下水道の日(九月十日)を前に、下水道に関心を持ってもらおうと、県内市町村のマンホールのふたを集めた展示が、水戸市の県庁二階の県民ホールで始まった。「マンホーラー」と呼ばれる愛好者もいるなど、デザイン性が豊かなマンホールのふたは、各地でブームになっている。展示会は今年で四回目で、県外から訪れる人もいるという。
展示されているマンホールのふたは、出品数が年々増え、今回は三十五市町村・組合などの四十五点に上った。北茨城市の六角堂、つくば市の宇宙関連と筑波山をはじめ、街にゆかりの風景や、名産をデザインしたふたが多い。今回、鹿島アントラーズのチームエンブレムをモチーフにした鹿嶋市のふたが、初めて展示された。十三日まで開かれている。
下水道、農(漁)業集落排水などの県内普及率は二〇一六年度で83・3%(全国三十一位)。二〇二五年度での91%を目標に整備を進めているという。
マンホールのふたは近年、人気を集める。石岡市は今年、ふるさと納税で、実物大のふたを返礼品に加えた。前橋市では、不用となったふた十枚(一枚三千円)の販売を始め、申込期限の七日を前に、全国から八十人を超える購入希望者が集まっている。
下水道のPR活動をしている団体「下水道広報プラットホーム」(東京)のホームページによると、今年で六回目になる「マンホールサミット」が一月に埼玉県で開催され、過去最大の約三千人が参加した。
また、マンホールのデザインをあしらったカードは百九十一自治体の二百二十二種類が発行され、ネット上でも高額取引されるなど人気が沸騰している。 (鈴木学)
マンホールふた45点 県庁で展示