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2019年6月19日水曜日

◆“決戦”では驚異の7戦7発! アジアに強い鹿島セルジーニョ「特に意識しているわけじゃ…」(ゲキサカ)



セルジーニョ Serginho


淡々黙々。 / 内田篤人 【本】


[6.18 ACL決勝T1回戦第1戦 鹿島1-0広島 カシマ]

 “負ければ終わり”のアジア決戦では、7試合7ゴールという驚異的な強さを誇る。それでも鹿島アントラーズMFセルジーニョは「特に何かを意識しているというわけじゃなく、アントラーズの一員としてどの試合でも全力を尽くし、チームメートの手助けをしたい。その中で得点、アシストという結果が出ている」と自然体を強調した。

 昨季ACL準々決勝第1戦の天津権健戦でアジアデビュー。初戦で来日初ゴールを記録すると、準々決勝第2戦、準決勝第1戦、準決勝第2戦、決勝第1戦で5試合連続ゴールを決め、史上初のアジア制覇に大きく貢献した。また今年2月、一発勝負のACLプレーオフでも2ゴールを挙げており、負ければ終わりの一戦では無類の強さを見せている。

 今季のグループリーグは2得点にとどまったものの、同じ日本勢のサンフレッチェ広島をホームに迎えた決勝トーナメント初戦、背番号18はまたしても輝きを放った。前半24分、MF土居聖真のクロスが相手に当たって跳ね上がると、いち早く落下点に反応。DF佐々木翔との駆け引きを制し、決勝点となるゴールをヘディングで流し込んだ。

「特別に何か考えて駆け引きをしたわけじゃなく、ボールだけを見ていた」。ゴールシーンをさりげなく振り返ったセルジーニョだが、「入り込んだ時に彼(佐々木)とぶつかって、どこにいるかが感覚で分かった」というスキルはまさに点取り屋。ACLのプレーオフ、決勝トーナメントを合わせた成績は7試合7得点という驚異の数字に達した。

 ただ、すでに1週間後の第2戦を見据える本人はいたって冷静だ。「今日同様に非常にタフな試合が予想されるし、一人一人が球際でしっかり戦うということを続けて、監督がまた詳細な指示を出してくると思うので、それを全員で実行できればと思っている」。再びアジアの頂点に立つため、謙虚なストライカーは歩みを止めない。

(取材・文 竹内達也)


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