サッカーJ1鹿島で活躍した元ブラジル代表MFレオナルド氏(48)が、トルコ1部リーグ・アンタルヤスポルの監督に就任濃厚と地元紙が報じている。現役時代は1994年から3年間鹿島でプレーし、端正なルックスと華麗なプレーで“貴公子”“レオ様”と呼ばれた。
「実は本人には日本で監督を務めたいという希望があり、金銭面は二の次で、交渉の余地は十分にあった」(Jリーグ関係者)という。しかし、ほとんどのJ1クラブはろくに交渉しないうちに「年俸が高い」と手を引いてしまった。トルコでレオナルド氏に提示された年俸は約2億5000万円。J1では破格だ。
例えばFC東京。2011年、インテル(イタリア1部)が日本人選手を獲得することになり、本田(パチューカ)か長友かで迷ったとき、「長友にすべきだ」とチーム側に進言したのが当時インテル監督だったレオナルド氏。FC東京にはいつか長友を復帰させたいという意向もある。
また、レオナルド氏は今でも「鹿島アントラーズへの気持ちは変わらない」と話している。だが、鹿島は今季中に石井前監督を解任し、コーチから昇格した大岩監督の下、リーグ首位を独走中。もう監督を交代させる必要はない。かくしてレオ様の雄姿をJ1で見ることはできなくなってしまった。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
J1クラブの逃した魚は大きい 鹿島で活躍のレオ様、日本で監督熱望もあっさり手を引き…