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2019年8月11日日曜日

◆五輪エース候補FW上田 プロ1号!右足で“鹿島第一歩”本拠初陣白星で飾る(スポニチ)






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 明治安田生命J1第22節は各地で7試合が行われ、鹿島はホームで横浜を2―1で下し、2位に浮上した。1―1の後半42分、法大から2日に加入したばかりの日本代表FW上田綺世(20)が決勝点。本拠地カシマスタジアムでのデビュー戦で、J1初ゴールを記録した。首位・FC東京は“鬼門”仙台を下し3連勝。リーグ3連覇を狙う川崎Fは名古屋に完敗し、3位に後退した。
 東京五輪世代のエース候補・上田が、J1初ゴールを決めた。2日にプロ契約を結んだばかりで、これが本拠地デビュー戦。ゴール直後に顔を上げると、前のめりで歓声を注いでくれるサポーターたちが見えた。「込み上げてくるものが、凄くいっぱいあった」。人さし指を頭上に上げて跳び上がってから、仲間に抱きついた。

 途中出場から14分後の後半42分に待望のゴールが生まれた。土居が頭で落としたパスに反応。その前に2度もオフサイドで微妙な判定が続いており、バックステップを踏んで完璧な位置を確保してから冷静に右足で蹴り込んだ。出場3戦目の初得点に「やっと取れて良かった」と喜んだ。

 サッカーを始めたきっかけは、社会人リーグでプレーしていた父・晃さんの試合を見に行ったこと。父は目の前でハットトリックを達成し「サッカーは点を取るスポーツ。喜んでいた僕のように父を喜ばせたい」と自身も始めた。少年期からバティストゥータやインザギの、大学時代はファルカオの動きを参考に、何よりも決定力を磨き続けてきた。

 チームを2位浮上に導いたゴールは、鹿島ジュニアユース時代、自身が声援を送る側だったホーム側のゴール裏シートの前。この日は毎試合見に来る両親や地元の友人、そして多くのサッカー少年も観戦していた。「僕のここまでの経緯を知らない子供たちがほとんどですけど、活躍してもっと上田綺世を知ってもらって、目指されるような存在になっていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

 ◆上田 綺世(うえだ・あやせ)1998年(平10)8月28日生まれ、茨城県水戸市出身の20歳。小1からサッカーを始める。鹿島ジュニアユース(ノルテ)―鹿島学園高―法大。昨季は法大を42年ぶりのインカレVに導く。17年末M―150杯(タイ)で初めて年代別代表に招集され、東京五輪世代の森保ジャパンでは最多の15得点。6月の南米選手権でA代表に初選出。7月のユニバシアードでは決勝ブラジル戦でハットトリックし連覇に貢献した。1メートル82、76キロ。


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