鹿島は29日、DF昌子源(26)がフランス1部・トゥールーズに移籍することで基本合意に達したと発表した。年明けに出発し、メディカルチェックを経て3年半の正式契約を結ぶ見通し。移籍金は推定約300万ユーロ(約3億8千万円)。茨城・鹿嶋市内で取材に応じた昌子は「鹿島で習ったことを全てぶつけたい」と意気込んだ。
移籍の背景には、ロシアW杯で経験した悔しさがある。決勝トーナメント1回戦ベルギー戦。CKのチャンスから一転、高速カウンターで決勝点を許した。わずか12秒で自陣ゴール前に戻った昌子だが、スライディングは50センチ届かなかった。「ちょっとしたことでは絶対埋まらない。色んなことを経験しないと埋まらない」。レベルアップを目指し、海を渡ることを決断した。
今季限りで引退するMF小笠原満男(39)から「おまえのところの試合、見に行くよ」、ジーコ・テクニカルディレクターからは「鹿島の魂を忘れるな」と激励を受けた。早ければ1月12日の第20節ストラスバーグ戦がデビュー戦。「自信と強い気持ちを持っていく」と力を込めた。(岡島 智哉)
◆【鹿島】昌子の仏移籍に小笠原「試合見に行く」ジーコ氏「鹿島の魂忘れるな」移籍金は約4億(報知)