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2017年10月19日木曜日

◆鹿島アントラーズ一筋のストライカー、アルビレックス新潟の快足アタッカーらをピックアップ/今週のヤングガン VOL.12(GOAL)




今、注目の若手Jリーガーを紹介する『今週のヤングガン』。Goal編集部がピックアップした3名は?

日本サッカーの未来を担うU-23世代を輝かせるべくスタートした『タグ・ホイヤー ヤングガン アワード』。Goalでは彼らの奮闘に注目し、U-23世代の活躍をピックアップしてお届け。明治安田生命J1リーグ第29節、明治安田生命J2リーグ第37節からは、3名のヤングガンを紹介する。

鈴木優磨 (鹿島アントラーズ)

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気鋭のストライカーらしい、泥臭くも鮮やかなゴールだった。1-0のリードで迎えた84分、右サイドから西大伍が仕掛け、伊東幸敏にパスを送ると、そこから放たれたクロスは走り込んだ土居聖真とディフェンスが潰れる形でボールがファーサイドに抜ける。GKもニアにつられた状況で、フリーの鈴木が太ももで合わせる形で無人のゴールに押し込んだのだ。この日も後半途中からの出場だったが、見事に応えて今季J1リーグで6ゴール目をあげ、チームの連覇に大きく前進する勝利を確実なものにした。

鹿島のスクールからジュニア、ジュニアユース、ユースとアントラーズ一筋で育ち、2015年にトップ昇格。昨シーズンはリーグ8得点、クラブW杯でも得点をあげ、憧れのクリスティアーノ・ロナウドとも対戦するなど順風満帆に思われたが、今季は前線での厳しい競争に苦戦している。それでもここまで途中出場で得点をあげるなど、ゴール前の勝負強さは目を見張る。タイトル獲得が目標というよりノルマの常勝軍団から国際的なストライカーへの飛躍を求め、さらにゴールセンスと勝者のメンタリティを磨き続ける。




ホニ (アルビレックス新潟)

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引き分け以下でJ2降格が決まる可能性がある試合で、ガンバ大阪を相手に絶大な存在感を見せたのが22歳のブラジル人アタッカーだ。果敢なドリブルから放ったシュートは日本代表GK東口順昭に阻まれるが、なおも仕掛け続けて脅威に。後半にもドリブル突破からGKと1対1になるが、間一髪でセーブされた。

新潟に待望のゴールが生まれたのは67分、右サイドの深い位置までボールを持ち込んで放った低弾道のクロスはDFに弾かれるが、こぼれ球に小川佳純が反応して押し込んだ。さらに追加点を狙ったミドルシュートはまたしても東口に防がれこの試合で自らのゴールはあげられなかったが、アウェーでの勝利に大きく貢献した。ブラジルのクルゼイロから移籍して来た快足アタッカーは持ち前の身体能力にJリーグでの経験を加え、着実な成長を見せている。ここから大きく羽ばたいていけるタレントだ。

吉岡雅和 (V・ファーレン長崎)

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吉岡が投入されたのは67分。レノファ山口FCにFKの流れから先制ゴールを許してから3分後だった。持ち前の運動量で攻撃を活性化させる役割を担ったダイナモは、雨が降りしきるピッチで、中村慶太のパスを受けた翁長聖が左から放ったクロスにタイミングよくヘッドを合わせる形で、Jリーグ初となる同点ゴールを決めた。さらに5分後には味方のスローインから左足のクロスに持ち込み、中村の決勝ゴールをアシストした。

これで自動昇格となる2位に勝ち点1差と迫った長崎。地元の街クラブで育ち、長崎総合科学大附属高校から駒沢大学を経て戻ってきた。高校時代はまだJFLだった長崎を当時から応援していたというルーキーは昇格のために重要な勝利の立役者に。ここから残り試合でさらなる活躍が期待される。

【今週のヤングガン プロフィール】
鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
ホニ(アルビレックス新潟)
吉岡雅和(V・ファーレン長崎)

【TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD】
Jリーグの次世代を担う若い選手層の育成・Jリーグの発展を目的に、各メディア・著名人など、本企画に賛同するアワード サポーターが、J1、J2、J3のクラブに登録されているU-23選手の中から候補者30名を選出。その後、一般投票を含む最終選考にて11名を選抜、2017年12月に表彰する。

鹿島アントラーズ一筋のストライカー、アルビレックス新潟の快足アタッカーらをピックアップ/今週のヤングガン VOL.12