前節の湘南ベルマーレ戦。アディショナルタイムにファン アラーノの決勝ゴールが決まると、後ろから攻撃の様子を見守っていた関川郁万は、両手の拳を握りしめ、大きくガッツポーズをした。
「うれしかったというのが一番ですね。「最後まで諦めるな」と言っていたので、そういう最後の最後で点を取ることができて、すごくうれしかったです」
試合は簡単ではなかった。カウンターを狙ってくる相手に対し、後半は何度も決定的な場面をつくられてしまった。ゴールを守るCBとして、一つのミスも許されない緊迫した状況が続いた。
「結構きつかったですね。前半とかはパスミスが全体的に多かったので、そこからショートカウンターされる場面というのが多かった。0-0だったので失点したら負けてしまうことが分かっていた」
1点でも取られれば相手は自陣に引きこもってしまう。それを耐えつつ最後の最後にゴールを奪ったからこそ、喜びもひとしおだった。
チームは7連勝と波に乗るがまだまだ足りないと関川は感じていた。「前半戦で取りこぼした勝点をいまはまだ取り返してはいないと思う」と話す。
そして8連勝を狙う大分トリニータ戦は、DFの中心を担う犬飼智也が累積警告による出場停止。関川にかかる期待も大きくなる。前回の大分戦はベンチから様子を眺めていた。
「この前の大分戦も前半の入り方が悪かったと思う。その時期は前半の入りとか、後半の入りとか、そういうところの失点が続いた試合が多かった。やられそうなところだったり、危なそうなところを気を付けながら、まずは自分のところで1対1で負けなければ失点することはないと思う。そういう意識を強く持ってやっていきたい」
8月以降、関川が出場した公式戦はいまのところ8勝2分と負け知らず。2年目のCBが今節も勝利へと導く。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第19節
9月27日(日)17:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 大分トリニータ
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