アジアサッカー連盟(AFC)は18日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)昨季王者の全北現代(韓国)から、今季の出場権を剥奪することを発表した。
全北現代は2013年、クラブのスカウトが審判2人に金銭を渡し、自チームに有利な判定をするように依頼。この行為が発覚し、同スカウトは懲役6か月、執行猶予2年の有罪判決を受けていた。そして韓国Kリーグも昨年9月30日、審判買収の全北現代にリーグ戦の勝ち点9の剥奪と罰金1億ウォン(約970万円)の処分を科すことを決定。当時リーグ戦で首位を独走していた全北現代だったが、最終節で敗れ、2位に終わっていた。
AFCはこの全北現代の審判買収問題を受け、18日に独立機関の出場管理機構によって同クラブのACL出場に関して審議。その結果、全北現代の出場権剥奪が決まったという。ただ、全北現代は10日以内に異議申し立てを行うことができ、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴することで、今回の決定が無効になる可能性もあるようだ。
なお、このまま全北現代の出場権が没収された場合、リーグ戦3位の済州ユナイテッドがシード3、同4位の蔚山現代がプレーオフ出場に繰り上げとなる。日本勢の鹿島アントラーズやガンバ大阪のグループに影響を及ぼすだけに、今後の動向からも目が離せない。
以下、全北現代が出場しない場合のグループリーグ
[グループE]
鹿島(日本)
ムアントン・U(タイ)
プレーオフ4勝者
プレーオフ1(蔚山現代出場)勝者※
[グループH]
アデレード・U(豪州)
江蘇蘇寧(中国)
済州ユナイテッド(韓国)※
プレーオフ2(G大阪出場)勝者
「※」が変更箇所
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?208027-208027-fl