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2018年5月20日日曜日

◆Jリーグ「歴代ワールドクラス10人」をスペイン紙選出 “神様”ジーコら名手が勢揃い(Football Zone)





「マルカ」紙がイニエスタの移籍報道に合わせてクイズ形式で紹介

 今季限りでバルセロナを退団するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの去就について、Jリーグのヴィッセル神戸入りが有力な選択肢になっているとスペインメディアでも報じられている。そうしたなかでスペイン紙「マルカ」は、「Jリーグでプレーした名手10人」としてクイズ形式でかつての名プレーヤーたちを紹介している。

「マルカ」紙は電子版で、その選手の名前を出さずに簡単な説明をし、その部分をクリックすると正解の選手の写真になるという遊び心のある記事を公開している。

 例えば、1人目はこんな感じだ。

「ブラジルサッカー界のスター。鹿島アントラーズで1991年から94年までプレーした。その後、日本代表の監督も務めた」

 これは日本で「サッカーの神様」と称され、Jリーグ創成期を支えた元ブラジル代表の10番ジーコだ。こうした形で、Jリーグに所属経験のある世界的な名手たちが紹介されている。このような説明文だけを並べた時、どれくらいの選手の名前が頭に思い浮かぶだろうか。

W杯優勝メンバーや「イングランドのベストFW」も来日

「ブラジル代表の右サイドバックで1994年ワールドカップ(W杯)を優勝。バイエルン・ミュンヘンでプレーしたこともあり、鹿島アントラーズで4シーズンプレーした」

「長い間、ブラジル代表でキャプテンを務め、代表監督も務めた。1994年のW杯で優勝」

「ポルトガルのストライカーで、ポルトでは伝説的な存在。アトレチコ・マドリードでもプレー。日本では横浜フリューゲルスでプレーした」

「イングランドのベストFWの一人。キャリアの最後を名古屋グランパスでプレーした」

「ブラジル代表の左サイドバックで、日本の前はバレンシアでプレー。鹿島アントラーズでプレーした後、パリ・サンジェルマンやACミランでプレーした」

 この5人だと、順にジョルジーニョ、ドゥンガとスムーズに答えは分かりそうだ。そして、4人目のギャリー・リネカーと最後のレオナルドもまたピンとくるファンが多いのではないだろうか。少し知名度が低そうなのが、3人目のパウロ・フットレだろうか。フリューゲルスに来たのは1998年で、リーグ戦13試合3ゴールの成績でそのシーズン限りで現役を引退している。

Jリーグで異彩を放ったストライカーの名前も…

「他の同胞たちの後を追うように鹿島アントラーズでプレーし、現役生活はサウジアラビアで終えた。デポルティボ・ラ・コルーニャの神話」

「ブルガリアのストライカーで、バロンドール受賞者。バルセロナのレジェンドで、柏レイソルでプレーした」

「ブラジル人ストライカーで『アニマル』のニックネームで知られた。東京ヴェルディでプレーし、浦和レッズと契約したがほとんどプレーしなかった」

「世界のサッカー界で、最もフィジカル的なストライカーの一人。川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでプレーし、欧州ではポルトとゼニトでプレーした」

 この4人の中で、1人目はヒントが少なかったのかもしれない。正解はドゥンガやレオナルド、ジョルジーニョとともに1994年W杯優勝時の元ブラジル代表FWベベットだ。そして、続くのはフリスト・ストイチコフ。左足から放たれる強烈なシュートはJリーグでも異彩を放った。そして、3人目は卓越したテクニックと狂気の両者を見せたエジムンドで、最後の一人は現在中国の上海上港でプレーしているフッキだ。

フォルラン、ポドルスキに続きイニエスタ参戦となるか

 こうして見ていくと、やはりJリーグにやってきた世界的な名手はブラジル人が多く、さらに言えば1994年アメリカ・ワールドカップ優勝メンバーが多い。その次の世代では、このリストに含まれなかった選手でも、横浜フリューゲルスや柏レイソル、サンフレッチェ広島でプレーしたMFサンパイオなど、世界トップクラスの選手もいた。しかし近年は、そうした実績を誇る選手がJリーグに減っている。

 ここ5年ほどで言えば、セレッソ大阪でプレーした元ウルグアイ代表FWフォルランと、現ヴィッセル神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキがビッグネームと言える。イニエスタが神戸にやってくれば、その世界トップクラスのプレーを見られることはもちろんのこと、Jリーグ初期にサポーターをワクワクさせたような存在として、再びスタジアムに多くの人が集まる起爆剤になってくれるのではないかと、期待は高まるばかりだ。





◆チームドクターが住民を診察 名門クラブが仕掛けるサッカー以外の地元密着型ビジネス(FNN PRIME)




夜間でも“芝生”を成長させる

ピッチの上で輝くピンクの光。
ここは、日本を代表するJリーグの名門クラブ、鹿島アントラーズの本拠地「カシマスタジアム」。
この謎の光が、プロサッカーチームの新たなビジネスチャンスの鍵を握るという。



「カシマスタジアム」では、チケットやグッズ販売など本業以外のビジネスとして『芝生』に注目が集まっている。
球際の激しい攻防やスライディングなどのあとも傷みが少ないのが特徴だ。

その秘密は、試合がない日に隠されていた。
芝をピンクの明かりで照らす、特殊なLED「BRIGHTURF」。
ソニーや信州大学などと共同で開発したこの光は、太陽光に近く、夜間でも芝の成長を促進させることができる。

鹿島アントラーズFC・小松義典ターフ担当は、「極端に傷んでいる所、弱っている所に光を与えている。24時間、当てっ放しでもいけます」と話す。


鹿島アントラーズは、この光源を共同開発した会社とともに特許を取得。
また、2018年に入り、はがれにくい新種の芝も開発。
これらの技術をほかのスタジアムや施設に販売。事業展開を目指している。

チームドクターが住民を診察

また、芝以外でも、ノンフットボールビジネスは、地域の日常的なシーンにまで広がっていた。
スタジアム内に併設したフィットネスクラブ「カシマウェルネスプラザ」。
選手も使用する特殊な機器を導入するなど、ほかのジムと差別化を図り、日常的に多くの人が訪れている。




さらにスタジアムのそばに、クラブチームとして全国初となるMRI(磁気共鳴画像装置)も完備する整形外科専門のスポーツクリニックを開設。
その売りは、試合中、選手がけがをした際の治療に当たるチームドクターが、住民向けの医療サービスを行うという点。

アントラーズスポーツクリニック・山藤 崇院長(兼チームドクター)は、「チームの選手も患者さんも一緒ですからね。選手を治したいのも一般のスポーツやってる方を治したいのも、おじいちゃん、おばあちゃんを治すのも、基本的なテクニックは同じです」と話す。

鹿島アントラーズというネームブランドも、患者への信頼度を高めている。
クリニックを訪れた患者は、「プロチームのメディカルドクターに言われると、当然、安心感はあります」と話す。

地域のスポーツクラブとしての在り方を示す鹿島アントラーズのノンフットボールビジネス。
鹿島アントラーズFC・鈴木秀樹事業部長は、
「“地域創生”だと思います。地域が元気になるために、われわれが何をお手伝いできるかっていうところで、一番、きちんと見せられる場所がスタジアムだったということ。スタジアムに何を付加していくかというか、非日常のフットボールと日常のスタジアムっていう両方が必要なんじゃないかなと思います」と語った。

ビジネスで最先端を行く鹿島アントラーズ

 この取り組みについて、Jリーグのビジネスに詳しいNewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、「鹿島は7万人弱の人口で、サッカーに加え、ビジネス面でも昔から工夫を重ね、最先端を行っていると思う」と話す。





そして、ビジネス成功のカギは3つと指摘。
「まずは“エンタメ化”。海外だとスタジアムとショッピングセンターの併設は当たり前なので、日本でも拡大していくのがいい。
次に、“会員の拡大”。チケットを買う人だけでなく、通常のファンクラブも含めて会員の拡大。例えば、FCバイエルン・ミュンヘンは30万人ほどの会員がいる。鹿島は強いチームだし、海外にも勧誘を拡大できる。
もう一つは“人材”。ビジネスをやるためにはプロの人材が必要なので異分野からサッカービジネスに入ってくる人をどう増やしていくかがカギになる」と話す。

非日常の空間を演出する試合と、地域の日常に溶け込むさまざまなアプローチ。
スポーツが文化として根づく歩みの1つに注目が集まる。

(「プライムニュース α」5月17日放送分)


◆柴崎、ヘタフェ退団か?スペイン紙が伝える(デイリー)





柴崎、ヘタフェ退団か?スペイン紙が伝える


 スペイン1部リーグ、ヘタフェの日本代表MF柴崎岳が来季新天地を求める可能性がある。スペインのマルカ紙が伝えている。

 ヘタフェの来季構想の中で触れられているもの。現所属選手それぞれの去就を扱っており、柴崎については「契約は残っているが残留は難しい」との見方をしている。




◆この4年で“頑固者”大迫を変えた2度の屈辱(報知)





 ロシアW杯代表候補選手直撃の最後は、ガーナ戦代表に選出されたFW大迫勇也(28)=ブレーメン=。ブラジルW杯で1次リーグ敗退、無得点に終わってから4年。変わることに慎重だった男が、2度「変身」を決意し、実際に変わってきた。ロシアW杯ではゴールを奪い、チームを勝利に導く―。スポーツ報知の取材にエースの自覚を語った。(内田 知宏)

 大迫を「人から言われることをなかなか聞いてくれない」と評する関係者は多い。鹿島からドイツへ移籍した際も、恩師を含めて大多数が反対する中で海を渡っていった。九州男児らしく信念を持っているとも、頑固であるともいえる。その大迫がブラジルW杯からの4年で、大きく変わった。2つの出来事を契機に自ら変わろうとした。

 「悔しい思いをして、だからこそ自分が変わらなきゃいけない。変わらないとまた悔しい思いをする。新しいトレーニングを入れて、少しでも成長しようと思った。ロシアW杯でしっかり結果を残すために。ロシアで本当にトレーニングをやってきて良かったという思いをしたいと思ったから。僕は11人の中で一番前にいる。だからやる覚悟を一番持って試合にも練習にも臨まなきゃいけない」

 まずはブラジルW杯。2試合に先発したが、無得点に終わった。ドイツに戻った後、トレーナーとともにロシアへの二人三脚のトレーニングが始まった。大柄な外国人DFを背負ってもぶれない体をつくるため、呼吸法によるトレーニングを取り入れた。また、小麦、卵、牡蠣(かき)にアレルギー反応があることを検査で知ると、試合2日前からそれらを含む食品を口にすることはなくなった。細かいところまで気にした。

 「何か変わらないとダメだと思った。必死でした。もっと成長するためにやるしかなかった。日本(Jリーグ)にずっといたらやっていなかったと思う。ドイツに来てからも、もともとある身体能力だけでやっていた。(単身赴任で)1人の時間が長いから考えちゃうってこともあったよね」

 ケルンで結果を出し始めた頃、再び壁にぶつかった。17年3月、日本代表の一員として参加したフランス遠征。世界トップクラスのブラジルとベルギーと対戦し、2連敗。FWとして無力さを感じ、今度はより体を有効に使うため、脳を鍛えることを決めた。

 「耐震ゴムのような動きで、相手の力を吸収して利用する形ができ始めてきた。4年前よりボールキープするレンジが広くなった。自在に使えるようになった分、ゆとりができている。今は4年前とは比べものにならないほど(W杯で)やれる自信がある」

 2度目のW杯。歩んできた過程と、今抱く心境は、日本のエースと呼ばれるにふさわしい。

 ◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島・加世田市(現・南さつま市)生まれ。28歳。2009年、鹿児島城西高から鹿島入り。14年1月にドイツ2部1860ミュンヘンに加入し、14年7月に同2部ケルン移籍。来季からはブレーメンでプレー。今季リーグ戦全25試合4得点。日本代表は13年7月の東アジア杯・中国戦でデビュー。14年ブラジルW杯出場。182センチ、71キロ。既婚。


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この4年で“頑固者”大迫を変えた2度の屈辱




◆半端ない決意を胸に。大迫勇也が抱くW杯への思い「日本代表の歴史を変えたい」(GOAL)




来月に控えるロシア・ワールドカップを前に、大迫勇也が現在の胸中を明かす。

ロシア・ワールドカップへ臨む日本代表の候補に選ばれた大迫勇也が5月19日、東京・原宿にあるアシックス原宿フラッグショップで行われた『DS LIGHT X-FLY3』の新色発表イベントに登場し、4年に一度の祭典への思いを語った。

日本代表を取り巻く環境は、ここ数カ月で激変した。ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の解任、西野朗新監督の就任、それに伴うマスメディアやファンによる論争、討論……。W杯の開幕を6月14日に控える中、先行きを不安視する声が少なくないのが現状だ。

だが、大迫自身に迷いはない。

「(監督が代わった)危機感はありますよ。ただその中で、みんな『勝ちたい』と思っている。その気持ちを同じ方向に向いていれば、絶対に結果は出ると思う。自分たちを信じて取り組みたい」

大会直前の監督交代劇は、日本中を巻き込んだ論争を呼んだ。しかし、大迫に「動揺はない」という。「ドイツでは、監督が代わることはしょっちゅうですし、そんなこと言ってられないですよ。僕らは前を向いて進み始めたから」。

すでにハリル時代は過去のこと。これからの日々はロシアで結果を出すために、歴史を作るために、費やしていく。まずは30日にガーナ戦が控えているが、大迫にとっては「メンバーを決めるための戦い」ではなく「本大会で結果を残すための戦い」となる。

「もうメンバーを決めるという戦いではないと思います。ワールドカップへ向けて戦わなければいけない。初戦に向けた貴重な一試合と考えてプレーしたいです」

「(本大会では)点を取ること。フォワードなのでね。点を取ってチームに勢いをつけたい。最低でもグループリーグを突破して、歴史を変えられるような結果を出したい」

日本代表の初戦は6月19日。大迫は「初戦がすべて」と語る。4年前のブラジルW杯では初戦のコートジボワール戦で逆転負けを喫し、そのまま白星を挙げることなくグループリーグで敗退となった。そして、最終戦の相手だったのが、今大会の初戦で対戦するコロンビアだ。

「4年前、コロンビアに負けて敗退が決まったので、借りを返すチャンスだと思います」

「前回は悔しさや不甲斐なさしかなかった。この4年間はドイツの一部リーグでプレーしてきて、少なからず手応えもあるので、それをぶつけたい」

4年前の悔しさを糧に、この4年間で培った経験と強さを武器に、そして日本を代表して戦う誇りと決意を胸に。大迫はロシアでの飛躍を誓う。




半端ない決意を胸に。大迫勇也が抱くW杯への思い「日本代表の歴史を変えたい」

◆大迫勇也がサッカー少年にエール!乾貴士の意外なこだわりもポロリ(GOAL)





大迫勇也がアシックスのスパイク新色発表イベントに出席。乾貴士のエピソードや自身のサッカー感を披露した。

ロシア・ワールドカップへ臨む日本代表の候補に選ばれた大迫勇也が5月19日、東京・原宿にあるアシックス原宿フラッグショップで行われた『DS LIGHT X-FLY3』の新色発表イベントに登場した。

『DS LIGHT X-FLY3』は大迫と乾貴士が着用するスパイクのモデル。大迫は赤、乾が白を愛用している。スパイクのこだわりについて大迫は「(ドイツは)練習のグランドが荒れているし、普段から削り合いのような雰囲気があります。(スパイクのポイントが)取り替え式のものは足に負担がかかるんですが、アシックスは痛くならなかった。これで滑らないでプレーできると思って、履くようになりました」と笑顔で話した。

色のこだわりは「なんとなく点が取れるイメージがあるから」赤を選んでいるとのこと。また、乾が白を着用しているのは「乾くんは黄色や赤だと気が散るらしいので(笑)。感覚が大事な選手ですしね」と裏話を披露。

イベントの終盤には小学生からの質問に回答した。海外でプレーするために必要なことを問われ「たくさん練習すること、海外に行くチャンスがあれば、すぐ行くこと。あとは言葉が大変なので、英語やドイツ語を勉強しておくのがいいと思います」とアドバイス。

また、失敗したときにどう対処すればいいかという問いに対しては「試合で失敗しない選手はいない。失敗するスポーツなので、トップの選手でも(失敗)する。失敗を怖がらずにチャレンジしていくことが、成功に繋がると考えています」と、自身に憧れる小学生プレーヤーたちにエールを送った。




大迫勇也がサッカー少年にエール!乾貴士の意外なこだわりもポロリ


◆三竿健斗、治療中に吉報 激戦区「自分は一番下」(ニッカン)





 18日、国際親善試合ガーナ戦(30日、日産ス)の日本代表メンバー27人が発表された。

 MF三竿健斗(鹿島アントラーズ)は治療中に吉報を受けた。「ワールドカップに行くには今回選ばれないとと思っていたので、名前が挙がってうれしかった」と話した。ボランチは人数も多く激戦区だが「自分は常に一番下だと思っている。ほかの選手は多少プレッシャーがあると思うが、僕は何もない」と強調。右膝を痛めてACLのアウェー戦を欠場したが「全然問題ない」と意欲を見せた。


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◆【鹿島】中断前ラストマッチ仙台戦へ調整…代表3人衆が意気込み(報知)





 鹿島は19日、仙台戦(20日・カシマ)に向けた調整を行った。

 ACL決勝トーナメント1回戦突破を決めた敵地・上海上港戦から中3日で行われる一戦。日本代表DF昌子源が「ACLのことは忘れて切り替えていかないといけない」と話したように、リーグ戦では2連勝中ながら暫定10位と苦境が続いている。上海上港戦で貴重なアウェーゴールを奪ったMF土居聖真は「(仙台は)シンプルに攻めてくるイメージ。それはそれで嫌。順位もほぼ一緒だし、上に立ちたい。総力戦になる」と語った。

 ガーナ戦(30日)に臨む日本代表に選出された昌子、DF植田直通、MF三竿健斗の3人は全メニューを消化。「しっかり仙台戦に集中したい。走る、戦うという気持ちを仙台さんは出してくる。球際で勝つなど諦めない姿勢を見せたい。」(昌子)、「代表うんぬんよりも明日の試合。今日も勝つためのいい準備ができた」(植田)、「(負傷は)問題ないです。勝って中断期間を迎えたい」(三竿健)とそれぞれ意気込んだ。

 予想布陣は以下の通り。

 GK権純泰、DF伊東幸敏、植田直通、昌子源、安西幸輝、MF小笠原満男、永木亮太、遠藤康、中村充孝、FW土居聖真、金崎夢生




【鹿島】中断前ラストマッチ仙台戦へ調整…代表3人衆が意気込み




◆【鹿島 vs 仙台】 ウォーミングアップコラム:意気込む安西幸輝、仙台戦も得点に絡む活躍を。(J's GOAL)





10年ぶりにAFCチャンピオンズリーグでベスト8進出を決めた16日の上海上港との試合で、貴重なアウェイゴールを奪うアシストは安西幸輝(写真)のプレーから生まれた。

「タイミングが大事でした。あの瞬間にFWの7番がさぼってたし、SBが優磨と1対1になって前にスペースがあったんで、『来るかな』と思いながら走ったら来た。ああいうのはSBとしては大事かなと思います」

ただ、ゴールに絡めた喜びやラウンド16という鬼門突破に貢献できた達成感と共に、安西にとっては感慨深いものを感じる試合だったという。

「小学校5年の時にオレがトップチームで見ていた人なんで。『ここでやりたい』と思うなかでもエースだったんで、最初ピッチに入場するときに横にフッキがいたときは不思議な感覚でした」

上海上港のエースFWフッキは、07~08年に東京ヴェルディに在籍していた。その下部組織にいた安西少年にとっては、憧れの存在の一人。いつもは右WGでプレーするフッキは怪我の影響もあってかセンターFWだったため、安西とのマッチアップは序盤の数える程しかなかったが、それでも「いい財産になりました」と振り返った。

AFCチャンピオンズリーグでは第1戦でも相手のオウンゴールを誘うクロスをあげ、得点に絡む回数が増えてきている。

「だいぶゴールに絡めてきてるし、ここで最後アシストして、チームに攻撃でも守備でも助けられるようなプレーをしたい」

そう言って中断期間前の最後の試合となる仙台戦に向けて意気込んでいた。

文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第15節
5月20日(日)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs ベガルタ仙台




【鹿島 vs 仙台】 ウォーミングアップコラム:意気込む安西幸輝、仙台戦も得点に絡む活躍を。



◆対戦成績は鹿島が優位。進化を続ける仙台が強敵に挑む【プレビュー/J1第15節】(GOAL)





明治安田生命J1リーグ第15節が19、20日に開催される。県立カシマサッカースタジアムでは10位・カシマアントラーズと8位・ベガルタ仙台が対戦する。

明治安田生命J1リーグはいよいよ連戦最後の戦いを迎える。第15節の9試合が5月19日から20日にかけて開催。県立カシマサッカースタジアムでは、10位・鹿島アントラーズが8位のベガルタ仙台を迎える。両者の勝ち点差は1だ。

■巻き返しへ。ACLの勢いをリーグにも

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、日本勢で唯一決勝ラウンドに進出した鹿島。ベスト16では中国の上海上港に2戦合計4-3で競り勝ち、クラブにとって10年ぶりの8強進出を決めた。

一方、リーグ戦では第11節終了時点で15位にまで沈んだが、直近2試合で2連勝。前節・浦和レッズ戦では25分に金崎夢生が決めた得点を守って、ホームで2連勝をマーク。順位は13試合を終えて5勝3分5敗の10位に浮上した。中断期間前最後となる今節で勝ち点3を奪い、再開後の巻き返しを図りたい。

18日、キリンチャレンジカップ2018のガーナ戦に臨む日本代表メンバーとして、DF昌子源、DF植田直通、そしてMF三竿健斗が選出された。Jリーグの中で3名は最多だ。選出に際し昌子は「(ガーナ戦は)W杯メンバーが決まる前の最後の試合になるが、大切なのはチームのために戦うこと。勝利できるよう、全力を尽くします」と語りつつも、「目の前の試合は仙台戦。絶対に勝って日本代表に合流したい」と、この試合に強い思いを込めている。


■進化を続ける仙台。今までとは違う

現在リーグ戦8位のベガルタ仙台。 渡邉晋監督が指揮を執って5年目となり、適切なポジションを取りながら、ボールを動かしていく能動的なサッカーを展開している。チームは開幕5試合負けなしと好調な滑り出しを見せた。

注目はリーグ戦で今季全試合に出場し、6得点を挙げているFW西村拓真。富山第一高から15年に仙台に加入し、今季で3年目となる21歳の若武者は、昨季JリーグYBCルヴァンカップでニューヒーロー賞を受賞。従来は突破型のFWだったが、昨季から2シャドーの一角に入ってポストプレーもこなしつつ、周りとの連係でゴールを奪っている。富山第一高の偉大な先輩、鹿島・柳沢敦コーチの前で、新世代のFWとしての力を見せつけたい。

仙台は、15日に行われたルヴァンカップでFC東京を1-0で破り、Aグループ首位でグループステージを突破。前半はFC東京にボールを持たれたが、一瞬のスキを突いた鋭いサイド攻撃から相手のオウンゴールを誘った。「守備でハマらなかった」(渡邉監督)中で、公式戦9試合ぶりのクリーンシートを記録しており、チームの総合力の向上を感じさせる内容だった。

リーグ戦での通算対戦成績は鹿島の12勝2分6敗。昨季は鹿島が2連勝している。過去のデータを見ると圧倒的に鹿島が優位だが、今回対戦は果たして。注目の一戦は20日14時にキックオフを迎える。

■PICK UP PLAYER
FW 8 土居聖真(鹿島アントラーズ)





■上海の地で見せた会心の一撃

「次はアントラーズの歴史にとって大事な試合になります。このクラブの歴史を、スタッフ、チームメートと塗り替えたいと思います」

満員の聖地で浦和を破った直後から、その視線は一点に向いていた。上海に渡った後も、決意を重ねて刻んでいた。そして臨んだ大一番。胸の奥底から湧き上がって止まらない渇望を、値千金のスコアに変えてみせた。5月16日のACLラウンド16第2戦・上海上港戦の42分、安西幸輝から託されたパスに飛び込み、左足ヒールで流し込む。瞬時の判断とアイデアの結晶が、真っ赤に染まったホームスタンドを沈黙させた。「アウェイゴールを取るという強い気持ちで臨めば、求める結果を得られる」。指揮官の思いを結実させた、会心の一撃だった。

「シュートに至る前のプレーが素晴らしかったので。みんながすごく良い形でつないでくれたから、ゴールはそのおかげです」。土居聖真はそう言って、感謝とともに任務遂行を振り返った。高温多湿の上海、苦しく険しい“後半90分”。勝つことはできなかった。それでも「求める結果」は確かに掴んでみせた。2試合合計4-3で準々決勝進出――。鬼門であった決勝トーナメント1回戦を突破した。

「下部組織からアントラーズに所属して、たくさんのタイトルを獲るところを見たり、経験したりしてきましたけど、唯一、このAFCチャンピオンズリーグを獲れていません。だから、獲りたいという気持ちが人一倍、強くあるんです」

小学校卒業とともに山形から鹿嶋へ移り住み、鹿のエンブレムとともに歩みを続けてきた。トップチーム昇格まで6年、そこから出場機会を掴むまでに3年。背番号8を継承して、今年で4年目。プロの舞台を目指して邁進した日々も、憧れの先輩たちとの切磋琢磨で心が折れそうになった時も、そして自覚と責任を全身で背負ってからの道のりも――。

アントラーズのスピリットを脈々と受け継いできたからこそ、このクラブが味わってきた悔しさの全てが心に刻まれている。だからこそ、懸ける思いは強かった。「得点という結果が出て良かったです」。懸けていたからこそ、その言葉に安堵が滲んでいた。

「先輩方から学ばせてもらったんです。自分が盛り上げ役になりたいし、ならないといけないです。自分もいつかはやっていかなければいけないんだとも思っていましたから。自分から発信していきたいです」





■12歳で鹿嶋へ渡った少年の決意

アントラーズが味わってきた悔しさ――。1年前もそうだった。アウェイゴール数で広州恒大に屈し、聖地の夜空は沈黙と涙に覆われた。そして翌日、指揮官の交代が決定。新体制の初陣まで残された時間はわずかだった。屈辱にまみれながら再出発を期すチームを、土居は必死に浮上させようとしていた。憧れ続けた先輩の背中を追い、思いを受け継ぐ責任を刻み、努めて明るく振る舞っていたのだった。

あれから、1年。土居を起伏の激しい道のりを乗り越え、歩みを続けてきた。「自分はどういう選手なのか」と、あるべき己の姿を見失った日々。「もっともっと自分らしくやろう」。助言と信頼を得て吹っ切れた後、待っていたのは最終節での首位陥落という結末だった。「“これがあったから”というサッカー人生にしないといけない」。そう絞り出した5日後、今度は日本代表初招集の報せが舞い込んだ。息つく間もなく上下動する、嵐のような日々。その全てに立ち向かい、土居は強く逞しく進化を遂げてきた。そして迎えた、2018年。アントラーズを新たな景色へと導く、かけがえのないスコアを刻んでみせた。

「練習でもめちゃくちゃ調子が良くて、同じようなシュートも決めていたからイメージはあったんです」

激闘の余韻が残る上海体育場で、土居はつかの間の笑顔を見せた。2016年末には世界の舞台で輝きを放った背番号8が、アジアのベスト8で満足するはずもない。だが、この第一関門を突破せずして、未来を描くことなどできなかった。突破の喜び、敵地で敗れた悔しさ、そしてさらなる高みへと突き進む決意――。幾多もの感情が矛盾なく並立し、胸に刻まれる。そしてその全てが、進化への燃料になっていく。

「モトさん(本山雅志/現ギラヴァンツ北九州)が雰囲気作りをしているのを見て、学ばせてもらったんです」。1年前、土居は心優しきクリスタルの姿を思い描いていた。「うまい選手より勝てる選手になりたいです。もっとタイトルを獲らないと。たくさん獲っていけば、(小笠原)満男さんみたいになれるかな」。

昨秋に自問自答の迷宮を脱した後、土居は未来の己を闘将に重ねていた。そして、2018年5月16日。Jリーグ開幕戦でジーコがハットトリックを決めたあの日から、ちょうど25年の夜――。「このクラブで育った者として、いかなる時でも外せない存在」。神様の魂を継承し、そして壁を打ち砕くスコアを刻んでみせた。

鹿嶋へ帰還した土居は、次なる戦いへ照準を合わせてトレーニングを再開した。視線の先には映るのは、聖地で勝利を掴む光景だ。5月20日、仙台との激突――。「どんな状況になっても、一人ひとりが意識を高く持ってやればいい。前向きにやるだけです」。12歳で鹿嶋へ渡った少年は試合翌日、26回目の誕生日を迎える。受け継ぐ思いとともに、土居とアントラーズの歩みは続いていく。

●試合前選手インタビューMOVIEやプレビュー、そしてイベント情報など、5/20(日)J1第15節・仙台戦の最新情報は、デジタルマッチデープログラム「FREAKS+」で!

■J1第15節 試合日程
5/19(土)
14:00 横浜F・マリノス vs V・ファーレン長崎(日産ス)
14:00 ガンバ大阪 vs 浦和レッズ(吹田S)
19:00 湘南ベルマーレ vs ジュビロ磐田(BMWス)

5/20(日)
14:00 鹿島アントラーズ vs ベガルタ仙台(カシマ)
14:00 名古屋グランパス vs 柏レイソル(豊田ス)
15:00 川崎フロンターレ vs 清水エスパルス(等々力)
15:00 サガン鳥栖 vs FC東京(ベアスタ)
16:00 サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪(Eスタ)
17:00 ヴィッセル神戸 vs 北海道コンサドーレ札幌(ノエスタ)


対戦成績は鹿島が優位。進化を続ける仙台が強敵に挑む【プレビュー/J1第15節】