代表は内山篤監督が「前半は静岡ユースの方がアグレッシブで、それに対して受け身になったのが全て」と指摘したように、前半は前線から果敢な攻守を見せる静岡に対してパスが足下、足下ばかりになってしまい、スピードが上がらなかった。指揮官も「前半は50歳のサッカー」と揶揄するほど、攻撃に動きのなかった前半の日本。それでも精度の高いパスワークでチャンスをつくっていたが、相手の好守の前にリードを奪うことができない。
14分に古賀のスルーパスから中村が右中間から放った強烈な右足シュートは静岡ユースGK水谷駿介(清水ユース)がファインセーブ。24分には古賀が切り返しから右足でゴールを狙ったが、これはCB立田悠悟(清水ユース)にブロックされた。逆に遠野の抜け出しやMF久米皓次郎(磐田東高)のアイディアある突破からシュートを放たれた日本は、34分に先制点を献上してしまう。静岡は右のハイサイドを取ると、MF望月陸(清水ユース)が入れたラストパスから大外のMF石田滝人(富士市立高)がシュートへ持ち込む。相手の連続シュートをDFとGK廣末が身体を張って止めた日本だが、最後は3本目のシュートを遠野に押し込まれてしまった。
後半開始から田川に代えてエースFW岩崎悠人(京都橘高)を投入した日本はその岩崎が大胆な突破を見せたほか、スペースへ斜めに走りこむなど攻撃を活性化。11分にはMF清水颯人(JFAアカデミー福島U18)にインターセプトから決定的なシュートを打たれたが、再び廣末が止めて追加点を許さない。日本は13分に高橋に代えてMF原輝綺(市立船橋高)、19分には野田と梶山に代えてMF安井拓也(神戸U-18)とMF菅大輝(札幌U-18)をピッチへ送り出す。原や針谷が囮になる動きでスペースをつくり出すなど、攻撃にリズムが出た日本は37分、連動した崩しから最後は菅の折り返しにフリーで飛び込んだ原が決定的な右足シュートを打ち込む。
これは枠を外れてしまったが、37分に投入された吉平がわずか2分後に同点ゴールを決めた。左オープンスペースへ抜け出した岩崎のクロスをファーサイドの菅が頭で折り返すと、吉平が倒れ込みながらも右足で執念の同点ゴール。だが、静岡は直後に“PK戦要員”として投入されたGK山ノ井拓己(静岡学園高)がPK戦で魅せた。前日のスロバキアとのPK戦で1本も止められなかった山ノ井は「止められなかったら飯抜きな」というチームメートの声に発奮。山ノ井は「止めたら(相手)チームもがっくり来ると思っていた」という1人目の相手エース・岩崎のシュートを左へ跳んで止めると、日本は2人目・針谷の右足シュートがクロスバーを叩いてしまう。一方の静岡は1人目の清水颯から立田、FW鈴木理久(浜松開誠館高)が連続して決めると、最後はMF若山修平(静岡学園高)が右足で決めて格上からの白星をもぎ取った。
静岡の廿日岩亮監督(浜松湖南高)は「昨日よりもアグレッシブにやってくれて満足しています」とコメント。一方で日本は同世代の静岡県選抜に敗れる苦杯を喫した。今回、主力の大半が不在で18歳中心のU-19日本代表は、10月に開催される17年U-20W杯アジア最終予選であるAFC U-19選手権の新戦力発掘が狙いとなっている。内山監督が「食い込めるような選手はいる。チャンスのある選手はいる」と評したようにアピールに成功した選手もいるが、一方で実力がありながらアグレッシブさに欠けた選手も。これまでU-19代表選出、落選をともに経験してきた吉平は「(SBS杯に選ばれたことで)そこで終わってしまったら本当に意味がないと思いますし、そこから何ができるか。今回選ばれたから、どう足掻いて、どう上に食い込めるかっていうハングリーさ。それを出している選手もいるけれど全員ではないと思います」を課題に挙げた。
山ノ井が「こんな機会でしか(代表選手たちとは)やり合えない」と代表入りへのアピールチャンスと捉えていた静岡に対し、日本は全てではないにしろ、ミスをしないようにブレーキをかけながらのプレーがあったことも事実。アジア予選メンバー生き残りへ、足掻いて変わることができるか。吉平は「もう優勝はなくなりましたけれど(今大会は)2試合とも負けている。最後勝って自分たちの価値を高めて行こうという話をしたい」。自分たちの価値、可能性を高めるために、スロバキアとの最終戦は勝って終える。
[写真]U-19代表撃破を果たした静岡ユースが歓喜の輪をつくる
(取材・文 吉田太郎)
◆大迫、マインツ戦で1ゴール FWで躍動「頑張りますよ、今季は」(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/08/13/kiji/K20160813013154710.html
ケルンのFW大迫が11日、マインツとの練習試合でゴールを決め、3―0の勝利に貢献した。1点リードの後半開始から4―2―3―1の1トップで出場。後半36分に右クロスを右足で合わせた。
昨季はトップ下やサイドで起用される機会が多く、25試合1得点と不完全燃焼。今季は練習からFWに入っており「FWでプレーできているし、楽しい。頑張りますよ、今季は」と巻き返しを誓った。
マインツのFW武藤は後半20分から2トップの一角で途中出場。見せ場はなく「チーム全体が良くなかった」と悔しがった。
◆1stステージ制覇からわずか46日…公式戦4連敗と苦しむ鹿島に何が起こっているのか(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160812/478961.html?cx_cat=page1
カシマサッカースタジアムの正面玄関前に広がる関係者専用の駐車場。シャワーを浴び、身支度を整えて姿を現してきた鹿島アントラーズの選手たちを待っていたのは、男性サポーターの叫び声だった。
「ここはホームだぞ。悔しくないのか!」
10日に行われた『スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI』。昨年度のヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)王者と南米サッカー連盟主催のコパ・スダメリカーナ覇者が対戦する一戦で、鹿島はインデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア)に0-1で苦杯をなめた。2012年、2013年に続く3度目のタイトルを逃した悔しさ。何よりも明治安田生命J1リーグ・セカンドステージを含めた公式戦で4連敗を喫した屈辱を、核心を突くかのような叫び声が増幅させる。
「すみません。明日でいいですか……」
いつもは語彙に富んだコメントを介して、終わったばかりの90分間を振り返るDF昌子源が、申し訳なさそうな表情を浮かべながら取材エリアを通り過ぎていく。
最終節にかけての怒涛の6連勝でファーストステージを制し、常勝軍団復活への狼煙を上げたのはわずか46日前。憎たらしいほどの強さを発揮していた鹿島に今、何が起こっているのか。
連敗の泥沼に入り込んだのは、ホームで浦和レッズに1-2の逆転負けを喫した7月23日のセカンドステージ第5節だった。FW土居聖真が先制しながら、わずか2分後の62分にFW李忠成に同点弾を許してしまう。利き足とは逆の右足で李のゴールをアシストしたMF柏木陽介は試合後、「最近の鹿島は点を取った後に集中力が切れるというか、失点が多かったので」という分析を話してくれた。
振り返ってみれば、ガンバ大阪とのセカンドステージ開幕戦は先制点の3分後に、サンフレッチェ広島との第2節では2点差とした5分後に、それぞれ失点を献上している。ファーストステージを勝ち取った最大の要因は、リーグ最小の10失点を誇った堅守だった。必ず守ってくれるという安心感が、リーグで3番目に多い29得点を叩き出す好循環を生み出していた。
リオデジャネイロ・オリンピック代表に選出されたDF植田直通は優勝を決めたファーストステージ最終節のアビスパ福岡戦後、喜びをかみしめながらこんな言葉を残している。
「失点が2けたにいってしまったので、そこは改善しなければいけない。セカンドステージではもっと減らしていかないと」
確固たる結果が自信を導き、さらなる高みを目指す。チームが進化していく過程で思わぬエアポケットにはまり込んでしまったのだろうか。サンタフェ戦で先発に抜擢された20歳のFW鈴木優磨は「ないとは思うんですけど」と前置きした上でこう続けた。
「ファーストステージで優勝して、一番少ない失点で終えられたという自信が、どこかで過信に変わっているんじゃないかと考えたことがあるんです」
得点した直後に失点を許すのは、技術的な部分や戦術的な部分よりも、気持ちの緩みに負う部分が多い。鹿島戦へ向けて映像をチェックしていた柏木は、王者に生じた隙を的確に見極めていたわけだ。
戦い方のリズムを狂わせた鹿島は7試合を終えたセカンドステージで、すでにファーストステージを上回る12失点を喫している。悪循環が攻撃陣にも伝播したのか、第6節サガン鳥栖戦、第7節ベガルタ仙台戦に続き、サンタフェ戦でも無得点に終わってしまった。
もちろんチャンスを作れていないわけではない。サンタフェ戦の10分にはDF山本脩斗の強烈なシュートが右ポストを叩き、85分にはクロスに対して走り込んできたMF中村充孝がPKを獲得している。だが、同点に追いつく千載一遇のチャンスは、MF金崎夢生のPKが相手GKのファインセーブで弾かれた瞬間に潰えてしまう。試合後のロッカールーム。「すぐに次の試合がくる」と気持ちの切り替えを訴えた選手会長のDF西大伍は、些細に見える部分の積み重ねに敗因を求めた。
「流れを持っていかれたわけではないけど、点を入れられる前にミスが何個か続いたし、相手は前半から前でファウルを取ろうとしていたのに、簡単にファウルしてしまったことが前半からあったので」
結果的に決勝点となった79分の失点。西の縦パスが右タッチラインを割って相手のスローインになり、ボールを奪い返した直後には山本のパスが相手にわたり、カウンターを仕掛けられた。そこで必死に追走した山本が相手を倒し、与えてしまった直接FK。直後にMF柴崎岳に代わってMF永木亮太が投入されたが、ここでマンツーマンのマークが曖昧になってしまう。MFホナタン・ゴメスが放ったキックを、一つ高い打点でFWウンベルト・オソリオ・ボテージョが叩き込む。マーク役の永木は混戦の中で間合いを離してしまい、ポテージョを自由にしてしまった。
自分たちは守れるという確信に近い思い。いつかは点を取れるという手応え。鈴木が口にした“過信”がわずかでもピッチの上にあったとすれば、細かいミスが積み重ねられた原因も説明がつく。
南米代表とはいえ、決して個の力が突出していないサンタフェがセットプレーに勝機を託し、狡猾にファウルを狙ってきた。相手の狙いを見抜けなかったのも、試合巧者を自負する鹿島とはほど遠かった。
キックオフ前。リーグ戦で3連敗を喫していた悪い流れを断ち切るために、選手たちはハードワークを誓い合っていた。鈴木とともに先発に抜てきされたFW赤崎秀平が振り返る。「交代が6枠あるので、みんな潰れる覚悟で最初からやっていた」。
選手たちを支配していたのは「勝たなきゃいけない」という悲壮な覚悟。今大会への出場権を獲得した昨年のヤマザキナビスコカップで、実に3シーズンぶりとなるタイトルを獲得した。空白期間が生じていた常勝軍団復活への手応えは、今シーズンのファーストステージ制覇で確信に変わりつつあった。だからこそ、負け続けている現実は受け入れ難い。黒星を重ねるごとに増幅された、伝統を背負わなきゃいけないという気持ちが、逆に作用したと西は指摘する。
「勝たなきゃいけないと思って戦うと、やっぱり根本的なところでパワーが出ないから。勝ちたいと思うのか、試合に出たいという気持ちがみんなにあるのか。やっぱりずっと同じメンバーでやっていると、飽きてくるというか。そういうモチベーションというか、気持ちも大事かなと思います」
西が口にした「勝たなきゃいけない」と「勝ちたい」は、それぞれ「プレッシャー」と「執念」をバックボーンとする点で、似て異なる思いだと言っていい。そして「勝ちたい」という思いは鹿島の土台を築いた“神様”ジーコが、Jリーグがスタートするまで日本リーグ2部を長く戦っていた前身の住友金属蹴球団に真っ先に伝えたメッセージでもあった。
たとえウォーミングアップを兼ねたミニゲームでも、ジーコは負ければ顔を真っ赤にして「もう一回だ」とまくし立てた。他のJクラブの追随を許さない通算17個ものタイトルを鹿島にもたらしたのは、「敗北」の二文字を心の底から拒絶する究極の負けず嫌い魂。創成期から秋田豊、本田泰人らのレジェンドを介し、キャプテンを務める37歳のMF小笠原満男を今現在の体現者として伝えられてきた“ジーコスピリット”。若い世代が育ち、再び歴史を紡ぎ始めた新生・鹿島で、ほんのわずかだがボタンの掛け違いが生じているのかもしれない。
「勝たなきゃという思いが強すぎるというか、同じベクトルを向いていないというか。全員が同じベクトルを向いていないと、やっぱり勝てない。今日もやりづらさは感じなかったし、セカンドボールを拾うのも早かった。負けたのに言い方は悪いかもしれないけど、悲観する内容ではなかったと思う。でも、本当に小さなところでやられるのが勝負。そういう点で、今は波に乗れていないと感じています」
鈴木の言葉は、チーム内に「勝たなきゃいけない」と「勝ちたい」という2つの異なる思いが混在し、その結果としてほんのわずかながらベクトルに狂いが生じていることを物語る。そして鈴木の身体にはサンタフェが鹿島を上回った部分、つまり「勝ちたい」という執念が刻まれていた。シャツをめくり上げると、右の脇腹には生々しい傷跡が残っていた。
「相手のセンターバックなんかは、それこそユニフォームごと肌を引きちぎるってきた。それも思い切り。それで俺や(赤崎)秀平くんが怒って手を出せばファウルを取られて、下手をするとレッドカードをもらっちゃうかもしれない。そういう駆け引きが、日本での戦いとは全然違った。何が何でも優勝してやるという強い気持ちも見えたし、そこが俺たちとの差だったのかなと思う」
もちろん褒められる行為ではない。それでも、サンタフェの選手たちが抱く勝利への執念にも似た思いが、鈴木の脇腹に形となって表れていた。そしてこの傷跡こそが鹿島が連敗街道を抜け出し、再び強さを身にまとうための最大のヒントになる。それが“原点回帰”。名門ゆえに「勝たなきゃいけない」という十字架を背負うのではなく、ただひたすらに、がむしゃらに「勝ちたい」という気持ちを前面に押し出す。
「(ファーストステージの)良かった時に戻すというよりは、まずは勝てない場合の戦い方をしなければ。戻ることは成長ではないから。さらに良くなっていけるように、それぞれがアクションを起こせばいい。もちろんそうしたからいい方向に行くとは限らないですけど、それでも起こすことが大事。難しいですけど、チームというのはちょっとのことで変わるので」
こう話した西は悪い流れを好転させるべく、仙台戦では志願して左腕にキャプテンマークを巻いた。サンタフェ戦では前半からポジショニングに関して昌子と言い合いを展開。ハーフタイムにはお互いに身ぶり手ぶりで言葉を交わしながら、ロッカールームへと引き上げていった。石井正忠監督もセカンドステージ第2節の広島戦から植田をリザーブに回すなど、メンタル面でのテコ入れに着手している。鈴木、赤崎とリーグ戦ではベンチスタートが多い若手をサンタフェ戦で先発させたのも、出場機会に飢えた彼らの姿勢を起爆剤にしたかったはずだ。
そのチャンスを生かせず、70分に新外国籍FWファブリシオとの交代でベンチに下がった鈴木は「まだまだ自分には実力がないと感じた」と反省しながらも、今がチームとして「どん底にいる」と努めて気持ちを切り替えた。
「強いチームというのは、絶対に早く修正できる。何が悪かったのかを反省して、次に向かっていくしかない。見ていてもちょっとずつ修正できているんですけど、その速度をもっと上げていかないと勝てない。今はチームとしても自分としても、(現実と)向き合うためのいい時期だと前向きに捉えて、早く軌道に乗れるように全員で頑張っていきたい」
息つく間もなく、14日には中3日で敵地に乗り込んでアビスパ福岡とのリーグ戦を戦う。年末の明治安田生命Jリーグチャンピオンシップには、すでにファーストステージ制覇で出場を決めている。今の悔しさを糧にして、さらに成長した姿を披露して年間王者を獲得するためのカギは、いつもキックオフ前にゴール裏に登場する巨大な横断幕に描かれている。
『SPIRIT OF ZICO』
長らく受け継がれてきた究極の“負けず嫌い魂”を、いかにピッチの上で体現するか。チャンピオンシップへとつながるセカンドステージは残り10試合。ちょっとしたエアポケットに陥り、停滞を余儀なくされた鹿島の真価が問われようとしている。
文=藤江直人
◆【予想スタメン】両者の今後を占う一戦に…4戦未勝利の福岡、公式戦4連敗中の鹿島と対戦(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160812/478983.html?cx_cat=page1
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第8節
8月14日 19:00 アビスパ福岡 vs 鹿島アントラーズ(@レベルファイブスタジアム)
■アビスパ福岡 鹿島との対戦成績は大きく負け越すも、コンディション面は優位
連敗はしていないが、福岡は4試合勝利から遠ざかる。残留という目標達成のために勝利が必要な一戦だが、鹿島とのリーグ戦対戦成績は、1勝1分15敗と圧倒的に分が悪い。今季の1stステージは最終戦で対戦し、CKから先制点を奪われ、0-2で福岡が敗れた。この試合で鹿島はステージ優勝を決め、一方の福岡は最下位で2ndステージを迎えることとなった。
厳しい状況ではあるが、福岡の戦況は好転の兆しも見える。1stステージを終え、ボランチの三門雄大とDF駒野友一という経験豊富な選手が加入し、守備の安定感が増しただけでなく、攻撃でのバリエーションも増えてきた。特にサイド突破からのクロスで決定機を作り出せている点は好材料で、金森健志も「攻撃の良い形は作れている」と手応えを口にする。鹿島は攻撃時にサイドバックが高い位置を取ることも多く、福岡は攻守の切り替えとともに、その裏のスペースを突けば、チャンスになるだろう。
鹿島はリーグ戦3連敗中。10日のスルガ銀行チャンピオンシップも0-1で敗れ、公式戦4連敗と調子を落とす中、中3日で今節に臨む。コンディション面では福岡にアドバンテージがあるが、例え調子が悪くても、勝ち点を奪えるのが鹿島というチームの強さだ。ゲームの主導権は、おそらく鹿島が握るだろう。福岡はその状況に耐え、少ないチャンスで先制点を奪えるかが、勝利へのポイントになる。2006年以来、10年ぶりの勝利を鹿島から挙げることができるか。(新甫條利子)
■鹿島アントラーズ チャンス作るも決定力に悩む、負傷により中盤の2選手を入れ替えか
スルガ銀行チャンピオンシップで、インデペンディエンテ・サンタフェに0-1で敗れ、公式戦4連敗となった。相手を押し込む時間帯、シュート数、チャンスの数で上回りながら、セットプレーからの失点でタイトルを逃した。チームの空気が重くなりつつある中、中3日で迎えるアウェイの福岡戦では連敗を止めるためにも勝ち点3が欲しい。
石井正忠監督は「考えをブレないことが大事。選手にもそれ(ブレないこと)を言い続けること。それで1stステージは結果を残したから」と強調する。カイオがアル・アイン移籍で抜けてから、チャンスの質が下がったのは事実。だが、連敗中でも試合を通じて数回の決定機を作っている。それを決めていれば、逆の結果になったという試合も多い。監督が言うように、これまでやってきたことの精度を高めていくことに意識を向けることで、打開するのが得策だろう。
サンタフェ戦で柴崎岳が右足首を負傷し、福岡戦の出場が微妙な状況だ。欠場となれば、右ふくらはぎを負傷している遠藤康に加え、中盤の主力2人が入れ替わる。代役で出場する選手の奮起が必要不可欠になる。これ以上の連敗を避けるべく、福岡戦のピッチに向かう。(totoONE編集部)