明治安田J1第9節(30日、鹿島2-1鳥栖、カシマ)やられたらやり返す。DF昌子がどんぴしゃのヘディング弾。前半41分、MF遠藤の左CKに飛び込んで決め、右腕を突き上げた。今季初得点は価値ある決勝ゴールとなった。
「(得点は)よく覚えていない。(自分の)ミスで失点し、この得点でチャラになったかは分からないけれどよかった」
本拠地での連敗を2で止め、安堵(あんど)の表情を見せた。
同21分、ペナルティーエリア内でまさかのハンド。相手にPKを献上したが「誰でもあること」と、頭を切り替え、虎視眈々と必ずくるチャンスを待っていた。
昌子の一撃は、ホーム通算800点目のメモリアル弾となった。当然ながら常勝軍団らしく、J1最多だ。だが、昌子は「連敗を脱出できたことが大事」。今季のホーム戦4試合で1勝3敗と不調が続いていただけに、記録よりチームの勝利を最優先した。
4日には敵地に乗り込み、首位浦和との上位対決に臨む。前半戦の大一番を見据え、「倒さなければいけない優勝争いのライバル。とにかく勝って立場を逆転したい」。昌子が高らかに必勝を誓った。 (一色伸裕)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20170501/jle17050105020005-n1.html