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2017年9月19日火曜日

◆川崎の“元祖怪物”が1位に君臨! 今季「J1得点率トップ30」、209選手の中で上位は?(FOOTBALL ZONE)




流血しながら執念のFK弾を決めたクリスティアーノが29位、鹿島のFW鈴木が18位

今季のJ1リーグは、17日のジュビロ磐田対浦和レッズ戦(1-1)を終えて、全34試合のなか第26節まで消化している。残り8試合といよいよシーズンも佳境に突入するなか、ここまで1ゴールにつき最も短い時間で結果を残している選手は誰か。今季J1でゴールを決めている209選手を対象に、1ゴールあたりに費やす時間を調査した。

 第26節の横浜F・マリノス戦で流血しながらも、終盤に執念のFKを叩き込んだ柏レイソルFWクリスティアーノが29位にランクイン。プレー時間2240分(26試合)のなかで得点ランク4位の11ゴールを決めており、203分につき1ゴールの計算になる。同様に11ゴールで並ぶ磐田FW川又堅碁は出場2169分(26試合)のため、197分につき1ゴールで28位となった。

 首位の鹿島アントラーズで切り札的な起用が続くFW鈴木優磨は、出場時間がチーム18位の803分(20試合)の一方、チーム4位の5ゴールをマーク。1ゴールあたり160分で15位と効率良く結果を残している。

 トップ10に目を転じると、日本人選手5人、外国籍選手5人が並ぶ。10位はセレッソ大阪の日本代表FW杉本健勇。全26試合に先発し、出場2279分でキャリアハイの16ゴールを決めている。142分で1ゴールと高い決定力を誇り、現在4位のC大阪を牽引する象徴的な一人だ。

得点ランクトップの興梠は…

得点ランクトップの17ゴールを叩き出している浦和のFW興梠慎三は、出場2274分で1ゴールあたり133分と杉本を上回る9位。シーズンを通じて先発に顔を並べる日本人選手に限れば、1ゴールあたりの時間は最も短く、高い技術とゴールへの嗅覚が際立っている。

 北海道コンサドーレ札幌の元イングランド代表FWジェイが1ゴールあたり131分で6位(2ゴール/出場262分)、ヴァンフォーレ甲府のFWリンスが129分で1ゴールの5位(2ゴール/出場259分)と、今夏に加入した助っ人も存在感を放つ。

 外国籍選手の最高位は、第26節のアルビレックス新潟戦でハットトリックを達成した元ブラジル代表の鹿島MFレアンドロ。出場は1124分(15試合)と決して長くないが、リーグ7位タイの11ゴールで、124分につき1得点と並外れた決定力を見せている。

 トップ3はいずれも日本人選手がランクイン。3位は今季サガン鳥栖に加入した元日本代表MF水野晃樹だ。わずか1ゴールながら、6試合出場でプレー時間108分と短いなかで結果を残している。

1位はかつてのJ1最年少得点記録保持者

 2位に食い込んだのは新潟FW田中達也(新潟)で、1ゴールあたり79分(2ゴール/出場158分)。開幕から2試合連続の途中出場ゴールと好スタートを切ったが、その後は膝の違和感により戦列を離れており、最下位のチームにとって完全復帰が待たれる。
 栄えある1位は、元日本代表の川崎フロンターレFW森本貴幸だ。のちにFC東京U-18のFW久保建英に塗り替えられたが、2004年の東京ヴェルディ時代に15歳11か月28日でJ最年少記録を打ち立て、かつて“怪物”と称された。
 川崎ではジョーカー役を主に担っているなか、第26節の清水エスパルス戦でゴール。プレー時間101分(8試合)ながら3ゴールで、33分につき1ゴールと断トツの数字を残している。

【ランキング一覧】30位~21位

2017年J1リーグ「得点率トップ30」(第26節終了時)
※1ゴールに費やした時間の短さを元にランキング化
30位:アンデルソン・ロペス(広島) 1ゴールあたり=209.6分
9ゴール(24試合)/プレー時間1886分
29位:クリスティアーノ(柏) 1ゴールあたり=203.6分
11ゴール(26試合)/プレー時間2240分
28位:川又堅碁(磐田) 1ゴールあたり=197.1分
11ゴール(26試合)/プレー時間2169分
27位:北川航也(清水) 1ゴールあたり=195分 
3ゴール(18試合)/プレー時間585分
25位タイ:前田直輝(横浜FM) 1ゴールあたり=190分 
3ゴール(14試合)/プレー時間570分
25位タイ:清武弘嗣(C大阪) 1ゴールあたり=190分 
4ゴール(11試合)/プレー時間760分
24位:チョン・テセ(清水) 1ゴールあたり=188.1分 
8ゴール(17試合)/プレー時間1505分
23位:チョ・ドンゴン(鳥栖) 1ゴールあたり=184.4分
5ゴール(17試合)/プレー時間922分
22位:堂安 律(元G大阪) 1ゴールあたり=182.3分 
3ゴール(10試合)/プレー時間547分
21位:ヘイス(札幌) 1ゴールあたり=180.6分 
5ゴール(11試合)/プレー時間903分

【ランキング一覧】20位~11位

20位:長谷川竜也(川崎) 1ゴールあたり=180.3分 
4ゴール(18試合)/プレー時間721分
19位:武富孝介(柏) 1ゴールあたり=175.7分
7ゴール(20試合)/プレー時間1230分
18位:ウーゴ・ヴィエイラ(横浜FM) 1ゴールあたり=166.4分 
8ゴール(22試合)/プレー時間1331分
17位:ペドロ・ジュニオール(鹿島) 1ゴールあたり=164.9分 
7ゴール(16試合)/プレー時間1154分
16位:チアゴ・アウベス(清水) 1ゴールあたり=163.5分 
4ゴール(11試合)/プレー時間654分
15位:鈴木優磨(鹿島) 1ゴールあたり=160.6分 
5ゴール(20試合)/プレー時間803分
14位:小林 悠(川崎) 1ゴールあたり=159.5分 
14ゴール(26試合)/プレー時間2233分
13位:金崎夢生(鹿島) 1ゴールあたり=158.1分 
11ゴール(23試合)/プレー時間1739分
12位:ズラタン(浦和) 1ゴールあたり=157.5分 
2ゴール(13試合)/プレー時間315分
11位:ラファエル・シルバ(浦和) 1ゴールあたり=155.8分 
9ゴール(20試合)/プレー時間1402分

【ランキング一覧】10位~1位

10位:杉本健勇(C大阪) 1ゴールあたり=142.4分 
16ゴール(26試合)/プレー時間2279分
9位:興梠慎三(浦和) 1ゴールあたり=133.8分 
17ゴール(26試合)/プレー時間2274分
8位:ピーター・ウタカ(FC東京) 1ゴールあたり=132.1分 
7ゴール(19試合)/プレー時間925分
7位:クリスラン(仙台) 1ゴールあたり=131.9分
7ゴール(22試合)/プレー時間923分
6位:ジェイ(札幌) 1ゴールあたり=131分 
2ゴール(6試合)/プレー時間262分
5位:リンス(甲府) 1ゴールあたり=129.5分 
2ゴール(4試合)/プレー時間259分
4位:レアンドロ(鹿島) 1ゴールあたり=124.9分 
9ゴール(15試合)/プレー時間1124分
3位:水野晃樹(鳥栖) 1ゴールあたり=108分 
1ゴール(6試合)/プレー時間108分
2位:田中達也(新潟) 1ゴールあたり=79分 
2ゴール(9試合)/プレー時間158分
1位:森本貴幸(川崎) 1ゴールあたり=33.7分
3ゴール(8試合)/プレー時間101分
【了】

川崎の“元祖怪物”が1位に君臨! 今季「J1得点率トップ30」、209選手の中で上位は?