“勝負強さ”持ち込めるか
日本サッカー協会は29日、12月の東アジアE-1選手権に臨む男子の日本代表23人を発表し、MF清武(C大阪)やFW金崎(鹿島)が復帰し、DF初瀬(G大阪)やMF三竿健(鹿島)、FW伊東(柏)阿部(川崎)らが初選出された。海外組は招集せず、国内組のみで編成した。
鹿島からは6人が選ばれた。鹿島で見せてきた“勝負強さ”を代表に持ち込めるか、注目が集まる。
期待されるのは山本、昌子、植田、西のDFライン。日本は5試合連続失点中と、守備が不安定。今季J1で33試合で31失点の堅守を誇る鹿島DF陣が、日本の守備の立て直し役を担う。
センターバックの昌子と植田は代表常連だが、左の山本は初、右の西は3年ぶりの復帰でハリルホジッチ監督になってからは初めての招集。戦術を理解する時間は限られており、2人の順応性が試される。32歳で初招集となった山本は「クラブでやってきたことを信じ、優勝を目指す」と自信を見せた。
三竿健はこの1年、鹿島で最も飛躍した守備的MF。ボール奪取力が高く、的確な位置取りが持ち味だ。ハリルホジッチ監督からは「奪った後のファーストパスも面白い」と攻撃面も評価されている。初招集を受けた21歳は「自分のよさをプレーで発揮したい」と意気込む。
鹿島のエース・金崎は昨年6月以来の復帰。同年8月の湘南戦で、途中交代を巡り石井前監督と口論になった行為をハリルホジッチ監督に問題視され、代表を遠ざかっていた。その後、鹿島のリーグ優勝に貢献し、今季もチームトップの12得点をマークしている。結果を出し続けることで復帰を勝ち取り「日本代表のピッチでも自分のやるべきことは変わらない」と決意を述べた。 (藤崎徹)
サッカー東アジアE-1選手権 代表に鹿島勢6人