鹿島MF小笠原満男(37)がプロ20シーズン目のスタートを切った。17日、茨城・鹿嶋市内でチームが始動。Jリーグと天皇杯の2冠を達成して迎えた新シーズンに「優勝した次のシーズンが大事なことに変わりはない」。勝利の継続と、鹿島の20冠目獲得に向けて気を引き締めた。
練習中も大きな声を出して活気を与えただけでなく、18歳のルーキーDF小田と一緒にパス練習を行うなど存在感も健在。昨季は無得点に終わり、リーグ最長だった年間連続得点記録は17年で途絶えたが、中盤からの攻守で貢献するつもりだ。
同期のGK曽ケ端準(37)は今季、元浦和DF山田暢久の「同一クラブ在籍20年」のJリーグ記録に並んだ。「ここまで長くやれることは幸せな気持ち。やるからには試合に出たいし、タイトルをとりたい気持ちも年々強まる」と決意する。石井監督も「彼らが欠けるとチームがまとまらない。まだまだ頼っているが、他の選手は今のうちに多くを学んでほしい」と期待する。
練習前のミーティングではすべてのタイトルを獲得することを全員で意思統一した。まだ1度も制していないアジア・チャンピオンズリーグ優勝はもちろんだが、リーグ戦は15年広島、16年浦和の最多勝ち点74超えと、08年大分の最少失点24を下回る“史上最強優勝”を目標に掲げた。【鎌田直秀】
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