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2017年8月7日月曜日

◆「福島復旧・復興祈念ユース大会」尚志注目の10番MF加野が強豪対決で1ゴール1アシスト(ゲキサカ)





[8.5福島復旧・復興祈念ユース大会 尚志高 3-2 京都橘高 尚志高G]

 主役の座こそ鹿島アントラーズジュニアユースつくば時代からの後輩・FW染野唯月(1年)に譲ったものの、尚志高MF加野赳瑠(3年)がエースの働きで強豪対決勝利に貢献した。

 0-1の後半8分にスルーパスを染野に通して同点ゴールをアシスト。すると、12分にはMF渡邉新史(3年)のパスを受けて抜け出し、右足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 その後も10番はスペースを突くドリブルで持ち上がり、決定的なスルーパスを通すなどチャンスメーク。「ボール受けて散らしたり、自分で仕掛けて点決めたり、点に絡むプレーが好きなのでそこがストロングポイントになっています」という加野は持ち味をしっかりと発揮をしてレベルの高さを印象づけた。

 この日1試合目の大津高戦でも終盤に鮮やかな身のこなしで2人をかわしてみせるなど存在感を放ったMFは「結構キツイ中でも裏とかDFを離して散らして、アシストとか、点も決められたのでそこに関しては良かったと思います。結構大津とかも繋ぐのが上手くて見習うところが多い。自分たちも学ぶことが多くて良い収穫になっています」と笑顔。「福島復旧・復興祈念ユース大会」は自分自身、チームのプレーに対する自信と学びの大会にもなっているようだ

 鹿島アントラーズつくばから「寮も学校も目の前にあって環境が良かった。全国にも出やすかった。全国出て自分のプレーをやりたい」という理由で尚志へ進学。2年時から10番を背負う注目MFは昨年度の選手権でゴールを決め、今年のインターハイではチームをベスト16へ導いたが、今年のチームは日本一を勝ち取る力があると信じている。だからこそ、ライバルたち以上に努力し、成長を遂げて、選手権で目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

「福島復旧・復興祈念ユース大会」尚志注目の10番MF加野が強豪対決で1ゴール1アシスト