ページ

2017年1月1日日曜日

◆鹿島学園エース上田、常勝DNA2発!! レアル戦見て「勇気」(スポニチ)


第95回全国高校サッカー選手権1回戦  鹿島学園(茨城)2―1高川学園(山口)(2016年12月31日  ニッパツ)


 常勝のDNAが宿っていた。後半23分、鹿島学園はセットプレーから先制を許したが、慌てなかった。試合再開前に選手が円陣を組み「まだ時間はある。絶対に逆転できる」と声を掛け合った。その諦めない心をエースFW上田が体現する。後半30分に島村のパスを受けて右足で同点弾を決めると、後半37分には右クロスを倒れ込みながら右足で合わせた。

 上田は「イメージ通りの2得点。苦しい状況で得点してチームを救いたかった」と胸を張った。社会人リーグで活躍した父・晃さん(40)の影響で小学1年からサッカーを始め、中学時代は鹿島の下部組織ノルテに所属。目標に掲げる元イタリア代表ロベルト・バッジオの動画を参考にして練習に励んだが鹿島ユース昇格はならなかった。悔しさをバネに成長しサッカー推薦での法大進学が内定している。

 鹿島学園はカシマスタジアムから約3キロに位置。Jリーグの試合でボールボーイを務めるなど交流は多い。その鹿島が12月のクラブW杯で準優勝。決勝で世界的強豪レアル・マドリードと延長にもつれる熱戦を演じて世界2位となった。上田は「アントラーズがレアルを追い詰める試合から勇気をもらった」と感動。チームは大きな刺激を受けて大会に臨んでいた。

 この日は錦織市長をはじめ鹿嶋市の職員も応援に駆けつけた。鈴木監督は「クラブW杯で鹿嶋の街が盛り上がった。明日(きょう1日)も天皇杯(決勝の鹿島―川崎F戦)があるので鹿島に優勝してもらって、その流れで2日(の2回戦)も勝ちたい」と力を込めた。アントラーズをほうふつさせる粘り強い逆転劇。4年ぶり8度目の出場となる今大会で、クラブW杯の本家に負けないサプライズを目指す。

 ▼高川学園・江本監督 高校サッカーの選手にとって全国選手権はディズニーランドのような場所だと言って選手を送り出した。はつらつと楽しそうにやってくれたと思う。先制した後にコントロールしてあげられなかった監督の責任。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/01/01/kiji/20161231s00002013246000c.html