[3.4 J1第2節 甲府0-1鹿島 中銀スタ]
4日に行ったJ1第2節で鹿島アントラーズが敵地でヴァンフォーレ甲府を1-0で下した。開幕戦を落としていた鹿島は今季初勝利。甲府は1分1敗となった。
ACLを戦いながらの序盤戦。ACLを戦うクラブは過密日程との戦いにもなる。昨季王者の鹿島もターンオーバー制を採用しながら戦っているが、2月25日のJ1開幕戦、同28日のACLムアントン・U戦を続けて落とすなど、早くも苦しい戦いを強いられている。そんな中で迎えた敵地での甲府戦。連敗を止め、再始動のきっかけをつかみたい試合だった。
序盤から鹿島はFW金崎夢生やFWペドロ・ジュニオールといった強力攻撃陣が甲府ゴールに迫るが、ゴール前の精度に欠き、得点を奪うことができない。
しかしスコアレスで折り返した後半18分、左サイドからの崩しを見せると、金崎が中央に横パスを出す。バウンドしたボールでコントロールが難しかったが、MFレオ・シルバがうまくバウンドを合わせてボレーシュート。今季移籍組の目玉とも言える助っ人MFの移籍後初ゴールで、鹿島が均衡を破った。
そのまま試合を終えるかと思われたが、終了間際、鹿島に試練が訪れる。後半アディショナルタイムに入ってすぐに甲府にエリア内への侵入を許すと、MF道渕諒平の突破をDF山本脩斗がファウルで止めてしまう。この日最大のピンチが最終盤にやってきた。
しかしここで今季より鹿島の守護神となった韓国人GKクォン・スンテがさすがのプレーを見せる。FWウイルソンが左に蹴ったPKを横っ飛びでストップ。昨季は全北現代でACLを制し、3年連続Kリーグベストイレブンを獲得した実力をいかんなく発揮し、鹿島にリーグ初勝利をもたらした。