[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]
プレシーズンを含めた7戦7発にも満足はしなかった。鹿島アントラーズは1-0の後半37分、FW金崎夢生からの浮き球のパスに走り込んだFW鈴木優磨が右足でゴール左隅に流し込む追加点。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)の決勝点に続く公式戦2試合連続ゴールとなった。
「最初はダイレクトで打とうか迷ったけど、トラップしてからタイミングをずらして、(シュートが)いいところに行ってくれた」
タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンは5試合に出場して計5得点。公式戦連発を含め、これで今季は7戦7発となったが、「1試合1点の計算なので。7戦10発とかならまた違うけど……」と、表情は浮かなかった。
脳裏をよぎったのは前半37分のシーンか。カウンターからチャンスをつくり、MFレアンドロのパスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。「あと2点くらい決められた。前半で勝負を決められたと思う」と、前半の逸機を悔やんだ。
「1試合1点ではなく、複数得点を取りたい。複数得点を取れれば(周りの)見方も変わる。そこが攻撃の課題」。そう貪欲に話す鹿島の新9番は公式戦3戦連発がかかる25日のJ1開幕戦・FC東京戦(カシマ)に向け、「FC東京は浦和とも今日の相手とも違う。相当の勢いを持ってくると思う」と、気を引き締めていた。
(取材・文 西山紘平)
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