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2020年12月22日火曜日

◆浦和 神戸からDF西大伍獲り動く!来季巻き返しへ経験豊富右サイド補強(スポニチ)






 浦和が来季へ向けた補強の目玉として、神戸の元日本代表DF西大伍(33)の獲得に動いていることが20日、分かった。複数の関係者によれば移籍が実現する可能性は高いという。来季の巻き返しを図る上で右サイドは補強ポイントの一つ。実績、経験とも豊富な西に白羽の矢を立て、浦和らしい大型補強に動いた。

 西は鹿島時代の17、18年に2年連続でベストイレブンに選ばれ、18年にはACL制覇に貢献した。19年に神戸に電撃移籍し、今季も26戦に出場。足元の技術が高く主戦場の右サイドバック、サイドハーフに加え、ボランチなど複数のポジションをこなす。昨年3月にはJ発足後最長ブランクとなる2855日ぶりに日本代表としてボリビア戦にも出場した実力者だ。

 今季の浦和は10位に低迷。大量失点で崩れる試合も多く西の持つメンタルの強さも大きなプラス要素と言える。既にMF青木拓矢(31)はFC東京移籍が決定的、MF長沢和輝(29)も名古屋から正式オファーを受ける中で経験豊富で中盤でも柔軟にプレーできる西は貴重な補強となりそうだ。

 新監督にJ2徳島からリカルド・ロドリゲス氏を招へいする来季へ、既に大分のMF田中、湘南のMF金子、徳島のMF渡井、栃木のMF明本、琉球のMF小泉ら、20代の逸材獲得に向けた動きが活発化する中、今度はビッグネーム獲得の動きが判明。新生レッズの補強が着々と進む。

 ◆西 大伍(にし・だいご)1987年(昭62)8月28日生まれ、北海道出身の33歳。札幌の下部組織から06年にトップ昇格。新潟を経て11~18年まで鹿島でプレーし、昨季から神戸に移籍。Jリーグ屈指の右サイドとしてJ1通算332戦15得点の実績を誇る。日本代表でもザッケローニ、アギーレ、森保監督の下で招集された経験がある。国際Aマッチは2戦出場。1メートル78、74キロ。利き足は右。




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◆【セルジオ越後】「降格なし」で本当に良かったのか? 号泣する鹿島の選手や相模原の昇格ドラマに感じたのは…(サッカーダイジェスト)








やはり何かが懸かっているスリリングな勝負は見るほうも引き込まれる


 Jリーグは19日・20日に最終節が行なわれて、2020年シーズンのリーグ戦が幕を閉じた。新型コロナウイルスに振り回された1年は当初、全日程をこなせるかどうかも危ぶまれて、全体の75パーセントの試合を開催できればシーズン成立という条件が付けられていたけど、なんとか全日程を終了することができた。

 集団感染が発生したチームがあり、前例のない過密スケジュール、連戦も乗り越えてきた。それだけに、選手たちは本当によく“耐えた”と思うし、同時に負傷者もかなり目立ったシーズンだったね。とくにACL本選に出場したチームは、他の出場しないチームよりも過酷なスケジュールが組まれて、満身創痍の状態で大会に臨んだ。3チームともグループステージを突破したのは見事だったけど、結局勝ち抜くことはできず、イニエスタやディエゴ・オリヴェイラがひどい怪我を負って帰ってきたのは今シーズンの流れを象徴しているかのようだったよ。

 J1では川崎が独走で優勝した一方で、中だるみのような時期が長かったのも否めなかった。その原因の一端は、やはり「降格なし」とした大会方式の変更にあったと思うんだ。最終節の試合を見ていたら、改めてそんな思いを強くしたよ。鹿島は、セレッソとのホーム最終戦で引き分けて、ACL出場権を獲得する可能性が完全に消滅して選手たちは泣いていたし、J3では最終節での大逆転で相模原が昇格を決めるドラマがあったよね。

 やっぱり何かが懸かっているスリリングな勝負は戦っている選手たちにとって何よりも大きな経験となるし、見るほうも引き込まれるものだ。こういう試合を重ねて競争力を上げていかなければ、日本のサッカーはレベルアップしていかないんだ。

 とはいえ、来年のJ1は20チームに増えて、夏から秋にかけては、東京五輪やワールドカップアジア最終予選などもある。今年以上に選手たちにとっては厳しいスケジュールとなるかもしれないね。そうした中で、交代枠はまた3人に戻るようだし、降格も4チームになる。それなりに戦力を充実させて新シーズンに臨みたいのはどこも同じだろうけど、日本経済が大打撃を受けている中で、オフの補強もそこまで多くは望めないんじゃないかな。

 そうなると、Jリーグは真新しさのないキャスティングで、またどんぐりの背比べをしながら過密スケジュールを戦うことになる。川崎がACLに出場して今季のような強さを発揮できるのかはひとつの見どころになると思うけど、前年王者以外にも新たに話題を提供してくれるチームや、あるいは選手が出てこなければ、魅力に乏しいリーグになってしまう。競争力とスリルに満ちたリーグにしていくためにも、選手、クラブ、そしてJリーグ本部が危機感を持って来シーズンに臨んでほしいよ。


一時的な輝きだけでは人を引き付ける魅力にはならない


 リーグの魅力という意味では、やっぱり日本人のスター選手が必要だよ。マスコミによって意図的に作り上げられたものではなく、代表の定位置争いに食い込んでいけるような真に実力のある選手の台頭を望みたい。もちろん、近年はそういう活躍をした選手たちは(あるいは活躍する前から)、早々に日本を飛び立ち海外へ出てしまう。だから、Jリーグは毎年のように質の高いタレントを供給し続けなければいけないんだ。

 コロナ禍で若手にもチャンスがあると言われた今シーズンだったけど、結局今後の代表入りも予感させるような活躍を見せたのは三笘くらいだったよ。その三笘も、川崎で完全にレギュラーに定着したわけではない。来シーズン、定位置を奪って今季と同等以上の成績を残して、初めてチームの顔、あるいはリーグの顔になったと言えるんじゃないかな。

 だから、そういう意味では今シーズン、新たなリーグの顔になる可能性があったのはマリノスの仲川だったんだ。昨シーズンはMVPと得点王も取ってチームの優勝に大きく貢献した。でも、今季はまったく鳴かず飛ばずだった。スターというのは、やっぱり継続的に活躍してこそ、そういうステータスに認知されるもの。一時的な輝きだけでは、人を引き付ける魅力にはなっていかないよ。

 今年はやべっちFCが終了して、またひとつ地上波でのサッカー番組がなくなった。これを日本のサッカー界はどう捉えるのか。魅力があったら、テレビ局側にどんな理由があるにせよ、終了するっていうことはないよね。来年は五輪があって、ワールドカップ最終予選もある。これでコケたら、サッカーへの関心は一気にしぼんでいくよ。コロナのせいにして甘えられた部分も来年はシビアに見直していかなければ、サッカー界はいよいよ厳しくなっていくことを肝に銘じてほしいね。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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◆【J1採点&寸評】鹿島1-1C大阪|ドロー決着も熾烈なデッドヒートを制したのはセレッソ!最大の功労者は…(サッカーダイジェスト)






鹿島――終了間際の猛攻も叶わず、負けに等しい引き分け


[J1リーグ34節]鹿島1-1C大阪/12月19日(土)/カシマ


【チーム採点・寸評】
鹿島 5.5
ACL出場の可能性をつなぐには勝つしかなかった。83分に先制されたものの、その7分後にエースの一発で振り出しに戻す。終了間際の猛攻も叶わず、負けに等しい引き分けに泣く。

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
鮮やかなシュートによって失点したが、ハイラインの背後のスペースを適時カバーしつつ、79分の1対1のピンチでは身体を投げ出して止めた。

DF
6 永木亮太 5.5(64分OUT)
右SBとして高い位置取りをしながらクロスを供給するなど、積極的に攻撃に絡んでいく姿勢を見せたが、なかなか実を結ばなかった。

39 犬飼智也  6
攻撃時のセットプレーでは虎視眈々とゴールをねらった。こぼれ球に反応した後半アディショナルタイムのシュートは惜しくもGKの正面を突き、値千金の逆転弾とはならず。

28 町田浩樹 5.5
立ち上がりから天を仰ぐようなパスミスを繰り返してしまった。ドリブル対応も後手を踏むケースが散見され、“自分の間合い”で勝負できていなかった印象だ。

5 杉岡大暉 5.5
およそ2か月ぶりの公式戦。しかも試合直前のスタメン変更に伴い、急きょピッチに立った。実戦感覚を呼び覚ますまでに時間がかかるも同点ゴールへの足掛かりとなるロングフィードを送った。

MF
20 三竿健斗 5.5(78分OUT)
32分、ビルドアップ時のミスを挽回しようと手が出てしまい、警告を受ける。前半のうちに“2枚目か”と思われるような微妙なコンタクトもあり、その後、持ち前のアグレッシブさがトーンダウン。

4 レオ・シルバ 6
攻撃に有効なスペースを見つけられずに苦慮。業を煮やしたのか、自らドリブルで持ち込み、相手選手と正面衝突し、ヒヤリとするシーンも。


鹿島――「相手は引き分け狙いであることは分かっていた」と指揮官





MF
7 ファン・アラーノ 5.5(78分OUT)
右サイドで縦関係になる永木が前に出ていくぶん、自身のスタートラインはやや後ろめになったか。効果的な攻撃アクションを披露できないまま、ベンチに下がった。

8 土居聖真 5.5(78分OUT)
低調というわけではないが、何かを巻き起こすほどの起爆剤にもなりきれず、不完全燃焼か。モヤモヤを残した。

FW
9 エヴェラウド 6.5
前節の負傷のためにフェースガードを着用しての登場。同点ゴールを決める直前、バイシクルシュートを放ち、スタジアムを沸かせた。

36 上田綺世 5.5
この日は「彼の日ではなかった」ということか。ポストを叩いたり、GKの好セーブに阻まれたり、シュート6本も空砲に終わる。

交代出場
DF
22 広瀬陸斗 5.5(64分IN)
右サイドの攻撃を活性化するために投入されたが、得点に直結するようなイキイキとしたクロスは上げられなかった。

MF
25 遠藤 康  ―(78分IN)
82分、左サイドからのロビングがクロスバーギリギリに飛び、相手GKを慌てさせた。少ない時間のなかで、好機を探り続けた。

MF
26 荒木遼太郎 ―(78分IN)
土居に代わって、左MFに入る。いつだって全力プレーは変わらず、公式記録上、シュートも1本打った。

MF
27 松村優太 ―(78分IN)
スピードを生かしたドリブルで、右サイドを疾走。追いすがる相手をものともしなかったが、決定的なシーンまでは至らなかった。

監督
ザーゴ 5.5
「相手は引き分け狙いであることは分かっていた。“焦らないように”と選手たちに伝えていたのだが」と、望む結果を得られず、指揮官は悔しさをにじませた。


C大阪―― 現実的な戦いに終始。守備陣の健闘が光る


32 豊川雄太 5.5(60分OUT)
重心が後ろにあったチームの戦略上、前線で孤立する状況が続くのは致し方ない。51分、坂元からのスルーパスを受け、迷わず右足を振り抜いたが、相手GKに阻まれた。




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