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2018年5月3日木曜日

◆巻き返しの狼煙に…昌子「優勝争い、優勝のことしか考えてない」(ゲキサカ)





[5.2 J1第12節 鹿島2-1長崎 カシマ]

 下を向くことはなかった。先制から14分後の前半18分、鹿島アントラーズは右サイドのスペースを突かれ、クロスを上げられると、ゴール前でDF昌子源がマークを見失い、FW鈴木武蔵にヘディングシュートを決められた。

 1-1の同点に追いつかれ、嫌な雰囲気にもなりかねない中、「マークを離した張本人が下を向いてない」(昌子)と、気持ちを切り替え、流れを食い止めた。すると前半30分にPKで勝ち越しゴール。後半は長崎にボールを保持される時間も長かったが、決定的なチャンスはつくらせず、きっちり2-1で逃げ切った。

「僕自身の評価としては、失点シーン以外は完璧にできたと思う。自分の中でインターセプトが調子のバロメーター。インターセプトの読みも合っていたし、出足も良かった。足の不安はあったけど、気持ちで乗り切れた」

 昌子自身、3試合ぶりの先発復帰。チームは最近7試合で1勝2分4敗と苦しみ、前節の横浜FM戦は0-3の惨敗だった。「負けが続いているときは話し合いが多かったけど、やるのはピッチ。今日はしっかりピッチで示せたと思う」と胸を張る。

 リーグ戦は約3分の1となる12節を終え、4勝3分5敗の勝ち点15。順位は15位から13位に上がったとはいえ、首位を独走する広島には勝ち点16差を付けられている。それでも「僕自身の意見だけど、残留争いはまったく考えてない。優勝争い、優勝のことしか考えてない」と力説する昌子は「全然不可能ではないと思っているし、そのためには勝ち続けないといけない。今日からいい波に乗っていけるように。絶対に優勝させてやるという気持ちでやっていく」と言い切った。

(取材・文 西山紘平)


巻き返しの狼煙に…昌子「優勝争い、優勝のことしか考えてない」