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2019年3月2日土曜日

◆「アントラーズCBの伝統」“幻ゴール”の鹿島DF町田浩樹に強い責任感(ゲキサカ)



町田浩樹 Koki.Machida


◆◆ワールドサッカーダイジェスト / 2019年2月21日号


[3.1 J1第2節 川崎F1-1鹿島 等々力]

 新時代を担う責任感は増している。各ポジションに負傷者が続出している鹿島アントラーズは左利きのCB町田浩樹がスタメン入り。故障で離脱したチョン・スンヒョンの穴を埋めて存在感を示し、中央を塞ぐ守備を構築した。

 後半は一方的に攻め込まれたが、相手のスルーパスの受け手を抑え、流れの中からのゴールは与えなかった。DF犬飼智也と息を合わせ、失点はセットプレーの1点。苦しいチーム事情の中、全員守備で奮闘し、「流れから取られたわけじゃないことはポジティブに捉えている」と前を向いた。

「今年は自分の責任を十分、感じています。源くん、大伍さん、満男さんが抜けて、責任感がある」。チームの象徴だったMF小笠原満男が昨シーズン限りで現役を引退し、オフにDF昌子源、DF西大伍が流出した。J屈指の強力センターバックとして君臨してきた昌子とDF植田直通が抜け、新たな局面を迎えた今季、21歳の生え抜きには守備陣を統率する責任感が強くなった。

 190cmの高さを生かした“幻ゴール”もあった。前半27分、PA左からのFKをMF永木亮太が右足で蹴り込み、ファーサイドの町田が高い打点からヘディングシュートでネットを揺らした。しかし、オフサイドポジションにいたMF土居聖真が相手GKへの妨害とみなされ、得点は認められなかった。

「こういう固い試合は余計セットプレーが大事になる。秋田さん、岩政さんだったり、こういう苦しい試合で点を取れるとチームも楽になる」。鹿島センターバックの系譜を受け継ぐ町田は「セットプレーはアントラーズのセンターバックとして伝統的なところだと思う。決めます、次は」と意欲。覚悟を新たにした今季、東京五輪世代の21歳は次のステージに上っていく。

(取材・文 佐藤亜希子)




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