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2018年4月10日火曜日

◆[MOM517]法政大FW上田綺世(2年)_当日の“ゴチャゴチャ”も貫禄の開幕2発(ゲキサカ)





[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.8 関東大学1部L前期第1節 法政大3-1駒澤大 味フィ西]

 エースがいきなり全開だ。法政大の背番号20、東京五輪世代の代表にも選ばれるFW上田綺世(2年=鹿島学園高)は、前半35分にDF黒崎隼人(4年=栃木SCユース)のマイナスクロスを流し込んで先制点を決める。後半6分にはCKを合わせてマルチゴールを記録した。

 しかしゴール後、上田の表情にあまり笑顔は見られなかった。「いろいろゴチャゴチャしたことがあったので」。“ゴチャゴチャ”があったのは試合前。当日着用するユニフォームを持ってくるのを忘れてしまったのだ。

 いつもはチームが管理して試合当日の会場にユニフォームを持ち込むが、この日は前日の開会式でユニフォームを使用したこともあり、選手自身で翌日の試合に持ってくることになっていたが、それを忘れた。

 試合は背番号を縫い合わせた応急ユニフォームで代用。本物のユニフォームは試合終盤に届けられたが、多くの人に迷惑をかけたという後悔が、ゴールを決めたという結果よりも、表情を引き締めさせた。

 ただし、長山一也監督は「ちょっと抜けているところもあるが、それがFWらしいところ」と評価する。人間教育を重視するため、エースの不注意を擁護することはなかったが、「持っているものは良いものがある。もっともっと活躍してほしい」と愛弟子への期待を語る。

 とにかくこの日の上田は何よりも反省が先にくる様子。昨年記録した12得点を超えたいかという質問にも「ゴール数よりもとにかくチームの勝利。勝つために必要なことは自分が点を取ることだと思っているけど、自分の記録には興味はない」とキッパリ。チームメイトへの感謝はこれからもピッチ上で返していくつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)


[MOM517]法政大FW上田綺世(2年)_当日の“ゴチャゴチャ”も貫禄の開幕2発






◆[MOM2469]鹿島ユースFW杉山眞仁(2年)_決勝ダイビングヘッド! “空中戦”を制した小さなストライカー(ゲキサカ)





[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.8 高円宮杯プレミアEAST 浦和ユース0-1鹿島ユース 味スタ西]

 ボールが上空を行き来する時間が長かった文字通りの“空中戦”は、2015年王者で昨年4位の鹿島アントラーズに軍配が上がった。試合を動かしたのは、メンバー18人で最も身長の低いFW杉山眞仁(2年)。左からのクロスを「飛び込むのは得意」というダイビングヘッドで豪快に叩き込んだ。

 鹿島ユースはともに4-4-2に近い布陣を用いる浦和ユースとの一戦で、互いの長所である『球際』での戦いを選択した。だが、スモールスペースで多くの選手が密集する中、思うようにボールを前進させることができず。相手の3倍以上のシュートを放ちながら、MF前田泰良(3年)のPK失敗もあり、ただただ時間が過ぎていった。

 しかし後半34分、ようやく均衡を破る。自陣でボールを持ったDF増崎大虎(3年)がロングフィードを送り、相手のクリアボールは大きく流れて左サイド奥へ。縦に走り抜けた前田がハーフボレーで左足クロスを配給すると、ゴール前に走り込んだ杉山がダイビングヘッドで合わせた。

「クロスからのチャンスが多かったので、良いボールが来ると思っていた」。そう振り返った165cmの小さなストライカーは「ヘディングが好き」(杉山)。決勝ゴールの場面については「良いボールが来たので、決めるだけでした」と笑顔で謙遜したが、低い弾道で来たボールに頭から飛び込む高難度の一撃だった。

 浮き球の応酬となる試合では、高身長の選手に分があるのがセオリーだが、空中戦ををためらう様子はなかった。「自分は見ての通り背が高くないですけど、身体を当てれば相手の体勢も崩れる。小さいなりの工夫をすれば苦にならない」。自らの個性と真っ向から向き合い、それを長所に変えていこうとしている。

 尊敬する選手は同じく「前から強く行く」という特長を持つFW金崎夢生、FW鈴木優磨といった鹿島の先輩。プロで活躍する身長の低い選手を見習いながら「もっとガタイを良くして、でかい相手でもキープできるようになりたい」と先を見据える。「チームとしては残留が目標。個人としては年間を通して成長して、1点ずつ積み重ねていければ良い」。深紅の元U-15日本代表FWがプレミアリーグの舞台で好スタートを切った。

(取材・文 竹内達也)


[MOM2469]鹿島ユースFW杉山眞仁(2年)_決勝ダイビングヘッド! “空中戦”を制した小さなストライカー




◆3戦勝ちなしの鹿島に痛手、安部裕葵が約1カ月離脱へ…湘南戦で負傷(サッカーキング)





2018.04.07 19:00
Shonan BMW スタジアム平塚
湘南ベルマーレ 2 終了 1 鹿島アントラーズ

 鹿島アントラーズは9日、FW安部裕葵が第二腰椎横突起骨折と診断されたことを発表した。同選手は今月7日に行われた明治安田生命J1リーグ第6節の湘南ベルマーレ戦で負傷。全治は約1カ月と診断されている。

 安部は1999年生まれの19歳。瀬戸内高校出身で、2017年に鹿島へ加入した。2年目の今季は明治安田生命J1リーグで自身初の開幕スタメンを勝ち取るなど、リーグ戦では第6節終了時点で5試合に出場している。

 鹿島は今季、明治安田生命J1リーグ第6節を終えて2勝2分け2敗の勝ち点「8」で12位。3月31日のJ1再開後、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を含めて公式戦3試合勝ちなしと苦しんでいる。次節は11日、FC東京とのアウェイゲームに臨む。


3戦勝ちなしの鹿島に痛手、安部裕葵が約1カ月離脱へ…湘南戦で負傷