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2019年3月28日木曜日

◆柴崎が見つけた今後へのヒント「リスクをかけない戦いとスピーディーな展開をバランス良く」(ゲキサカ)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


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[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 傍から見れば、攻めあぐねた60分間と躍動した30分間と捉える向きがあるかもしれない。力を出せなかった新戦力とさすがの“三銃士”という切り取り方もそうだ。しかし、後半24分からピッチに立った日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)の目には、決して単純に映った試合ではなかった。

「チーム全体としての勝利。前半にボールを動かして後半に相手が落ちたところでフレッシュな選手が仕留めた。前後半に分けて考える必要もないし、交代選手の部分で考える必要もない」と、90分間を俯瞰した。

 そして「前半は相手がコンパクトにハードワークしてきた。勤勉さもあった。FWも追っていたので、そういったところで苦戦した。僕らが入ったところより全然難しい状況だった」と見解を加えた。

 今後の戦い方への手がかりを見つけた試合でもあった。それはゲームコントロールの部分や、得点の取り方だ。試合の組み立てについては「個人的には前半のようなリスクをあまりかけない戦いと、後半のようなスピーディーな展開をバランス良く使い分けて試合を進めたいと思っている」と語り、ゴールの奪い方についてはパターンを持つことの重要性を挙げる。

「プレーの再現性という部分ではまだまだ。個人のアイデアに頼っている。決まったルールやパターンの中で、もう少し個人のアイデアを出せれば良いのではないか。攻撃のパターンを一つ二つ持っていたらさらにゴール前で得点チャンスが増えるのではないかと思う」

 柴崎自身は後半24分にピッチに立ったあと、効果的なポジショニングとクサビのパスで前線を活性化させた。「今日の(橋本)拳人やコロンビア戦の(山口)蛍くんは後ろに重ためのポジションを取ることが多いので、なるべく僕のところが(前線に)付いていってリンクマンの役割を果たさないといけないかな。彼らのショートカウンターのスピードは魅力的だけど、僕らボランチやサイドバックが付いていって2次攻撃ができるような立ち位置にしたい」。丁寧な言葉で説明した。

(取材・文 矢内由美子)





◆柴崎が見つけた今後へのヒント「リスクをかけない戦いとスピーディーな展開をバランス良く」(ゲキサカ)





◆小笠原満男に『アントラーズ功労賞』、18人目の受賞者に(ゲキサカ)



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 鹿島アントラーズは27日、小笠原満男氏(39)に『アントラーズ功労賞』を授与することを発表した。4月5日に行われるJ1第6節・名古屋戦のキックオフ前に授賞式を予定しているという。

 アントラーズ功労賞とは、クラブの発展に寄与した人物をたたえるため2008年に制定された賞。これまでジーコ氏やアルシンド氏、中田浩二氏らが受賞しており、小笠原氏は18人目の受賞者となる。

 授賞理由についてクラブは「『ゴールデンエイジ』と呼ばれた1998年加入組の1人で、計17個の主要タイトルをクラブにもたらした。司令塔として試合の流れを的確に読む能力に秀で、1999年のワールドユース選手権では準優勝に貢献。ワールドカップは2002年と2006年に2大会連続出場を果たした。2006年のイタリア・メッシーナ移籍を経て、2007年アントラーズ復帰を果たし、以降は攻守の要となるボランチを主戦場にチームをけん引。クラブ悲願のAFCアジアチャンピオンズリーグ果たした2018年にスパイクを脱いだが、今季からアカデミーアドバイザーに就任し、今なおクラブに尽力し続けている」と説明している。

 以下、アントラーズ功労賞受賞者(五十音順)

秋田豊
新井場徹
アルシンド
オズワルド・オリヴェイラ
黒崎久志
ジーコ
ジョルジーニョ
相馬直樹
ダニー石尾
トニーニョ・セレーゾ
中田浩二
名良橋晃
長谷川祥之
ビスマルク
本田泰人
宮本征勝
柳沢敦




◆小笠原満男に『アントラーズ功労賞』、18人目の受賞者に(ゲキサカ)





◆昌子源、南米選手権出場に意欲「出たい気持ちはもちろんある」…フランスへ出国(報知)



昌子源 Gen.Shoji


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 国際親善試合ボリビア戦(1○0・ノエスタ)から一夜明けた27日、日本代表DF昌子源(トゥールーズ)が関西国際空港からフランスへ出国した。

 地元の神戸で行われたボリビア戦では出場機会がなかったが、22日のコロンビア戦(0●1・日産ス)ではロシアW杯のベルギー戦以来となる代表のピッチへ。「森保監督の戦術だったり、自分の役割を確認できた」と手応えを口にした。

 センターバック(CB)のポジションでは、アジア杯でDF冨安健洋(シントトロイデン)が台頭。ボリビア戦ではDF三浦弦太(G大阪)とDF畠中槙之輔(横浜M)のコンビが持ち味を発揮した。主将のDF吉田麻也が不在の中で“CB戦国時代”の様相は深まったが、今夏に加入したトゥールーズで定位置を獲得し、異国で経験を積む昌子も黙ってはいられない。日本代表が招待参加する6月の南米選手権(ブラジル)にも「出たい気持ちはもちろんあります。クラブとしっかり話さないといけない。(代表に)拘束権がないとも聞いているので。まだクラブとはその話はしていないので、これからしていければと。選ばれる選ばれないもあるし、まずは帰って試合に出ることが一番」と意欲を示した。





◆昌子源、南米選手権出場に意欲「出たい気持ちはもちろんある」…フランスへ出国(報知)





◆トゥールーズ・昌子源が出国、代表を振り返り「自分の役割を確認できた」(サンスポ)



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 フランス1部、トゥールーズのDF昌子源(26)が27日、日本代表の活動を終えて日本を出国した。

 森保一監督(50)が代表監督に就任して以来、初めてとなる代表招集。キリンチャレンジ杯で22日のコロンビア戦(日産)に先発フル出場した。試合には敗れたが「森保さんの戦術だったり、自分がどういう役割なのか確認できた。(香川)真司くんたちと下の世代の選手とのパイプ役をやりたいと思っていたし、プレーのことはなしにしても、いい代表だった」と振り返った。

 また、6月に控えるコパアメリカについて「もちろん出たいけれど、拘束権がないというのも聞いている。これからクラブとしっかり話していきたいと思います」と前向きな姿勢を示した。




◆トゥールーズ・昌子源が出国、代表を振り返り「自分の役割を確認できた」(サンスポ)






◆初先発は悔しい途中交代…安西「仕事はできなかった」(ゲキサカ)



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[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 初先発はほろ苦い途中交代に終わった。22日のコロンビア戦(●0-1)に後半44分から途中出場し、A代表デビューを果たした日本代表DF安西幸輝(鹿島)が左サイドバックで代表初先発。果敢な攻撃参加を見せるも得点に絡むことはできず、0-0の後半28分に交代した。

「僕に求められているのは攻撃でゴールやアシストをすること。それがなかったから仕事はできなかった」。後半に入ると、MF乾貴士とのコンビネーションも徐々に深まり、何度かクロスを上げる場面までいったが、ゴール前の味方には合わなかった。

「後半は乾くんがタメをつくってくれて上がれたけど、前半から上がれるようにしたい」。不完全燃焼の途中交代。「この一回のチャンスをモノにしないといけないということは痛感している」と悔しさをにじませた。

「この10日間の合宿をこの先の自分の成長につなげていけるようにしたい。この経験を無駄にしないために、チームに帰って考えながらやりたい」。DF長友佑都やDF酒井宏樹ら主力が招集を見送られた中での代表初招集。生き残りへチャンスを与えられながらアピールし切れず、反省の言葉が続いた。

(取材・文 西山紘平)

◆初先発は悔しい途中交代…安西「仕事はできなかった」(ゲキサカ)





◆「今後の出場機会を願うしか…」と憂いた選手は? 英記者がボリビア戦“先発11人”を採点(FOOTBALLZONE)






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途中出場の中島が決勝弾を奪い、日本がボリビアに1-0勝利

 日本代表は26日、ノビエアスタジアム神戸でボリビア代表との国際親善試合に臨み、1-0で勝利を収めた。22日に0-1で敗れたコロンビア戦から先発メンバーを総入れ替えし、最前線にFW鎌田大地(シント=トロイデン)が入り、トップ下には背番号「10」のMF香川真司(ベジクタシュ)が配置された。試合の主導権を握りながら相手の守備を崩せない展開が続いたが、後半31分に途中出場のMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)が決勝ゴールを奪った。

 これを受け、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、ボリビア戦の先発11人を10点満点で採点。MF小林祐希(ヘーレンフェーン)とMF乾貴士(アラベス)に最高評価となる8点を与えた一方、右サイドで出場したMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)には「今後も出場機会が訪れることを願うしかない」と厳しい評価を下している。

   ◇    ◇

■ボリビア戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)

【GK】
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台) 6点
ボリビアが攻撃面でがっかりだったこともあり、試される場面がほとんどなかった。森保監督はこの日の彼のパフォーマンスから得た情報はほとんどなかったことだろう。

【DF】
西 大伍(ヴィッセル神戸) 6点
西にとっては比較的静かな試合となった。前半は守備に重点を置いたポジショニングだったが、後半は攻撃に加担するべく思い切って前へと出ていた。

三浦弦太(ガンバ大阪) 6点
G大阪のCBは手堅いパフォーマンスだった。比較的限られたボリビアの攻撃に対し、トラブルはほとんどなかった。

畠中槙之輔(横浜F・マリノス) 6点
トラブルフリーなデビューを飾った。横浜FMの選手は三浦の隣で快適そうに見えた。 

安西幸輝(鹿島アントラーズ) 7点
ピッチの高い位置からプレッシングをかけ、オーバーラップで乾へのサポートを提供していた。鹿島でプレーしている姿を見せた。素晴らしいパフォーマンスだった。

香川は「腕に巻いたキャプテンマーク通り、見本のようにチームを引っ張っていた」

【MF】
小林祐希(ヘーレンフェーン) 8点
母国での先発出場は印象深いものとなった。守備陣の前でボールを動かしテンポを作っている時も、攻撃の組み立てに加わっている時も、彼は幸せそうだった。

橋本拳人(FC東京) 7点
FC東京のMFは日本で達成感ある先発出場を飾った。小林との連係も良好で、パートナーの攻撃参加を促していた。

宇佐美貴史(デュッセルドルフ) 6点
森保監督が指揮官を引き継いでから初先発となったが、右サイドで静かなアピールとなった。今後も出場機会が訪れることを願うしかない。

香川真司(ベジクタシュ) 7点
トルコのゲームメーカーは見事なパフォーマンスだった。腕に巻いたキャプテンマーク通り、見本のようにチームを引っ張っていた。彼は南野を定位置から押し出す十分な働きを見せただろうか?

乾 貴士(アラベス) 8点
試合を通して十分に活発的なパフォーマンスだった。彼が左サイドに立っている時は相手に真の脅威をもたらし、特に安西との連係は光っていた。

【FW】
鎌田大地(シント=トロイデン) 7点
初先発でハードワークし、時たま立ち位置から離れてみたり、ボリビア守備陣とのバトルを見せていた。しかし、乾から供給された絶好のチャンスをふいにしてしまった。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)







◆安西幸輝と内田篤人の逸話「小6の時、僕が手を挙げて」(サカノワ)






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鹿島の大先輩を心から慕う理由。質問した内容は覚えていないけれど――。

 今回のキリンチャレンジカップ3月シリーズで、鹿島アントラーズのDF安西幸輝が日本代表に初めて招集され、コロンビア戦(●0-1)で途中出場からデビューを果たし、ボリビア戦(〇1-0)では先発出場を果たした。23歳のサイドバックは、国際Aマッチの出場数「2」を記録した。

 安西は東京ヴェルディの下部組織からトップチームを経て、昨季、鹿島に加入した。ただ、安西が鹿島に関心を持つキッカケとなった出来事は、かなり過去にあった。そこに安西が心から慕ってきた大先輩である内田篤人が登場する。今季鹿島の主将に就任し、今日31歳の誕生日を迎えたクラブの新たな象徴と言える存在だ。

 今から11年前、安西と内田の初対面は、意外な場面で実現している。そのエピソードからも、安西が内田の“舎弟”だと自負する理由が見えてくる。

 安西が小学6年生の時、茨城県鹿島ハイツスポーツプラザで開催された関東トレセンに参加していた。その会場に、スペシャルゲストとして、鹿島の内田と興梠慎三(現・浦和レッズ)が訪れていたのだ。そして行事が終わったあと、子供たちからの質問コーナーが設けられた。ちょうど内田が日本代表にコンスタントに呼ばれ始めた頃だ。

「質問がある人?」と内田が子供たちに振る。

「はい!」

 真っ先に手を挙げたのが安西少年だった。

 すると内田から「すごい! 安西くんのように、そうやって最初に手を挙げられることは、とても良いことだよ」と褒められた。

 憧れの選手が、自分の名前を呼び返して褒めてくれた。安西はそれだけで、たまらなく嬉しかった。

 安西は当時のことを次のように振り返っている。

「内田さんはきっと、覚えていないと思います。ただ、いったい何を質問したのか、そこが抜け落ちているんですよ」

 肝心の「質問内容」は覚えていない。ただ、声を掛けられたことが貴重な思い出になり、その頃から内田が憧れの存在になったという。

 ふたりは2018シーズン、安西は東京Vから完全移籍で、内田はユニオン・ベルリンからの復帰で、時を同じくして鹿島のユニフォームを着ることになった。

「あの時から、ずっと憧れてきました。僕は左右の両サイドバックができるので、どちらでも試合に出たい。内田さんから盗めるところは山ほどありますので、そこをしっかり自分のプレーに還元していきたい」

 昨年の加入直後、安西はそのように決意を示していた。

 初対面から10年を経て鹿島ファミリーとなったふたりが互いを高め合うようにして、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇も果たした。そして安西は「アントラーズのサイドバックは花形のポジション。どの年代にも素晴らしい選手がいました。そういった選手たちを越えないと、チームとして強くなっていかない。僕自身もよく分かっています。やらなければいけないことがたくさんあるので、自分の課題と向き合っていきたい」と、『鹿島のサイドバック』としてプライドを培いながら、内田の背中を追いかけてきた。

 今季は二人でピッチに立つ機会も増えてきた。持ち味も個性も異なるが、安西は「まだまだ足元にも及ばない」と変わらず内田の技を盗もうと必死だ。

 二人が鹿島で再会したことは「運命」とも言える。ただ、その鹿嶋市のイベントに、主力である内田と興梠を派遣しているあたり、鹿島の「戦略」も見えてくる。もちろん安西をその時から狙っていたわけではない。ただ、そういったイベントでさえ、将来的に鹿島を強くする、勝つチームになっていくためのチャンス(かもしれない)と捉え、チームを代表する選手を送り込んでいる。クラブに関わるスタッフ全員が「勝つ」ために微に入り細を穿つ――鹿島の徹底された哲学が、内田と安西をつないだと言っていいかもしれない。

 何より、安西少年の心を一瞬で掴んだ内田の所作は一流だ。そして今度は安西が鹿島の一員として、さらに夢を与える存在にもなっていく。第2の「内田&安西」の関係のような、今度は安西の”舎弟”がいつか誕生するかもしれない。

※昨年2月2日に掲載した記事をもとに再構成しました。

取材・文:塚越始 
text by Hajime TSUKAKOSHI


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◆安西幸輝と内田篤人の逸話「小6の時、僕が手を挙げて」(サカノワ)