サッカーの泣ける話 [ 別冊宝島編集部 ]
「明治安田生命J1、川崎2-1鹿島」(4日、等々力陸上競技場)
約4カ月ぶりの再開となったリーグ戦で破れ、鹿島が開幕連敗を喫した。今季初出場となった右サイドバックのDF内田篤人は、クロスをヘディングでクリアをしようとした際に頭上を抜かれてしまう、いわゆる“かぶる”状態になってしまい、2失点目に直結。このプレーを悔やんだ。
試合開始直後の前半2分、川崎のセットプレーからの流れで、谷口に決められた。オフサイドのようにも見える状況だったが、審判はゴールを認めた。
前半30分には、川崎・家長からのクロスに対して内田は遠いサイドで処理しようとしたが、頭上を抜かれてしまいボールは長谷川へ。そのまま決められた。
直後の前半32分にはレアンドロダミアンのオウンゴールがあり鹿島は1点を返したが、同点にはいたらなかった。内田は後半15分にDF広瀬と交代。ザーゴ監督は試合後、右サイドの攻撃がうまくいっていなかったことを理由に挙げた。
試合後のウェブ会見で内田は約4カ月の中断から再出発を迎えたことに、「僕らで止めない。Jリーグを」と、改めて決意を新たにしつつ「その中で内田が前半、あーっていうのをやっちゃいましたけど」など、がっくりとうなだれた。内側にポジションをとっていたレアンドロダミアンに気をとられたようで「目に入ったんだよ。俺は」と自分へのいらだちを試合を振り返ることで整理しようとしていた。