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2018年5月18日金曜日

◆“日常と非日常” 鹿島の新ビジネス戦略(FNN PRIME)





ビジネスのαな感性に注目する「αism」。

名門チームが手がけるサッカー以外のビジネス。

そこには、25年かけて築いてきた地域とのつながりがありました。

夜のカシマスタジアム、芝の上に1カ所だけピンクの光を放っている場所があった。

ピッチの上で輝くピンクの光。

この謎の光が鍵を握る、プロサッカーチームの新たなビジネスチャンスとは。

日本を代表するJリーグの名門クラブ、鹿島アントラーズの本拠地「カシマスタジアム」。

チケットやグッズ販売など、本業以外のビジネス、「ノンフットボールビジネス」の1つとして注目されているのが、この芝生。

球際の激しい攻防や、スライディングなどのあとも傷みが少ないのが特徴。

その秘密は、試合がない日に隠されていた。

芝をピンクの明かりで照らす、特殊なLED「BRIGHTURF」。

ソニーや信州大学などと共同で開発したこの光は、太陽光に近く、夜間でも芝の成長を促進させることができる。

この日は、ちょうどサイドライン際の外の部分が照射されていた。

鹿島アントラーズFC・小松義典ターフ担当は、「副審のラインズマンの走路になっているんですけれども、こういった形で、どうしてもやっぱり極端に傷んでいる所、弱っている所に対して、やっぱり光を与えている。これはもう24時間、当てっ放しでもいけるわけですよね」と話した。

鹿島アントラーズは、この光源を共同開発した会社とともに、特許を取得。

また、2018年に入り、はがれにくい新種の芝も開発。

これらの技術をほかのスタジアムや施設に販売。

事業展開を目指している。

ノンフットボールビジネスは、芝以外でも、地域の日常的なシーンにまで広がっていた。

スタジアム内に併設したフィットネスクラブ「カシマウェルネスプラザ」。

選手も使用する特殊な機器を導入するなど、ほかのジムと差別化を図り、日常的に多くの人が訪れている。

さらにスタジアムのそばに、クラブチームとして全国初となるMRI(磁気共鳴画像装置)も完備する整形外科専門のスポーツクリニックを開設。

その売りは、試合中、選手がけがをした際の治療に当たるチームドクターが、住民向けの医療サービスを行うという点。

アントラーズスポーツクリニック・山藤 崇院長(兼チームドクター)は、「チームの選手も患者さんも一緒ですからね。選手を治したいのも、一般のスポーツやってる方治したいのも、おじいちゃん、おばあちゃんを治すのも、基本的なテクニックというか、ものは同じですし」と語った。

鹿島アントラーズというネームブランドも、患者への信頼度を高めていた。

クリニックを訪れた患者は、「(プロ)チームのメディカルドクターをやってくださっている方に言われると、当然、安心感はありますし」と話した。

地域のスポーツクラブとしての在り方を示す鹿島アントラーズのノンフットボールビジネス。

その狙いは。

鹿島アントラーズFC・鈴木秀樹事業部長は、「“地域創生”だと思いますよ。地域が元気になるために、われわれが何をお手伝いできるかっていうところで、一番、きちんと見せられる場所が、スタジアムだったということ。スタジアムに何を付加していくかというか、非日常のフットボールと日常のスタジアムっていう、両方が必要なんじゃないかなと思いますけどね」と語った。

非日常の空間を演出する試合と、地域の日常に溶け込む、さまざまなアプローチ。

スポーツが文化として根づく歩みの1つ。




“日常と非日常” 鹿島の新ビジネス戦略




◆運命の「一次選考」30人をサンスポが予想(サンスポ)





 日本協会は、18日に、ガーナ戦(30日、日産ス)に挑む日本代表を発表する。予想される人数は30人前後。サンケイスポーツ専属評論家の小島伸幸氏(52)と本田泰人氏(48)が、一足先に30人の顔ぶれを大予想した。そこにはベテランや生きのいい若手の名前も。4月に就任し、初采配となる西野朗新監督(63)にも戦い方を“提言”した。

 小島 「守備の安定をもたらしたいなら、運動量のある選手を選ばなければいけない。戦い方としてはまず守備から、だ」

 本田 「その通り。攻撃的に戦ってほしい、とは言えない。守備から、が現実的だろう。わかりやすいサッカーをシンプルにやってほしい」

 小島 「選んでほしいのは、中村憲。本田以外のキッカーがほしいけれど清武は万全ではない。そうなると中村が筆頭候補。トップ下もできてボランチもできる」

 本田 「万全ならキッカーは清武なんだろうが。それよりも今野。経験もあるし、センターバックもできる。右も左もできるのは貴重だ」

 小島 「FWでは浅野と永井。先制して、後半にスペースができたときには浅野や永井のスピードが必要になる。永井はロンドン五輪のときの印象が残っている」

 本田 「スピードなら柏の伊東だね。どんどん仕掛ける、あの速さは魅力。守備でも献身的だし、十分に代表クラスの選手だ」

 小島 「足の速い選手はやはりほしい。後半に乾や宇佐美を投入できる展開になればいい。そして運動量のある選手も必要で武藤、原口、岡崎は先発で使いたい」

 本田 「FWに金崎、鈴木優、都倉もいい。金崎は90分にわたって守備もできる。鈴木は体が強いし、都倉は身体能力が高い。何より、この3人は全員が生意気っぽい。FWは立ち向かっていくような選手でないと駄目だ」

 小島 「日本は西野新監督になって、“弱者のサッカー”をやるべきだね。守備を徹底して、最低でも引き分けを狙う、とかね」

 本田 「そう思う。これまでと大幅にやり方を変えることはできないだろうが、ガーナ戦では西野さんのカラーを出してほしい。本田、香川、岡崎も30人には入るだろうが、選手も指揮官が代わって、一人一人がやる気になっているはず。メンタルの強さを見せてほしい」




運命の「一次選考」30人をサンスポが予想




◆元代表の鈴木隆行氏、公認S級コーチ認定 保持者は465人目(スポニチ)





 理事会はJリーグの監督を務める資格となる公認S級コーチに元日本代表の鈴木隆行氏(41)を認定した。S級ライセンス保持者は465人となる。 

 鈴木氏は日本代表FWとして02年W杯日韓大会に出場して、16強進出に貢献。クラブでは鹿島、川崎F、横浜、ベルギー1部ゲンクなどに所属し、15年シーズン限りで現役を引退した。




元代表の鈴木隆行氏、公認S級コーチ認定 保持者は465人目




◆鹿島はACLもリーグも優勝を目指す。 上海相手に発揮した、勝つ方法論。(Number)





「選手の顔、眼を見て、いけるという確信を持った。守り切るというメッセージは(ディフェンダーを投入した)交代選手でも伝わっていたはず。自信を持って選手を見ていました」

 試合後の公式会見。外国人記者の「ラスト10分をどういう戦い方をしようとしたのか? そして、どういう気持ちで試合をベンチから見ていたのか?」という質問に大岩剛監督が答えた。

 5月16日、ACLラウンド16セカンドレグ。上海上港対鹿島アントラーズ。第1戦は鹿島が3-1で勝利し、1点差の敗戦ならば無条件で勝ちぬけが決まる状況だった。

 1-1で迎えた後半は、鹿島が守勢に回る時間が長く続いた。81分に際どい判定でのPKが決められ、1-2。

 延長に持ち込む3点目、勝利のための4点目を奪おうと上海上港の圧力が一層増した。そんな残り10分間について、記者は聞いたのだった。

 試合は監督の確信通りに1-2で終了し、2戦合計4-3で鹿島の準々決勝進出が決まった。鬼門と言われ続けたラウンド16の壁を突破した。

昨季は最終節で優勝を逃し、今季も。

 振り返れば、この4カ月間の戦いは苦しかった。リーグ戦13試合、ACLを8試合。大岩監督は忍耐を試される時間だったに違いない。選手たちを信じ、自身の采配を信じた。

 鹿島は昨年のJリーグで、あと1勝すれば優勝という状況だった。しかし勝ちきれず、最終節に首位の座を奪われた。

 今季は安西幸輝、犬飼智也など若い即戦力と、ドイツから戻ってきた内田篤人という補強を経て開幕を迎えた。しかし4月末の第11節終了まで、3勝3分5敗で15位という低迷ぶりだった。

「自分の形を作り切れていない」

 川崎に1-4と大敗したあと、内田がそう語るほどチーム状況は困難を極めていた。けが人が続出し、10名近い選手が離脱する時期もあった。

 三竿健斗、鈴木優磨、小田逸稀、そして安西、犬飼など、出場機会を得て成長を見せる若手選手もいたものの、結果にはなかなか結びつかなかった。

「何かを取り戻した」気配はあった。

 試合の入り方の悪さ、簡単にゴールを破られることだけでなく、得点も決め切れない。課題が山積する。

 誰もが自分ができる限りの力を尽くそうと奮闘しているにもかかわらず、鹿島の哲学でもある「勝利へのこだわり」を表現できない。

 そんな状況でも、中3日、中2日という日程で試合は訪れる。コンディション調整にも時間を費やさねばならない。選手たちは会話を重ねることで、トレーニングの不足分を補う。

 第11節、横浜に0-3で敗れたあと、大岩監督は、守備組織の立て直しが急務だと話した。続く12節長崎に勝利し、第13節の浦和戦は1-0で逃げ切る。押し込まれながらも冷静にゲームをコントロールする実に鹿島らしい戦いで、今季初の連勝を手にした。

 復帰したけが人の存在も大きかったが、守備の安定感は鹿島が「何かを取り戻した」ことを示しているように感じた。

 好転の兆しが見えたなかでのACLベスト16突破だったのだ。

「90分使って勝つ」という発想。

 ゲームキャプテンの遠藤康は、チームの変化をこう話す。

「けが人が戻ってきたのもそうですけど、試合を通しての落ち着きとか、行くときと行かないときの使い分けが上手くできるようになった。攻撃と守備の両面で。

『90分間使って、勝つ』というのが徐々にチームに浸透してきている。シーズンの最初は、去年優勝できなかったこともあって、『勝たないと』というプレッシャーでみんなが頑張りすぎるところがあったと思う。

 今は、その頑張りが噛み合うようになった。そういう意味ではいい感じになっている」

 当初はディフェンスラインを高く保つ守備を続けていたが、あっけなくやられるシーンが続いた。そこで「ディフェンスラインを下げて守る」ことで逃げ切れるようになり、チームに安定感が生まれた。

 植田直通も「(ディフェンスラインを)下げて守ること、上げて守ること、状況に応じていろんな形があってもいい」と語っている。

 攻撃面では、効果的にサイドを使い、後ろの選手がボールホルダーを追い越していく。

「積極的に前から行く」という指揮官の描く絵が、少しずつ試合で表現できるようになってきた。それが上海上港相手のファーストレグでも、3得点に繋がったのだろう。

ACLも、リーグも優勝を諦めない。

「鬼門のベスト16を突破したことは、まあよかったと思っています。だけど、ただベスト8が決まっただけだから。それでクラブの歴史を変えたという意識は薄い。ACLで優勝することで、歴史を変えたいから」と植田が固い決意を語る。

 鹿島にとって10年ぶりのACLベスト8となったが、試合後の選手たちは、締まった空気を醸し出していた。

「ロッカーでも『次の仙台戦が大事』だという話をした。『負けたら意味がない』と」と植田が言えば、遠藤も気持ちを引き締めたようにいう。

「まずは仙台戦を勝ちきること。リーグ戦ではまだまだ(順位が)下なので、ここからを勝っていかないと。うちはリーグ戦も優勝しなくちゃいけないので、そういう意味ではまだホッとするところじゃない」

 2連勝で10位まで順位を上げたが、1試合未消化とはいえ首位との勝ち点差は19ポイント。広島の背中は遠い。

 それでも、本当に鹿島の選手たちはまだ誰も、優勝を諦めていない。

 最多タイトルホルダーで、勝利への強いこだわりや執着心という鹿島の伝統が血になり肉となっているから、この状況でも「優勝」を口にし、そこへ向かっていく。






◆鹿島、ACL8強入りで帰国 大岩監督「次戦へ切り替える」(スポニチ)





 ACLで8強入りした鹿島が上海上港戦から一夜明け、中国から帰国した。気温30度のタフな戦いから中3日で、20日にはホームでの仙台戦が待つ。成田空港で取材に応じた大岩監督は「試合が終わった時点で“次の仙台戦に切り替えよう”と話した」と語った。試合は1―2で敗れたが、ホームの第1戦の結果を含めた2戦合計では4―3となり、6度目にして初の決勝トーナメント初戦突破を決めた。 

 指揮官は「いろんなプレッシャーから少し緊張感のある入り方をしたが、それを超えたことで選手の中には振り切れたところがあると思う」とイレブンの成長を称えた。


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鹿島、ACL8強入りで帰国 大岩監督「次戦へ切り替える」