岡崎市を拠点とする日本フットボールリーグ(JFL)のFCマルヤス岡崎が二十一日、県代表として天皇杯全日本サッカー選手権大会の二回戦で、昨年王者のJ1クラブ鹿島アントラーズに挑む。J1クラブと初めて戦うマルヤスの選手たちは「勝ちにこだわり、王者に向かっていくプレーを見せる」と意気込む。
十五日午前九時から二時間ほど、柳川瀬公園サッカー場(豊田市畝部東町)で、マルヤスの選手三十六人が紅白戦などの練習メニューをこなした。大江基允(もとまさ)監督(40)は「雰囲気が良く、試合の中でもチャレンジングなプレーがしっかりとできている」と自信を見せる。
大江監督がキーマンの一人に挙げるのが、ミッドフィルダーの寺尾憲祐選手(18)。三重県の四日市中央工業高校を三月に卒業し、今季加入した新人だ。
四月二十二日に対戦したアルテリーヴォ和歌山(関西サッカーリーグ、和歌山県代表)との一回戦では、途中出場し、延長前半に決勝ゴールを決めた。寺尾選手は「サイドでのドリブル突破に自信がある。相手は日本のトップクラブだが、得点でチームに貢献したい」と力強く話す。
アントラーズとの試合は、相手の本拠地である茨城県鹿嶋市のカシマサッカースタジアムで行われる。当日はクラブの母体、マルヤス工業の社員や地元のサポーター百人が大型バス二台で応援に出向く。関東地方の取引先企業の社員たちも観戦に訪れる予定という。
主将の杉本恵太選手(35)は「サポーターの声援が一番の力になる。強気なサッカーで結果を出して、応援してくれる人たちに恩返しする」と誓った。キックオフは午後七時。
(佐藤浩太郎)
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