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2018年4月14日土曜日

◆内田復帰の鹿島が金崎2発で連敗止める、名古屋は失速5連敗(ゲキサカ)





[4.14 J1第8節 鹿島2-0名古屋 カシマ]

 2連敗中の鹿島アントラーズと4連敗中の名古屋グランパスという連敗チーム同士の一戦は鹿島が2-0で勝った。連敗を2で止めた鹿島は4試合ぶりの白星。一方の名古屋は5連敗で6試合勝ちなし(1分5敗)となった。

 鹿島は前節11日のFC東京戦(1-2)から先発5人を変更。MF小笠原満男が2試合ぶり、DF昌子源が3試合ぶり、MF中村充孝が5試合ぶりの先発となったほか、右太腿裏痛で離脱していたDF内田篤人も2月25日の開幕節・清水戦(0-0)以来、7試合ぶりに復帰した。前節のFC東京戦で左膝後十字靱帯損傷の重傷を負ったDF山本脩斗に代わる左サイドバックではJ1デビューとなるDF小田逸稀が先発。3月13日のACLシドニーFC戦(1-1)で公式戦初先発を飾ったプロ2年目の19歳が待望のリーグ戦初出場となった。一方の名古屋は前節11日の仙台戦(2-3)から先発2人を入れ替え、FWジョーとMFワシントンがともに2試合ぶりの先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から鹿島が攻勢に出る。前半5分、ボールをキープした中村が内田のオーバーラップを待ってパスを出し、右サイドを駆け上がってきた内田はマイナスのパス。ワンツーの形で中村がシュートを放つと、ゴール前のMF土居聖真が反応したが、オフサイドポジションだった。

 立ち上がりの勢いのまま鹿島が先制に成功する。前半10分、自陣から昌子が縦パス。これを土居がフリックすると、FW鈴木優磨が最終ラインの背後を取った。ドリブルでPA内左に持ち込み、縦に仕掛けてグラウンダーのクロス。ゴール前に飛び込んだFW金崎夢生がDF秋山陽介ともつれ合いながら体ごと押し込んだ。

 金崎の2戦連発となる今季4得点目でリードを奪った鹿島に対し、名古屋もパスをつないで反撃をうかがうが、なかなか鹿島守備陣を崩せない。鹿島は前半16分、土居の縦パスを受けた鈴木が自らフィニッシュまで持ち込んだが、左足の強烈なシュートはクロスバーの上へ。その後、試合は膠着状態となり、両チームともにチャンスの少ない展開のまま前半を折り返した。

 後半も一進一退の攻防が続く。鹿島は後半5分、金崎が鈴木とワンツーの形でゴール前に抜け出し、前に出てきた相手GKの頭上を越すループシュートを狙ったが、ゴール上へ。名古屋は同12分、秋山から横パスを受けたMF長谷川アーリアジャスールがPA左角の位置から右足でシュートを打ったが、ゴール右に外れた。

 鹿島1点リードのまま試合は推移。後半23分、鹿島は金崎の右クロスにフリーの鈴木が頭で合わせる決定機を迎えたが、ヘディングシュートはわずかにゴール右へ。勝ち越しの絶好機を逃し、同30分、鈴木に代わってFW山口一真がピッチに入った。同32分には内田に代えてDF伊東幸敏を投入。名古屋も後半35分、最初の交代カードでFW和泉竜司に代えてFW佐藤寿人を投入した。

 途中出場の山口が積極的なプレーを見せる鹿島は名古屋の反撃にも守備陣が粘り強く対応。すると後半43分、前線から金崎が猛然とプレッシャーをかけ、こぼれ球に反応した山口がスルーパス。フリーで抜け出した金崎がGKの動きをよく見て右足で流し込んだ。金崎の2ゴール目で2-0と勝利を決定づけた鹿島。3月18日の鳥栖戦(1-0)以来、約1か月ぶりの勝利を飾った。

(取材・文 西山紘平)


内田復帰の鹿島が金崎2発で連敗止める、名古屋は失速5連敗