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2018年11月7日水曜日

◆【鹿島】控え組主体でリーグ戦2連勝!「一体感」手にいざACL決戦の地へ(報知)



山口一真 Kazuma.Yamaguchi


 ◆明治安田生命J1リーグ▽第32節 柏2―3鹿島(6日・三脇F柏)

 ACL決勝第2戦・ペルセポリス戦(10日、イラン・テヘラン)を見据えて同第1戦から先発11人を入れ替えた鹿島は、柏を3―2で下す逆転勝利で大一番に弾みをつけた。

 絶叫しながらコーナーフラッグ付近に膝から飛び込んだFW山口一真に、次々とベンチ選手が重なった。2―2で迎えた後半16分。「これを決めなきゃクビだと思った」。山口がこぼれ球を豪快に蹴りこみ、決勝点を挙げた。鈴木優磨、昌子源、三竿健斗…。ベンチにいた主力選手が喜びを爆発させながら、プロ初ゴールのルーキーに次々と飛びかかった。

 イラン移動の前日開催とのなった一戦。前試合から先発11人を入れ替えた。当地との5時間半の時差対策や標高1000メートルの高地対策から、第2戦へ向け柏戦に出場しない主力選手を当地へ前乗りさせる選択肢もあった。しかし大岩剛監督(46)は「まずはJリーグがある。試合に向かっていく姿勢を大事に。チームとしての決定です。勝ち点3を取るという目的がある」とチームを分けず。コンディションの調整よりも、控え組が中心となる柏戦の勝利で“一体感”を手にすることを望んだ。決勝第1戦、柏戦の2試合でけが人を除く全フィールドプレーヤーが出場。全員の力で連勝をつかんだ。

 決勝第1戦は中2日で行われ、第2戦も長距離移動を含む中3日。昨季アジア王者に輝いた浦和は決勝前に事前合宿を行うほど日程に余裕があったこともあり、「何なんですか、この日程は」と苦笑いする選手もいる。それでも控え組の躍動が主力の尻に火をつける最高の3連勝で敵地に乗り込むことに成功した。先制点のFW金森健志は「このメンバーで(10月31日のJ1C大阪戦に続き)勝ったことが大きい。いい形でACLに入っていける」と力を込め、大岩監督も「一体感が試合を追う毎に大きくなっていると実感している」と目を細めた。

 この日出番のなかったDF昌子源、DF山本脩斗、FW鈴木優磨、GK川俣慎一郎の4人は試合後、ピッチ脇でダッシュを行い、コンディションを整えた。チームは7日に出国予定。全員で勝ち取った一体感を胸に、いざ決戦の地に乗り込む。(岡島智哉)




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