明治安田生命J1リーグ・第10節 浦和0―1鹿島 ( 2017年5月4日 埼玉 )
天王山に水を差す“暴言騒動”が勃発した。後半33分、コーナー付近で両軍選手が入り乱れて小競り合いに発展。試合後、鹿島MF小笠原は突然、浦和DF森脇から暴言があったと指摘した。「立派な言葉の暴力。差別ととられてもおかしくない。レオ・シルバに対して“臭いんだよ、おまえ”と。(かつて在籍した)カイオもダヴィも繰り返された。もう限界でした」とやるせない表情で話した。「日本人は外国人の文化、習慣に敬意を持っていると感じていた。悲しくがっかりした」とはレオ・シルバ。鹿島ではマッチコミッショナーにも報告を済ませた。
一方、森脇は全否定した。小競り合いの中で小笠原ら複数選手の唾が顔にかかり「(小笠原に)“口が臭いんだよ”と。レオ・シルバ選手を侮辱する言葉は言ってない」。過去の外国人選手に対する暴言にも「一切ない。その事実を聞いただけで彼(小笠原)の人間性にショックを受ける」と完全に言い分は食い違っていた。
浦和側は事実確認なく取材ゾーンで騒動に発展する発言をした小笠原の言動について両クラブ間で話し合いたい意向。Jリーグを代表するクラブ同士の対戦は遺恨と後味の悪さを残した。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/05/kiji/20170504s00002000376000c.html