SAMURAI BLUEサッカー日本代表オフィシャルガイドブック 2014 (講...
日本代表の森保一監督が24日、都内で記者会見を行い、6月14日から7月7日までブラジルで開催されるコパ・アメリカ(南米選手権)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。A代表初選出が13人というフレッシュな陣容はU-22世代から15人、さらにその下のU-20世代から3人が選ばれ、来夏の東京五輪を目指す世代としては計18人が名を連ねた。
東京五輪世代が中心という編成の中、“オーバーエイジ”として招集されたのがGK川島永嗣(ストラスブール)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF中島翔哉(アルドゥハイル)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)の5人。いずれも前日23日に発表された6月のキリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表メンバーにも招集されており、東京五輪世代ながらフル代表の常連でもあるDF冨安健洋(シントトロイデン)、キリンチャレンジカップがA代表初選出のGK大迫敬介(広島)、MF中山雄太(ズウォレ)、MF久保建英(FC東京)を含めた9人がキリンチャレンジカップとコパ・アメリカの両代表メンバーに選ばれた。
“オーバーエイジ”の5人はいずれもシーズンオフの海外組ということもあり、森保監督は「クラブの意向としては休んだほうがいいのではないかという中で、彼らは意思を持ってこの大会に参加したいということをクラブに伝えてもらって、参加してくれることに感謝したい」と述べたうえで、ピッチ内外で若手の手本となることに期待した。
「A代表として、プロのサッカー選手として、キャリアを積んできている彼らがコパ・アメリカの日本代表チームに参加してくれることで、まずは彼らが一人の選手、戦力として少しでもいいコンディションでプレーしてもらいたいし、その中でチームを引っ張っていってほしい。同時に彼らの持っている経験を若い選手たちに伝えていってもらえればと思っている」
コパ・アメリカがA代表初選出の13人に加え、前日発表のキリンチャレンジカップでA代表に初招集された久保、中山、大迫敬、昨年9月以来のA代表招集となったMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)の計17人が現時点では0キャップ。キャップがあるのは23人中わずか6人だが、岡崎は歴代3位タイの国際Aマッチ116試合、川島は歴代14位の88試合出場を誇る(柴崎は34試合、冨安は10試合、中島は8試合、植田は4試合)。ロシアW杯以来の代表復帰となった36歳の川島、33歳の岡崎だが、2人合わせて204キャップの大ベテランが果たすべき役割は大きい。
キャップ数では2人に劣るが、ロシアW杯のレギュラーであり、DF吉田麻也が不在だった3月22日のコロンビア戦でゲームキャプテンを務めるなどフル代表の中心を担う柴崎、森保ジャパンを象徴する“三銃士”の一人である中島が東京五輪世代とどんな融合を見せるかも注目だ。来夏の東京五輪本大会でのオーバーエイジ候補ともなり得るだけに、大会を通して貴重な時間になりそうだ。
(取材・文 西山紘平)
◆0キャップ17人へ経験伝承…柴崎、中島ら“オーバーエイジ候補”と融合も(ゲキサカ)