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2017年5月3日水曜日

◆C大阪・尹晶煥監督の慧眼 トップ下で開花した山村(スポニチ)




 まさか、ここまでハマるとは思ってもいなかった。J1は第9節を終え、昨季の昇格プレーオフの末にJ1復帰を果たしたC大阪が、4勝4分け1敗で5位につけている。開幕当初は攻撃の形を作れなかった中で、ひとつの分岐点となったのがMF山村和也(27)のトップ下起用。完敗を喫した第2節の浦和戦(●1―3)の後半途中から攻撃陣の一角を担い、その後は全試合に先発出場を果たし、チームトップタイの3得点を挙げている。

 開幕前、2月19日に行われたKリーグ1部仁川FCとの練習試合。控え組で臨んだ一戦で、トップ下に入った山村は3アシストを記録し3―0の勝利に貢献した。ただ、開幕戦で負傷したMF水沼に代わって第2節浦和戦で先発したのは、その仁川FC戦で2得点をマークしたMF丸岡だった。敵地埼玉スタジアムの試合前。C大阪のスタッフの方と雑談し「監督は丸岡くんを評価してたんですね」と話すと「満(丸岡)もそうだけど、攻撃の選手として山村の評価も高いよ」と返ってきた。その時は半信半疑だったが、今では十分に理解できる。

 昨季までボランチやセンターバックを主戦場としながらも、今季から指揮を執る尹晶煥(ユンジョンファン)監督にサッカーセンスを買われ、開幕前のキャンプ途中からトップ下に抜てきされた。足下の技術や高さを駆使して攻撃に流動性を生み出し、守備時にはFW杉本と前線からハードワーク。また、試合終盤には守備固めで最終ラインに入ることもあり、攻守で圧倒的な存在感を見せつけている。今後は相手のマークも厳しくなってくることが予想されるが、その活躍ぶりに注目したい。(記者コラム・西海 康平)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/02/kiji/20170502s00002179096000c.html