サッカーダイジェスト 2019年11/14号 【特集】 2019年 J1&...
◆スペイン2部B第13節(17日、ヨハン・クライフ・スタジアム)バルセロナB3―3コルネリャ
【バルセロナ(スペイン)17日=豊福晋】バルセロナBのFW安部裕葵(20)が、コルネリャ戦でリーグ戦初ゴールをマークした。
3トップのセンターFWで先発。1点リードの前半23分、味方のこぼれ球を後方から走り込み、左足で押し込んだ。待望のリーグ戦初ゴールに右拳を握りしめ、ガッツポーズ。チームメートから囲まれて祝福された。
DFラインの裏のスペースを狙いながらも、機を見て中盤に下がるなど自在に動きプレー。後半22分には右サイドをドリブル突破し、たまらず相手に倒される場面もあった。同25分からは左FWでプレー。同33分には、スタンドからの拍手を浴びながらベンチに下がった。
13日のカルタヘナとの慈善試合ではトップチームデビューを飾り、持ち味のドリブルで積極的に仕掛けるなど好印象を残した。今回のU―22日本代表の広島合宿には招集されなかったが、着実に成長を遂げている。
試合後、安部の一問一答。
―勝てた試合だったが、結果をどう捉える?
「勝ちたかったですね、特に自分のゴールというよりはチームが勝てなかった悔しさの方があります」
―ゴールシーンについて。
「最初、(抜け出した)ペレスがオフサイドかなと思っていたが、そのまま流れたので、後ろをついて行ったらボールがきたのでよかったです」
―FWとしてゴールという結果は自信につながる?
「そうですね。数字にこだわってやっていくべきだと思うし、自分のコンディションが悪い時でも得点できれば、波なくプレーすることが可能なので、その意味でゴールとアシストはこだわるべきだと思います」
―センターFWやサイドをそつなくこなしている。
「今日は左サイドに入ったアレックス(コヤード)が左利きで、試合中に『中でプレーしたい』と言っていたので、うまく変わりながらやろうと話した。それでああなった。みんな中で受けるのが好きなので、外にはる選手や、誰かが抜ける動きだったり、スペースを空ける動きをしなければならない。それを求められているのが僕の役割かなと思います」
―得点までは長かった?
「いや、何も考えていなかったです。早く取れればいいなとは思ってましたけど、長くなろうが自分のコンディションを落とさずにやることが大事なので。常にひたむきにやることがサッカー選手は大事だと思います」
―裏を狙いながら、機を見てポジションを下げ中盤を助けた。
「チームメイトが困っていなければ、僕は常に前線にはっていてもいいかなと思いますけど、チームメイトが困っていたり、相手が前から来た時はいったんボールを収めるプレーも必要なので、そのときは前線から落ちてポゼッションに参加したりする。それは自分で考えながらやってます」
―コンディションは?
「体は動きますし、問題はないです」
―削られている場面も多かった。
「大丈夫です。あたりがきつくなってきた? それは動き出しだったりポジションでカバーできるものだと思う。球際というのは自分もやりにいくくらいじゃないといけない。痛みは仕方ないので、痛みに強くなればいいと思います」
―以前からチームと連携面を高めていきたいと言っていた。
「そうですね、数ヶ月このチームでプレーして徐々に良くなっていますし、今後もっと良くなっていくと思うので、自分自身にも、チームメイトにも期待しているし、周りの期待に応えられるように自分が表現できればいいと思います。コツコツ頑張っていきます」
◆バルセロナBの安部裕葵がリーグ戦初ゴール! 「コツコツ頑張ります」(報知)