移籍当初こそ適応に苦しんだテネリフェMF柴崎岳だが、クラブは同選手の来季の残留に向けて全力を尽くす考えのようだ。
1月の移籍市場でテネリフェに加入した柴崎は、3月19日のリーガ・エスパニョーラ2部第30節レウス戦(0-1)でデビューを飾った。その後徐々にホセ・ルイス・マルティ監督の信頼を勝ち取った背番号20は、直近4試合で連続スタメン出場を果たしている。
柴崎の活躍に、クラブ側も動きを見せ始めている。ビクトール・ペレス・ボレゴGD(ゼネラルディレクター)は、ラジオ『エル・ディア』で日本人MFの慰留に努めるつもりだと話した。
「こういった状況になるとは思っていたよ。シバサキはすでにサッカー選手として高い評価を得ていたからね。不運なことに、最初はチームに入っていくのが遅れてしまった。だけど今、彼がテネリフェで満足しているのは確かだ」
「彼は日本に戻りたいなどと一度も口にしていない」と語るペレス・ボレゴGDは、柴崎のJリーグ復帰のうわさに関して「何かしらの理由をつけて、そういった憶測が流れるのは仕方がない」と理解を示している。一方で「確実に言えるのは、テネリフェは彼のような選手を求めているということだ」とチームに残ってもらう希望を強調した。
テネリフェは少なくとも、あと1シーズン柴崎を残したいと考えているようだ。「彼の残留のため全力を尽くす。契約の際の合意が、すべてを容易にしてくれるよ。彼の代理人たちとの関係は良好だ。それに、彼はこの島で幸せを感じている。可能な限りで、彼を戦力として数え続けられるようにしたい」テネリフェGDはそう主張している。
クラブ、選手が喜んで残留を決断するケースがある。それはテネリフェが1部昇格を果たした場合である。
「もっと簡単な条件がある。テネリフェが1部に昇格すれば、ガクは確実にここに残るはずだ」