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2020年1月9日木曜日

◆鹿島移籍も「満足している場合じゃない」。新戦力・永戸勝也はレギュラー定着に意欲(サッカーダイジェスト)



永戸勝也 Katsuya.Nagato


サッカーダイジェスト 2020年 1/9号 [雑誌]


「まだまだ上を目指せると思う」

 1月8日、鹿島アントラーズが2020年シーズンに向けて始動した。ザーゴ新監督ほか、ブラジル人の新助っ人はビザの関係で来日が遅れており、数人の選手は宮崎キャンプ中から合流する予定で、この日は10数人のみでのトレーニングとなった。

 やや寂しい人数でのスタートとなったが、その中で何人かの新戦力の姿もあった。ベガルタ仙台から完全移籍で加入した永戸勝也もそのひとりで、「僕自身、移籍は初めて」だけに、少なからず不安はあったようだが、「もとからいる選手たちはみんな優しいですし、新しく入った選手ともうまくコミュニケーションは取れている」だけに、問題なくチームに溶け込めそうだ。

 セットプレーやクロスで威力を発揮する精緻な左足のキックを持ち味とし、攻撃センスに溢れるSBだ。鹿島では左SBでの起用が濃厚だが、このポジションは昨季、レギュラーが定まらず、CBの町田浩樹が重用されるなど、チームの泣き所のひとつでもあった。当然、永戸にかかる期待は小さくない。

 本人もレギュラー奪取に向けて意欲を燃やす。

「去年、10アシストを記録して、こういうチャンスを掴めた。そこで満足している場合じゃないですし、まだまだ上を目指せると思う。もちろん、スタメンに定着してやろうという気持ちで来ています」

 新天地での初日。「伝統のあるチームに自分がいるのも、違和感でしかない」と謙虚に語るが、永戸自身のモチベーションはすこぶる高く、タイトルを義務づけられたチームでいかなる成長を遂げるかは楽しみな部分ではある。

「早く馴染んで、まずは(ACLの)プレーオフで勝てるように準備していきたい」

 ポテンシャルを秘めた24歳のチャレンジに注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


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