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2020年12月9日水曜日

◆ブレーメン、そして日本代表の攻撃の核FW大迫勇也が語る自分の仕事「周りと同じことをしても意味がない」(超WORLDサッカー!)






日本代表のエースストライカーとしての重責を担い、所属のブレーメンでも攻撃の核として活躍するFW大迫勇也が、チームの現状や新型コロナウイルス(COVID-19)の影響などを語った。

2014年1月に鹿島アントラーズから海を渡り、1860ミュンヘンへと完全移籍した大迫。ドイツ2部からのスタートとなった海外でのキャリアだが、その後ケルンでのプレーを経て、2018年7月からブレーメンでプレーする。

屈強なディフェンダーを相手に体を張り続けて最前線でプレーする大迫は、2020-21シーズンのブンデスリーガを放送する『スカパー!』のインタビューに応じ、ブレーメンでの戦いぶりを語った。

昨シーズンに続き、今シーズンも新型コロナウイルスの影響で様々な措置を取りながらの戦いとなっている中、ブレーメンは10試合を終えて勝ち点11の10位に位置している。

大迫はチームの現状について「チームとしては、しっかりと勝ち点を積み重ねて来れているので、これを続けることですね」とコメント。「あとは勝利が欲しいです。しっかりと勝ち切れるようにしていかないと、これからはいけないと思います」と語り、2勝5分け3敗と引き分けが多いここまでの戦いを振り返った。

個人としては開幕戦のヘルタ・ベルリン戦で先発出場を果たすも、低調なパフォーマンスによりハーフタイムで交代。続くシャルケ戦は終盤の途中出場に終わると、第3節、第4節は欠場した。

その後は先発や途中出場を繰り返す中、まだゴールが無い状況。自身のパフォーマンスについては「個人的には、なかなか自分が思っているところで使ってもらえない時期が続いたので、そこをしっかりと改善しながら。しっかりと違いを作れるように、自分じゃなきゃできない仕事をしっかり意識しながら取り組んでいます」とし、中盤やサイドでも使われることが多い中でも、自身の役割を果たしたいと語った。

そのブレーメンだが、大迫の加入2年目となった2019-20シーズンは苦しい戦いが続く。大迫は第2節でシーズン初ゴールを奪い、続く試合では2ゴールを記録し、順調なスタートを切っていた。しかし、その後にハムストリングを負傷。1カ月半程度で復帰するも、その後はなかなか結果を残せず。チームも勝てない時期が続き、苦しいシーズンとなる。

最終的には自動降格圏を免れ、17位でシーズンを終えることになり、その後の入れ替え戦で2試合を引き分けたものの、1部残留を果たしていた。

昨シーズンについては「もちろん、しっかりと最後まで戦い切るというところは昨シーズン見せられたと思いますし、そこで自分の存在感を高められたところはあると思うので、そこプラス、今シーズンはしっかりと積み重ねていければと思います」とコメント。昨シーズンよりも結果を残したいと意気込みを語った。

ブレーメンでは2シーズンで14ゴールを記録。日本代表としてもゴールを求められている大迫だが、得点を決める上での意識することについては、ドイツと日本のサッカーが違うことで変化したという。

「サッカーが違いますから、1人1人の走る、止まる、当たるというのが日本とは一つレベルが違うかなと感じます。その中で自然とスピードが早くなります」

「周りと同じことをしても意味がないので、チームの中でしっかりと自分が違いを作って、点数を獲る、点に絡むという部分は常に意識しています」

ブレーメンでは、センターフォワード以外にもトップ下やウイング、セカンドストライカー、サイドハーフなど、多くのポジションでプレーしている大迫。従来のセンターフォワード以外でプレーすることもプラスに働いているようだ。

「(影響は)かなりあります。センターフォワードでずっとプレーし続けることは重要だと思いますし、真ん中でプレーすることが僕の強みだと思います」

「ただ、僕が他のポジションで出た時に、こういったところにいて欲しいなというのは凄く感じる」と周りの選手に感じることがあるとコメント。「そこはポジティブにしっかり与えられたポジションをしっかりとこなすように考えています」とし、フォワードとの関係を含めて、しっかりと出場するポジションの役割を全うすることを考えていると語った。

大迫はこの他にもインタビューでは新型コロナウイルスによる影響や日本代表戦についての質問にも回答。その模様は、12月8日(火)の24時から『ブンデスリーガマンスリープレビュー Pre Meister #4』で放送。無料放送なので是非チェックしてはいかがだろうか。


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◆ブレーメン、そして日本代表の攻撃の核FW大迫勇也が語る自分の仕事「周りと同じことをしても意味がない」(超WORLDサッカー!)





◆自分一人でできる技を磨いても「サッカー」は上手くならない。技術より相手の気持ちを考えられる子が良い選手とされるワケ(サカイク)






リーダーシップというと、以前は付いて来い!という強い人物像を描きました。今は仲間と協力しあえる、人のことを気遣うことができる、フォローし合える人のことだとサカイクキャンプのライフスキル講習では伝えています。

サカイクキャンプではリーダーシップとは「相手の立場に立って行動できること」を念頭に子どもたちと接しています。キャンプを過ごす中で子どもたちがどう変わるのかを菊池健太コーチに聞きました。
(取材・文:前田陽子)


■強いキャプテンシーから気遣いの人へ。リーダーシップ像が変わった


「リーダーシップ」というと保護者世代のみなさんは、強い精神でみんなを引っ張る、組織の上に立つといった、強さや行動力、対人コミュニケーションに長けた人だとイメージする方もいるかもしれません。

サッカーでいうと、うまい子がキャプテンのように指示を出すようなことを考えるかと思いますが、じつはサカイクキャンプに参加する子たちは、自分から前に出て思いを伝えることが苦手な子が多いのだと菊池コーチは言います。

元日本代表の中田英寿さんや本田圭佑選手のような、強い意志で選手を鼓舞するようなリーダー像もありますが、現在のリーダーシップは協力し合え、人のことを気づかうことができ、互いをフォローし合える人だとサカイクキャンプのライフスキル講習では伝えています。

1人でみんなを引っ張り、重責を一身に担うのではなく、自分の得意分野は精一杯頑張って、不得意なところはできる子に任せて協力して勝利を目指す、そんな人が現代のリーダーシップと考えているのです。

元鹿島アントラーズの内田篤人さんも「プレイ中の気配りが大切」だと言っていましたが、近年はJFAのトレセンでも同様で足元の技術だけでなく、気配りのできる子が評価されています。
菊池コーチはこんなエピソードを教えてくれました。

以前、サカイクキャンプの練習中にコーチやトレーナーさんが重いジャグを抱えているのを手伝ってくれた子がいたそうです。その子はピッチの中でリーダーシップをとるような子ではなかったそうですが、そういうことも素晴らしいいリーダーシップだとコーチたちは考えているのだそう。

「相手の立場に立って行動してくれることもリーダーシップだよ」と、みんなの前で伝えるとその子は嬉しそうな表情を見せ、同時に自信もついたようだったとコーチは振り返ります。

自発的に行った行動を褒められ、認められて、「こういうこともリーダーシップなんだ」と気が付いたその子は、以降の練習中も少しずつ声が出せるようになったそうです。


■思いは伝えなければ、伝わらない。そのために自信をつける


もちろん旧来の「言葉や行動でみんなを引っ張るリーダーシップ」も発揮できればいいのですが、できない子の方が圧倒的に多いものです。

思いはあってもどう伝えたらいいのかわからないのです。でも、大人やまわりの人が行動や言葉を認めて評価することで、自信が付きます。

そうすると自信をもってプレイができて、自信をもって話せるようになると菊池コーチ。些細な事でも認められる、受け入れられることで、その自信が人に思いを伝えることの糧になるのだそうです。

ですが、すべてを褒めたたえればいいのではなくメリハリが必要なのだそう。

「褒めて伸ばすことはいいと思いますが、今の子はどんなプレーでも褒められているので、その子の『特にいいところ』を指導者に伝えてもらっていないように感じます」と語るコーチ。

「幼少期から始める子が多いので何となくサッカーはうまくできている子は多いです。キレイにボールもつながるし、サッカーの形はできています。けれど、そういった足元の技術だけでなく自分の考えを持ってプレイの意図は何なのか、『僕はこうしたい』ということを伝えることがサッカー選手には大切だと考えます。それを伝えることで仲間からも意見が出て、前向きな話にしようというコミュニケーションになります。リーダーシップもそうですが、まずは自分の思いを伝える力が大事だと思います」と、サッカーではボールコントロールだけではなく、自分の考えを伝えることが重要なのだと教えてくれました。


■自分を知ることで自信がつき、積極的にプレイできるようになる


サッカーの技術向上と自信はリンクします。

サカイクキャンプでは、例えば守備の時に、積極的にボールに向かって行けたことを良かったと認めたうえで、「行き過ぎると抜かれるから、どこまで追うかタイミングがポイントだよ」などと具体的なことを示すそうです。

すると子どもは、まず褒められたことで自信が付き、きちんと話を聞く耳が持てます。「頭の中で理解してトライ&エラーで続けてもらい、うまくいったところで褒めます。そこ子の判断を認めて、そのうえでチャレンジしようと言い続けることが大事」だと菊池コーチ。

サッカーはミスの多いスポーツなので、ミスは当然あるもの。たくさんのトライ&エラーが子どもたちに自信を与えることができるのです。

ライフスキルをキャンプに導入するにあたり、コーチたちはまず学ぶことからスタートしたそうです。

どうしたら子どもたちが心からサッカーを楽しめるんだろう、どうしたらいきいきした顔で過ごせるのか、子どもたちが考えながらプレイするようになるのか、どういう風に声をかけると子どもたちにわかりやすいのか、その辺りの考えを深めていったのだそうです。

以前はコーチたちそれぞれの感覚でやっていたことが、ライフスキルプログラムで共通認識ができたので、指導の中で同じワードが出てくるようになりました。そのおかげで、子どもたちも迷いなくキャンプを楽しむことができるようになったと感じるそうです。

「今の子はみんな技術がすばらしい」と技術面で以前よりうまい子が増えているとコーチは言います。

真似をすることが得意で、動画で見ているのかリフティングなどは低学年の子でも放っておいたらずっとやっているそうです。

ですが、キャンプが始まってサッカーをやったらうまくいかない子も多いのだとか。リフティングなど、ひとりで行う自分の世界ではうまくても、サッカーは人と関わって成立するスポーツなので、足元でボールを扱う個人の技術だけでは不十分なのです。

チームメイトがいて、対戦相手の仲間がいて、みんなで意見を出し合い勝ちに向かって協力する、本来のサッカーをサカイクキャンプで体験することができます。

自分で考え行動すること、上手くいかなくても再度チャレンジする姿勢、周囲の状況を理解し、自発的に協力できることは、サッカーのプレーにもつながっているのです。

家では親に甘えてしまって、指摘されるとふてくされてしまう子も、大好きなサッカーを楽しみながら過ごすキャンプでは、同じことをコーチに指摘されても素直に聞く耳を持てたりするもの。

サッカーも普段の生活でも一回り成長してほしいなら、この機会にサカイクキャンプに参加させてみませんか?




◆自分一人でできる技を磨いても「サッカー」は上手くならない。技術より相手の気持ちを考えられる子が良い選手とされるワケ(サカイク)