サッカーJ1鹿島は3日、元日本代表DF内田篤人(29)が2010年以来8季ぶりに復帰すると発表した。
ドイツ2部ウニオン・ベルリンに在籍していたが、移籍金20万ユーロ(約2700万円)で完全移籍による復帰を果たした。昨季無冠に終わった鹿島は来季の目玉補強として内田と接触。複数年契約に加え、VIP待遇のひとつとして鹿島時代につけていた背番号「2」を付けることが濃厚だ。
W杯イヤーにもかからわず、いまひとつパッとしないハリル・ジャパンにとっても、久々の朗報といえる。内田は15年に右膝の手術をして以降、フル出場が難しい状況にあるが、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の大のお気に入りの選手のひとりなのである。
「代表チームのことをすべて長谷部一人に任せるわけにはいかない。長谷部の負担を軽くするためにも、内田の鹿島復帰にはホッとしました」(代表関係者)
というのも、2014年ブラジルW杯終了後、代表関係者の間では「長谷部の次は、(内田)篤人が主将になってくれれば代表チームはまとまる」という声が圧倒的だった。
ハリルホジッチ監督は「どんなことがあっても、主将の長谷部はロシアに連れて行く」と断言。その長谷部は右膝の手術から完全復帰を目指してリハビリ中で、ハリルホジッチ監督が懇意にしているフランス人の膝専門の外科医を紹介されたばかり。「日本代表のチームドクターにもフランスに行ってもらっている」そうで、内田の代表復帰に向けても万全の体制を敷いている。
今季のJ1は2月24日開幕。鹿島のスタッフは「まだまだ老け込む年ではない。もともとサッカーの偏差値も高い選手、うちにとっても久々の大型補強ですよ」と期待をこめる。内田は週明けの9日、チームの始動に合流する予定だ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
内田、VIP待遇で8季ぶり鹿島復帰 ハリル監督の大のお気に入り、代表関係者「ホッとした」