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2016年9月19日月曜日
◆浦和興梠「重みある1点」リオ五輪から復活ののろし(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1711853.html
<明治安田生命J1:東京1-3浦和>◇第2ステージ第12節◇17日◇味スタ
チーム3点目は、燃え尽き症候群からの「復活ののろし」だった。2-1の後半42分。浦和FW興梠慎三(30)はゴール正面に走り込み、右からのクロスを頭でたたき込んだ。
「いいボールを入れてくれたので、簡単なゴールだったけど、自分にとっては重みのある1点だった」
ハットトリックよりも、勝敗を決する1点を取りたい。常々そう話してきた男が、決勝点ではないチーム3点目を「重みがある」と言う。それには訳がある。興梠は振り返る。
「リオ五輪では、サッカー人生で一番自分を出し切った。正直、燃え尽きた。なったことないから分からないけど、燃え尽き症候群かなと思う」
◇ ◇
興梠は8月のリオデジャネイロ五輪にオーバーエージ枠で出場した。
一度は「浦和で優勝したいから」と固辞しながらも、敬愛する手倉森監督の熱心な誘いで、シーズン中にクラブを離れる決断をした。「やるからには命懸けで」と言って代表に合流。若いチームを引っ張り、世界を相手に奮戦した。
1次リーグにはナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと大陸王者級がそろった。日本は敗退したが、興梠は屈強なDFの圧力を、柔軟さ、しなやかさで巧みにいなし、前線の橋頭堡(ほ)として機能した。
しかし、その反動は大きかった。ただでさえ地球の反対側でのプレーは、移動距離や時差的にも負担になる。加えて「命懸け」と言うほどの奮戦で、心身をすりへらし切った。
浦和に戻ってきた興梠は、すぐに自分の「変化」に気づいた。「気持ちがうまく高まらない。筋肉が言うことを聞いてくれない」。
このままでは、チームのために働けない。鹿島で10冠を経験した男は、指揮を執る恩師ペトロビッチ監督に、今の自分の状態を伝える必要性を感じた。今は気持ちを高めることも難しい。率直に、そう話した。
「自分自身でコンディションが悪いのはわかっていた。試合に出て迷惑かけるのもいけない。ちゃんと伝えるのがチームのため。スタメンじゃないことに、特にもやもやはなかった」
人生初めての経験。戸惑いもあったが、それでも「ゆっくりやるしかない。それが自分らしい」と腹をくくった。
練習からして、紅白戦形式で控え組に入ることも多くなったが、黙々とプレーを続けた。プレーの合間などに、努めて他の選手よりも多く身体を動かしながら、時を待った。
再び心と身体に種火が灯る、その時を。
◇ ◇
「今週になって、すごくいい練習ができるようになった。きっかけとかはなくて、自然に。時間が必要だったかなと思う」
事前に手応えはあった。そして結果が出たことで、手応えに間違いはなかったと確信できた。試練を乗り切った喜びが、興梠の気持ちをさらに高めた。
「1点を取って、また先発でやりたいという気持ちが奮い立ってきた。五輪から帰ってきてからは、チームの優勝争いのことも考えられないくらいだったけど、そこを狙う気持ちがよみがえった。もう1度レギュラー争いをすることも、自分にはプラス。チームもいつもと違う、上を追う形で終盤を迎える。そうやって1人1人が危機感を持つのは大事。今年はすべてがいい方向に向かっている」
川崎Fが敗れたタイミングで勝ったことで、年間勝ち点の差は2に縮まった。広島、G大阪と宿敵との対戦が続く直前という意味でも、この勝利は大きい。
そして、エース復活のきっかけとなるゴールが生まれたことも、チームにとっては大きい。興梠はリーグ終盤を前に「僕もこれから絶好調になると思いますよ」と不敵に笑った。【塩畑大輔】
◆1アシストのケルン大迫、地元紙から引き続き高評価「FWとして絶好調」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20160918/494814.html?cx_cat=page1
ブンデスリーガ第3節が16日に行われ、FW大迫勇也の所属するケルンはフライブルクに3-0で勝利した。ケルンは2勝1敗の好スタートとなり、試合終了時点で暫定ながら20年ぶりに首位の座に立った。
2戦連続で先発メンバーに名を連ねた大迫は67分までプレーした。フランス人FWアントニー・モデストの先制点で1点をリードした31分には、ペナルティーエリア右手前で相手DFからボールを奪うと、ドリブルでペナルティーエリアに進入。そこから正確なクロスを上げてドイツ人MFレオナルド・ビッテンコートの追加点をお膳立てした。
翌日に王者バイエルンが3連勝したことで一日天下に終わったものの、地元紙『EXPRESS』の試合後採点では暫定首位という結果を反映して、モデストの「1」を筆頭に「2」が8人と高い数字が並んだ。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)
大迫も「2」の高い点数がつき、寸評では「前節のウォルフスブルク戦以来、FWとして絶好調」と本来のポジションで躍動していることを高く評価した。
同じ地元紙『Koelner Stadt-Anzeiger』は採点が「3」と平凡な数字となった。寸評では「チーム2点目では相手に見事に競り勝ってゴールをアシストした。しかし、それ以外の競り合いはものにすることが少なかった」と、1対1でいい動きがあったことを評価しつつも、そうした強さをコンスタントに出すことを求めた。
ケルンは21日に行われる次節で、DF内田篤人が所属するシャルケとアウェーで対戦する。
◆鹿島石井監督が復帰初白星、サポーター激励に感謝(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1711642.html
<明治安田生命J1:鹿島3-0磐田>◇第2ステージ第12節◇17日◇カシマ
鹿島石井監督が心労ダウンからの復帰後、リーグ初勝利を挙げた。
負傷者が相次ぐ中、ボランチ柴崎を右サイドハーフに上げる策が奏功。1-0の後半途中に送り出したFW鈴木が、2点目を決めるなど的確な采配で3試合ぶりの白星をつかんだ。試合前はサポーターが選手バスを待って激励。「力になりました」と感謝し、喜びを分かち合った。
◆鹿島昌子「遅すぎる」今季1号、腰痛隠し強行先発(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1711643.html
<明治安田生命J1:鹿島3-0磐田>◇第2ステージ第12節◇17日◇カシマ
鹿島の日本代表DF昌子源(23)が今季初ゴールを挙げ、磐田戦の3-0完勝に導いた。腰痛を隠して強行先発した前半25分、MF柴崎の右CKに頭から飛び込む。ファーサイドで元ギリシャ代表パパドプーロスに競り勝ち、地面にたたきつけてゴール左に押し込んだ。昨年7月25日以来、約1年2カ月ぶりの得点に「訳が分からんかった(笑い)。いつもはキッカーの元に行くと決めてるのに、今日は(柴崎)岳を無視してしまった」と苦笑いした。
鹿島は元日本代表の秋田豊氏ら点を取れるセンターバックを数多く輩出。その中で「ここまで取れないと重傷。遅すぎる」と振り返る今季初ゴールだった。今週はJ1の得点シーンを研究。柏FWディエゴ・オリベイラが先月27日の川崎F戦(5-2)で2得点した映像を見て「動きすぎると(セットプレーに)合わない」と確認。マーク外しに執着しすぎた前節までとスタイルを変え、シンプルに飛び込んで結果を出した。
今月のW杯最終予選2試合は左内転筋痛で離脱。この日も後半34分に腰を押さえて植田と交代した。それでも「問題ない」と体を張った23歳に触発され、チームはCK、PK、FKとセットプレーから3発。最近不振の第1S覇者が、かつての黄金カードを制して息を吹き返した。【木下淳】
◆植田 大津高の同級生対決心待ち「何もやらせない」(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/09/19/kiji/K20160919013382240.html
鹿島のDF植田が同級生対決を楽しみに待つ。
DF昌子が17日の磐田戦で腰痛のため途中交代。22日の天皇杯3回戦、J2岡山戦ではリオデジャネイロ五輪代表に出番が回ってくる可能性が高く「チャンスをもらえたら、どれだけできるのか試されている」と、意気込んだ。岡山には大津高の同級生であるMF豊川が所属し「(出場したら豊川に)何もやらせないつもり」と“完封”を誓っていた。