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2017年9月24日日曜日

◆植田直通が後半ATに劇的ヘッド!!首位・鹿島はG大阪に逆転勝利で5連勝(ゲキサカ)




[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]

 首位の鹿島アントラーズはホームでガンバ大阪に2-1で競り勝ち、5連勝を飾った。G大阪は先制するも逆転負け。3試合勝ちなし(1分2敗)で8月以降、わずか1勝(2分5敗)と苦しい試合が続いている。

 4連勝中の鹿島は前節・新潟戦(4-2)から先発3人を変更。DF山本脩斗が2試合ぶり、MF中村充孝が3試合ぶり、MF永木亮太が9試合ぶりに先発した。
 G大阪は前節の大宮戦(2-2)から先発2人を変更。大宮戦で右太腿裏を肉離れしたDFファビオに代わってDF金正也が4試合ぶりに先発し、MF遠藤保仁も2試合ぶりの先発となった。

 試合は立ち上がりに動いた。鹿島は前半6分、PA手前の絶好の位置でFKを獲得。永木が右足で直接狙ったが、これをGK東口順昭がキャッチすると、パントキックで一気に前線へ送った。ロングボールをDF昌子源と競り合いながらキープしたFWファン・ウィジョは素早く前を向き、PA右角の位置から右足を一閃。クロスを警戒したか、ポジションを前に取っていたGK曽ヶ端準のニアを破り、ゴールネットに突き刺さった。

 1点を追う鹿島は前半15分、山本の左クロスにFW土居聖真が頭で合わせるが、東口がファインセーブ。同24分、MFレアンドロのミドルシュートもクロスバーを越えた。押し込まれるG大阪だが、FW金崎夢生の突破に対してもDF三浦弦太が体を張って対抗。前半42分にはカウンターから抜け出そうとするレアンドロにMF井手口陽介が体を入れて速攻を止めるなど、守備陣が粘り強く跳ね返した。

 ところが、前半アディショナルタイム、鹿島は右サイドに開いた金崎が中央に横パス。PA内で受けた中村が後方からMF泉澤仁に倒され、PKを獲得した。金崎のキックは東口の手に当たって左ポストを直撃したが、跳ね返りに素早く反応したレアンドロが右足で東口の股間を抜き、同点のゴールネットを揺らした。

 前半終了間際に1-1の同点に追いつかれたG大阪は後半開始から遠藤に代えてFW長沢駿を投入。しかし、後半も鹿島のペースで試合は進む。後半21分にはMFレオ・シルバのスルーパスから右サイドをオーバーラップしてきたDF西大伍がダイレクトでグラウンダーのクロス。金崎が左足で合わせたが、東口の好セーブに阻まれた。直後の22分にはG大阪にもチャンス。PA内に抜け出したMF倉田秋が山本と交錯して倒れたが、ファウルの笛はなかった。

 後半22分に両チームが動き、鹿島は中村に代えてMF安部裕葵、G大阪は泉澤に代えてDF初瀬亮を投入した。右サイドハーフに入った安部は攻撃の起点となり、フィニッシュにも絡むなどリズムを変える。しかし、後半31分、土居の右クロスに合わせたレアンドロのヘディングシュートは枠外。同33分にもレアンドロの左クロスに金崎が合わせたが、大きくクロスバーを越えるなど、最後の精度を欠き、なかなか勝ち越しのチャンスを生かせなかった。

 一方、前線でファン・ウィジョが孤立するG大阪もチャンスらしいチャンスをつくれず、守勢の時間が続く。攻め立てる鹿島は後半35分、レオ・シルバに代えてDF伊東幸敏を右サイドバックに投入。西が中盤の中央にポジションを移し、同37分には西のロングフィードから山本がヘディングで合わせる決定機をつくったが、これも枠を捉えられなかった。

 G大阪は後半39分、倉田に代えてDF米倉恒貴を投入し、最後のカードを切る。鹿島は同42分、土居に代わってFW鈴木優磨がピッチへ。最後の猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイム2分、永木の右CKにDF植田直通が頭で合わせ、劇的な決勝点。2-1の逆転勝利をおさめた。

(取材・文 西山紘平)

植田直通が後半ATに劇的ヘッド!!首位・鹿島はG大阪に逆転勝利で5連勝