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2020年3月29日日曜日

◆鹿島「32選手の最新市場価格ランキング」 日本代表FW上田が“5倍増”、内田らベテラン勢下落(FOOTBALLZONE)






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【J1クラブ別推定市場価格|鹿島編】チーム総額は昨季から約3億円アップ、的確な戦力補強に成功


 新型コロナウイルス感染拡大の影響により中断されている今季のJ1リーグは、5月9日からの再開を目指している。現状は第1節しか行われておらず、新チームの戦力をしっかりとチェックできていない人も多いだろう。待ち遠しい再開までの時間を利用し、改めて新チームの戦力分析をしてみたい。

 今回は視点を変えた分析で、ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の市場価格を調査し、各チームの価値を推し量る。現在、同サイトが発表する市場価格最高額の選手は、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペで2億ユーロ(約240億円)となっている。このことからも分かるように、この市場価格とは“推定移籍金”に近い意味を持つ。

 しかし、実際の移籍金は年齢や契約内容などの条件によって決められるので、この市場価格がその選手の移籍金を示すわけではない。あくまでも、その選手の価値を測るために評価を数値化したものだ。とはいえ、その市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストはJリーグ公式サイトを参照)。


■鹿島アントラーズ(昨季3位)
選手市場価格総額:28億5000万円
チーム内最高額選手:土居聖真(2億7600万円)


 昨季は終盤に失速したイメージのある鹿島アントラーズだが、選手市場価格総額の推移がそれを示している。1年前の2019年シーズンが開幕した頃のチーム総額は30億1200万円だった。それに対し、夏の移籍期間を終えた9月の総額は25億3200万円と大幅に下落。MF安部裕葵(バルセロナB)、DF安西幸輝(ポルティモネンセ)、FW鈴木優磨(シント=トロイデン)ら主力放出後の穴を埋められなかった。今季はシーズン前に積極的な補強を行い、選手市場価格の総額を約3億円上げて28億5000万円とし、戦力のかさ増しに成功したと言えそうだ。

 選手個人の市場価格を見ると、FW伊藤翔(1億5600万円/6位タイ)、MF遠藤康(1億4400万円/8位タイ)、GKクォン・スンテ(9600万円/13位タイ)、DF内田篤人(7200万円/16位タイ)、DF山本脩斗(5400万円/22位)、GK曽ヶ端準(600万円/26位タイ)のベテラン勢が価格を落としている。一方、若手選手の価値は上昇。DF町田浩樹(8400万円/15位)は2倍強、FW上田綺世(6000万円/19位タイ)は5倍、MF名古新太郎(4800万円/23位タイ)も5倍強と大幅に価値を上げており、世代交代が進んでいることが窺える。


土居と三竿の2人が2億円超え、新戦力4人も1億円台


 チーム内の最高額はMF土居聖真で2億7600万円、次いでMF三竿健斗が2億1600万円となっている。この2億円超えの2人には、それぞれ攻守のリーダーとなることが求められ、市場価格どおりの活躍ができるかによってチームの成績が左右しそうだ。

 新戦力は、昨季に最後まで悩まされたサイドバックを中心に補強を進めている。ベガルタ仙台から移籍したDF永戸勝也も、湘南ベルマーレから来たDF杉岡大暉もその価値を上げ、ともに1億2000万円(10位タイ)と高評価。価格に見合った活躍を見せられるか注目される。

 その他の新戦力は、FWエヴェラウドとDF奈良竜樹の評価が高い。メキシコのケレタロから移籍していたエヴェラルドは3位タイの1億8000万円、川崎フロンターレから加入した奈良は10位タイの1億2000万円と値付けされている。

 鹿島がタイトルを奪還する鍵は、世代交代となりそうだ。若手が台頭して市場価格ランキングをひっくり返すようになれば、自ずと満足のいく成績を得られるはずだ。