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2018年2月8日木曜日

◆5クラブ以上でプレーの“渡り鳥”外国人Jリーガー。歴史に名を刻んだ5選手 【編集部フォーカス】(フットボールチャンネル)


外国人選手の中にも所属チームを変えずにプレーし続ける者はいる。一方で移籍を繰り返し、名を上げる選手も多い。自身の力を最も必要としてくれるクラブを渡り歩く彼らは、行く先々で結果を残してきた。今回は、Jリーグで5クラブ以上在籍した外国人選手5人を紹介する。

J最強助っ人の点取り屋


マルキーニョス

1976年3月23日生まれ
【在籍クラブ】
東京ヴェルディ1969(01~02)
横浜F・マリノス(03)
ジェフユナイテッド市原(04)
清水エスパルス(05~06)
鹿島アントラーズ(07~10)
ベガルタ仙台(11)
横浜F・マリノス(12~13)
ヴィッセル神戸(14~15)

 国内7クラブで活躍したマルキーニョスは、J1通算333試合出場し152得点を記録している。このゴール数は大久保嘉人、佐藤寿人、中山雅史、前田遼一に次ぐ歴代5位だ。多彩なゴールパターンを持つ万能型で、シュート数が多いのも特徴。また、大事な試合でネットを揺らす勝負強さも兼ね備えている。

 鹿島アントラーズ時代には史上初のリーグ3連覇に大きく貢献し、08年にはリーグのMVPと得点王に輝いた。数々の外国人選手がJリーグで活躍したが、マルキーニョスは最強の助っ人と言えるだろう。

Jリーグ400試合以上を経験したSB

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アレックス

1983年4月16日生まれ
【在籍クラブ】
川崎フロンターレ(02)
アビスパ福岡(03~07)
柏レイソル(08)
ジェフユナイテッド千葉(09~10)
鹿島アントラーズ(11~12)
徳島ヴォルティス(12~16)
カマタマーレ讃岐(17~)

 かつては攻撃的な選手だったアレックスだが、今では左サイドバックのイメージが定着している。川崎フロンターレを皮切りに7クラブでプレー。16年シーズン限りで徳島ヴォルティスを退団するも、17年の夏にカマタマーレ讃岐に加入する。

 讃岐では昨季リーグ戦18試合に出場するなど健在ぶりを示した。J1通算142試合出場9得点、J2通算316試合出場50得点を記録している。今年1月に讃岐との契約を更新しており、今季も活躍が期待される。

加入のきっかけはカニ!? 鳥取でも活躍したアタッカー

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フェルナンジーニョ

1981年1月13日生まれ
【在籍クラブ】
ガンバ大阪(04~06)
清水エスパルス(07~08)
京都サンガF.C.(08)
大分トリニータ(09)
ベガルタ仙台(10)
ヴァンフォーレ甲府(12)
ガイナーレ鳥取(14~16、18~)

 ガンバ大阪では05年、クラブ初のJ1優勝に貢献しベストイレブンにも選出された。12年途中に加入したヴァンフォーレ甲府でも力を発揮し、J2優勝とJ1復帰を後押しした。身長162cmと小柄ながら、キレのあるドリブルからゴールに襲いかかる。

 14年の途中にガイナーレ鳥取に加入することになるが、クラブは斬新なアイディアを打ち出している。戦力強化のために寄付を募り、集まったお金の一部が獲得に充てられた。寄付をしてくれた人には蟹など海産物を贈るという面白い取り組みだった。そんなフェルナンジーニョは16年限りで鳥取を退団し、17年には現役引退も決めていたと言うが、今季から再び同クラブのユニフォームに袖を通すことになった。

優れた『個』を持つストライカー

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ペドロ・ジュニオール

1987年1月29日生まれ
【在籍クラブ】
大宮アルディージャ(07~08)
アルビレックス新潟(09)
ガンバ大阪(09~10)
FC東京(11)
ヴィッセル神戸(14~16)
鹿島アントラーズ(17~)

 Jリーグ初挑戦となった大宮アルディージャでは思うような結果を残せなかったが、09年に加入したアルビレックス新潟ではリーグ戦21試合10得点と大活躍を見せた。その後、韓国で輝きを取り戻すと、14年から3シーズンはヴィッセル神戸でプレー。うち2シーズンで二桁得点を記録した。

 17年に加入した鹿島アントラーズでは骨折による離脱の影響もあり、リーグ戦7得点にとどまった。個の能力に優れ、独力でゴールを奪うことができる。覇権奪還を目指すを鹿島をけん引できるか注目だ。

大けがからの復帰が待たれる16年得点王

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レアンドロ

1985年2月12日生まれ
【在籍クラブ】
大宮アルディージャ(05)
モンテディオ山形(06)
ヴィッセル神戸(07~08)
ガンバ大阪(09、12~13)
柏レイソル(14~15)
ヴィッセル神戸(15~)

 Jリーグでコンスタントに得点を重ねてきたレアンドロは、抜群の得点感覚でチームに歓喜をもたらす存在だ。中東クラブに移籍することもあったが、日本でキャリアを積み重ねている。16年には得点王に輝き、名実共にリーグトップクラスのストライカーとなった。

 しかし、昨季開幕戦で左膝前十字靭帯損傷および外側半月板損傷の大けがを負い、全治6ヵ月を要した。さらに8月にも同じ箇所のけがを再発してしまい、またも長期離脱を余儀なくされた。彼の完全復活を、ファン・サポーターは心待ちにしている。

【了】


5クラブ以上でプレーの“渡り鳥”外国人Jリーガー。歴史に名を刻んだ5選手 【編集部フォーカス】


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